『篤姫』vol.41「薩長同盟」

いやあ、なんちゃって「薩長同盟」の巻(爆)。
ここまで緊迫感のかけらも感じさせないないものに仕立て上げてしまう力量には、別の意味で感動する部分もありますけど… (^^;)



 
それにしても、制作者陣の狙いとしては、あの頼りない若造だった尚五郎坊が、大国薩摩の全権大使として並み居る維新の英雄と堂々と渡り合い、倒幕・維新の要である薩長同盟締結の一番の立役者となれば、その成長ぶりに誰しも「オオーッ!」と手放しに驚嘆するに違いない!という目論見があったのではないかと思うのですが…、実際は、

・こんな頼りないのに藩の軍事権を丸投げしている藩主&国父はどんだけ無能なのやら…

・こんなのの下につき、頼りにしている西郷&大久保コンビや龍馬の資質は…

・挙句に、はっきり言って、ほとんど苦労知らず(にしか見えない)で、何事も思い通りにホイホイと運んでしまうお気楽カルテット?(orファイブ?)の主導で、いとも簡単に倒れる(であろう)幕府の貧弱さ…

全てにおいてマイナス印象にしか映らない私の目は相当腐っているのでしょうかね (-_-;)

失敗も成功のうちという言葉どおり、一度は窮地に追い落とされ、そこから這い上がる過程を見せられて初めて成長の跡も実感できようというものですが、そういう部分はほぼ完全にスルーですからね(ホント今さらながら、尚五郎が落ち込んでいるのは軒並み篤姫さん絡みばかりで…)。

そもそも、今回の同盟締結の成功も、本来、たとえこの世の終りになろうとも、決して手を結ぶことなど有り得ないと思われた二大雄藩の提携だからこそ、天璋院様をして「なぜじゃ! わからぬ!」と言わしめるウルトラC級(今ならE難度とか言うべき?)の大奇策になり得るはずが…。

肝心の薩摩と長州の立ち位置を明確にして来なかったために、この工作がどれほど困難な試みで、幕府のみならず、下手をすれば身内からも裏切り者として命を狙われかねない危険な賭けであったことなど、まるで伝わって来ないのは残念の極み!

まあ、『篤姫』である以上、大奥&幕府主体の展開になるのは当然で、薩長側の描写が広く浅くになるのは仕方がないにしても、しかし、このままだと、そんな他愛もない連中のために身を削り、命を縮めてしまう天璋院様ご自慢の愛息君も浮かばれないのではないかと…。



一方、大奥パートでは観行院さまが早々のご退場。
また一つ見どころを失い、どんどん華がなくなって行きますね (-_-;)

しかし、観行院の死はさながら篤姫の実父・忠剛の死と対のような出来事で、その後、夫の家定、養父の斉彬を相次いで失ったように、和宮もまた、夫の家茂、父替りの異母兄・孝明天皇を立て続けに失うことになるのは何という奇遇か…。

小説でもこんなあざとい展開は逆に避けるところ。
これぞまさに「事実は小説より奇なり!」ですね (^^;)
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by kiratemari | 2008-10-17 22:53 | テレビ | Trackback(1) | Comments(0)
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