カテゴリ:テレビ( 308 )

プレ「一の谷」?―『義経』vol.11「嵐の前夜」

白童子にまたがり颯爽と急斜面を駆け下りる義経様…

冒頭のこの泰衡救出劇が、後の「一の谷」の伏線なのはよ~くわかりますが(というかミエミエ)、それ以前に、せいぜい1~2時間(その位にしか見えなかった)の捜索活動で早々に見限る秀衡って…。嫡男でしょ?跡継ぎでしょ?(せめて、丸一日くらいは経過したことにして、そこであのセリフなら、もう少し説得力があるのだけど…)

第一、御館の捜索打ち切り宣言があったにしても…、本当に、義経以外の人間は、誰も捜そうとしなかったのですかね。仮にも嫡男であれば、直属の部下とか近習とかいるでしょうに、いくら、御館の言葉が重いとはいえ、彼らが捜さない方がよっぽど不自然なように思えます(それほど泰衡には人望がなかったとでも言いたいのか?)。

ここは、義経も捜索隊の一人として加わり、木の幹の目印…うんぬんの「義経流捜索術」を披露しつつ、次第にリーダーシップを発揮し、その極め付けに、急坂にしり込みする奥州人を横目に、先陣切って一人駆け下りる…という設定の方が、後で説明セリフで済ませるよりわかりやすいですし、ドラマ的にも無理がなかったような気がします(でもこれが、スタンドプレーの多い義経の欠点をもクローズアップするという狙いなら「深い~」と言えなくもないけど…)。

そして、問題の「鹿谷事件」については…、まあ、予想通りの展開に苦笑もしましたが(マジで建春門院死去はナレだけだったし…)、ここまで、何の伏線も張っていない以上、様々な要素が複雑に絡み合った難解事件を、たった1回でとても描ききれるものでなし、単純に、清盛vs後白河の対立で済ませたのは懸命だったかもしれません。

とはいえ…、重盛のセリフの中で、成親が妻経子の兄、維盛の舅であることに触れている以上、それにまつわるサイドストーリーも、本来、盛り込んでおくべきだったとは思います。
兄が平家転覆を企て流罪(実際はその後暗殺されたとも)となったにしては、徳子懐妊を受けての安産祈願の「泥塔」作りにも、何事もなかったように参加している経子に、どうも違和感が拭えませんでしたから…。

おまけ《平家の女性達は物持ちが良い件について》
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by kiratemari | 2005-03-21 22:23 | テレビ | Trackback | Comments(0)

奥州到着 ―『義経』vol.10「父の面影」

先週の思わせぶりなラストも、またもや完全無視で、無事、平泉に御到着(あの崖の上にいた馬上の人達は、お迎えの使者だった…ってことですか?)。
早速、吉次に連れられ、伽羅御所へ参上した御一行様。御館のお出ましを待っている郎党の姿勢に、それぞれの出自が表れていて、何だか微笑ましい。立膝組の伊勢三郎は腐っても(失敬)侍だったのね~♪

御館(秀衡)はさすがに貫禄十分で、出てくるだけで画面が締まります。そして、これまた、相当な年齢詐称気味の泰衡さん(史実では17歳)も、従来どおりのいいヘタレ具合でしたが(笑)、しかし…、国衡兄の腰巾着状態の三弟忠衡くん、彼の義経への敵対心メラメラ…には、どうも違和感が。

伝承の域は出ないものの、彼が義経を慕っていたとの説がかなり浸透している中では、ちょっと異色の設定ですからね。行方不明になった泰衡救出で見直すとかいう展開でも待ち受けているのでしょうか。
それと、国衡のことを泰衡が「太郎」と呼び捨てにしたのは、やはり、嫡男の特権というやつですか?
演じている俳優さんの見た目からして、泰衡―国衡と思われている向きがありそうですが、史実も、ドラマ上でも、国衡=長男、泰衡=二男が正解。

なお、この件と頼朝の「自分は嫡流」発言に関しては、後日、関連記事を書く予定です。

以下 愚痴を少々?
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by kiratemari | 2005-03-14 19:20 | テレビ | Trackback | Comments(2)

続 「三位殿とは誰ぞなもし?」

以前書いた記事に関連して(元記事は こちら )、私の疑問の答えを丁寧に考察して下さっているブログを発見!
TBもさせていただいたのですが、当方の元記事が、投稿から少し日が経っていることもあり、改めて、こちらで御紹介させていただきます。

「三位さま」って誰のこと? 〈えりかの平安な日々〉
平安貴族についてとてもお詳しい 《えりか様》 のブログ。
これは一見の価値ありです!
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by kiratemari | 2005-03-08 20:27 | テレビ | Trackback(1) | Comments(2)

奥州なんてひとっ飛び?―『義経』vol.9「義経誕生」

いよいよ奥州へ向けて旅立った…と思ったら、その日の内にもう御到着!(正確には、後もう少しという所ですが)
途上、何度か山賊に襲われはしたものの、初めて人を斬ったというエピソードも「避けたら斬っちゃいました」(チャンチャン!)的で、どうも、命の遣り取りをしてるような緊迫感は伝わらず、あれで、どうして、誰も彼もが義経という人物に魅せられ、「どうか、家来に!」と志願するのか?と、かなり疑問噴出。

政子ちゃんのサービスカット(?)を含め、これらは、歴史上の結果ありき(義経の家来になるから、頼朝と政子が結婚するから)で、ようやくドラマとして成り立っているようなもので、単純に考えてみても、それぞれの行動に至る動機づけが、どれも不自然すぎるような気がします。
おまけに、たった1回で平泉近くまでたどり着く義経一行に、京と伊豆を簡単に往復している時政と、今年も、テレポテーション攻勢がかかりそうな気配も漂ってますし…。

京と奥州の距離感を考えれば、道中には、最低でも2回は割いて、むしろ、その間に、京の平家の動向を挿入してもよかったぐらいで、そうすれば、今後、生涯を共にすることになる義経主従の関係も、もっと濃密、かつ、感動的に描けたように思うのですがね。

何だか、おにぎりをむさぼりながら号泣している伊勢三郎を見て「これは桃太郎か?」と錯覚し、駿河次郎の漁師スタイルに「浦島太郎?」と苦笑し、馬上の義経に従う一行に「これって西遊記じゃん」と画面にツッコミを入れて……と、本当は、こういう楽しみ方はあまりしたくはないんですよ (^^;)

どうか、普通にドラマとして楽しませて下さりませ m(__)m
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by kiratemari | 2005-03-07 20:13 | テレビ | Trackback | Comments(0)

サヨナラは「蓮華王院」で―『義経』vol.8「決別」

8回目にして、ようやく、見ごたえのある内容に出会えたという感じ(^.^)

平家側のそれぞれの人物の描き方には、未だにしっくりこない部分はあるものの、終盤の清盛と遮那王、常盤と遮那王の別れは、やはりドラマの王道、ついつい見入ってしまいました。
ただ…、清盛との対面シーンは、むしろ、風のように姿を消すのは、遮那王の方が良かったのでは?と思ったのと、遮那王のお着替えシーン、あれは映画『ラストサムライ』のパクリですよね(~_~;)

ところで、「蓮華王院」と言って、一般視聴者には、どの程度通じるものなのでしょうか?
まあ、現名称は知らなくても、外観を見ただけで、わかったというツワモノもいらっしゃるでしょうが(一昨年の『武蔵』でも登場しましたものね)、それでも、ただのロケ地と思われている向きもありそうな…。
エンディングの「義経紀行」で説明するのかと思ったら、こちらは、三位殿事件(笑)に絡んで「小松谷」。この紹介も、むしろ、“重盛死去”の回の方が、妥当な気がしますのにね。

念のため、「蓮華王院」とは
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by kiratemari | 2005-02-27 22:45 | テレビ | Trackback | Comments(0)

清盛さまが…

大河「義経」で清盛役の渡哲也さんが早くもクランク・アップとのこと。
しかし、5月8日放送予定の第18話「清盛死す」が最後とは、少し早すぎる感も。重盛さんも12話(3/27)でお亡くなりになるそうですし、その割には、壇ノ浦が9月との情報が正しければ、清盛の死後から平家滅亡までが随分長いような…。

勿論、義経の活躍は実質、一ノ谷以降ですから、その辺りを丁寧に掘り下げてやるつもりなのでしょうが、義経と頼朝の葛藤が焦点となる源氏側はともかく、あの時子様を中心に、後は思いの外、印象が地味な面々でドラマを進めなければならない平家側には、かなりの不安を感じます (-_-;)

せめて、もう少し、時忠の押し出しが強くて、「影の総帥」という雰囲気を漂わせてくれれば、後の義経との絡みも含めて、違った意味で、面白みが出るようにも思うのですが、キャスティングを見る限り、むしろ、奥方の領子さんの方が主導権を握っていそうな位で(^^;)、それも望み薄のようです。
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by kiratemari | 2005-02-25 19:59 | テレビ | Trackback | Comments(0)

三位殿とは誰ぞなもし?― 『義経』vol.7「夢の都」

何事もなく嘉応2年をすっとばし、既に承安元年に突入していたので、これはもう、てっきり素通りで済ますものと思っていた「殿下乗合」
摂政松殿基房の登場と共に、遅まきながら来たか……と思ったら、随分と斬新な不思議事件と化していましたね (^^;

まあ、リアル“Prime Minister”のご子息に、当時としては、まさにその地位に当たる摂政を相手に、下手な喧嘩を売っておいて逆にボコボコにされ、挙句にそれを知ったパパが逆上して報復……なんて役どころ、そのままやらせたのでは「これは洒落にならん!」と余計な心配をする人もいたかもしれませんしね……。
実際、そういう妙な勘繰りもしたくなる、苦肉の回避策にしか見えませんよ、あれでは。<だったら、初めから、そんな役にキャスティングしなきゃいいものを…(怒)。

源平のエピソードの中でも、かなり上位にくる有名事件なだけに、下手に歪曲すると、視聴者を混乱させますし、それにも増して、新手のオリジナルストーリーとして見ても、まるで、有効だったとは思えない話の運び……。
そもそも、人臣最高位を占める摂政が相手だったからこそ、「平家の悪行の始め…」となるのに、三位ふぜいに小馬鹿にされている平家って、いったい……(その前に、典型的なボンクラ公家スタイルの面々に、簡単に烏帽子をとられた平家従者は、全員、士道不覚悟につき切腹すべし!)

結局の所、資盛と維盛がそれぞれ「逃げ帰った」「先年の騒ぎ」とのたまっていたのが、史実に言う【殿下乗合】前半戦を指しているものと思われます。その際は、重盛(正二位)も自分より上位の基房(従一位)が相手では手が出せずにぐっと我慢。でも、今度は自分より下位の「三位殿」だったので、「許せん!」と完全にブチ切れちゃって……。
長いモノには巻かれ、弱気をくじく小松殿(ため息)。来週は、何と! 御自ら馬にまたがり、先陣切って仕返しにおいでになるようですが……(こんな調子で大丈夫なんだろうか)

それにしても、天下(?)の「平家一門」を敵に回したアッパレ?「三位殿」とは、いったい、どなたなのでしょう? 「三位」をこれ見よがしに名乗る嬉しがりやとなると、やはり、「非参議」辺りが相場でしょうか…。大納言や中納言なら「○○○納言」、参議なら「○○宰相」の方を好んで使いますものね。
ちなみに、非参議とは三位以上で、一応、公卿ではあるけれど、太政官のポストは与えられず、事実上、朝政には参加できない人達のことを指します。

しかし、気になる、この身の程知らずのお方のお名前。次回は、きちんと明かしていただけれると有難いです(きっと、最後まで「三位殿」のままで押通すんでしょうけど)。

おまけ《松殿基房が想像以上にフケていた件》
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by kiratemari | 2005-02-22 19:15 | テレビ | Trackback(1) | Comments(3)

「義経」~宗盛妻は何処に?

今年の大河「義経」。今の所は、とりあえず、順調(?)に進行中のようですが、しかし、私は声を大にして、制作陣に尋ねたい。

   なぜに宗盛の妻だけ出てこない?

キャスト発表の時から、その名がなかったので、ある程度は予想していたものの、マジで出さない気なのか?(これ以上、女優さんを集めるのはギャラ的にも苦しいとか)

これは、第5回で徳子入内に絡む平家の女性陣が雁首揃えての談合シーンでのこと。言わずと知れた時子様を筆頭に、長男嫁(経子)、四男嫁(明子)、五男嫁(輔子)、これに弟嫁(領子)が居並ぶ中で、三男嫁だけいないというのは、普通に考えてもこれはおかしいでしょう(二男は既に他界しているので無問題)

宗盛の妻は、実は時子の妹清子(詳しくはこちら)で、彼女は治承2(1178)年、中宮徳子が言仁(安徳)を生む直前に逝去しているので、この時点では存命中のはずなのですが…、もしや、この妹も忘れてました?<時子さん(笑)

確かに、平家都落ち以前に亡くなっていますから、『平家物語』上でも、きちんとした形で登場することのない、非常に影の薄い女性ではありますが、将来、一時的にせよ平家の棟梁の妻となる人ですから、たとえ無名の女優さんでも、出しておく方がベターでしょう。極端な話、この時点では、輔子さんは外しておいてもいい位で…(多分、結婚はまだじゃないかな?)。

ただ…、第4回の冒頭で、承安元(1171)年とテロップが出ていたので、この談合も同じ年だとすると、宗盛の嫡子清宗の生年と一致し、つまり、懐妊中もしくは産後のため、欠席したという理由も一応成り立つことにはなります。
しかし、そこまで忠実に描いているとは思えないし…、やはり、完全無視と見る方が正しいんだろうな…(ため息)。

今からでも遅くはない。台詞ナシで座っているだけでいいから、登場させるなんてことはできませんか?


※訂正
書いているうちに時系列がゴチャゴチャになったようで、間抜けな記載をしておりました。
この女性は重盛死去の1年前に亡くなっていますから、「将来、一時的にせよ平家の棟梁の妻となる人ですから…」 を 「最終的に、平家の棟梁となる人物の仮にも正妻ですから…」とでも置き換えて、お読み下さいませ。('05/3/22)
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by kiratemari | 2005-02-15 19:39 | テレビ | Trackback | Comments(0)

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