九州旅行(3)-熊本・阿蘇
軽く熊本市内を見物した後は、いよいよ今回の旅のクライマックス!阿蘇へ。
市内から一般道(国道57号)を東へおよそ1時間半(途中渋滞がありましたのでなければ1時間かかるかかからないか)で、緑いっぱいの風景が目の前に現れて来ました。
阿蘇パノラマライン(県道298号の通称)という名に相応しい大パノラマ。
雲が多いながらも澄んだ青空も顔のぞかせ超気持ち良い~♪ \(^o^)/
しかし、この緑豊かな世界も頂上まで上ると一変します。
モウモウと煙を上げる噴火口。
幾重にも折り重なる土色のグラデーションとエメラルドグリーンの湯だまり。
昨年の東北旅行では天候不良でついに見ることのできなかった蔵王のお釜のリベンジを阿蘇で返したという感じですね(^^ゞ
ただ、この辺りから雲がさらに張り出して、曇天モードに拍車が掛かって来たものですから、これで快晴だったらもっと色が冴えたかもしれないのがちょっと残念でした。
なお、世界最大級のカルデラを有する阿蘇山は、ご周知の通り現在もれっきとした活火山で、近年は大規模な噴火爆発こそ起きてはいないものの、この中岳の火口からは絶えず噴煙が上がり続け、小規模な噴火も継続的に起きています。
そのため、鎮静期にはこうして火口のすぐそばまで近づいて見学ができますが、活動が活発化して大量の有毒ガス(二酸化硫黄=亜硫酸ガス)が発生しているような場合には部分的、あるいは全面的な立ち入れ規制もあり、ある意味、行ってみなければわからない、少々博打的な所もある観光スポットと言えます。
何はともあれ、今回は規制に当たらずラッキーでした! (^^)v
おなじみの草千里ヶ浜。
周囲約1kmにもおよぶ草原は想像以上に広く感じられました。
こちらも正面の烏帽子岳に雲がかかり、若干見通しが悪くなってしまいましたが、草っ原に点在する黒の点は何を隠そう放牧中の「牛」。
横腹に毛染めで施されている数字は持ち主を特定するための識別番号。
この他に人の名前がどでかく書かれているものも見掛けました(車の走行中であっという間に通りすぎたので画像で残せず)。
なお、草原に牛といういかにも牧歌的な風景を楽しめるのは5~11月頃まで。
何しろこの草千里でも標高1100mに位置し、真夏のこの日でもほとんど暑さを感じない快適空間でしたから(市内とは比べ物になりません)、冬には雪が積もり、牛たちの喉をうるおすあの池も凍って天然のアイススケート場となるというのも大いに納得。
まあ、緑の美しい夏場が阿蘇観光の本番でしょうが、真っ白な雪に覆われる草千里の風景にもまた心惹かれるものがあります… (^^ゞ
最後に登場は「米塚」。
草千里から少し下った所にあるものですが、阿蘇山の噴火時にできた火砕丘で、椀を伏せたような姿が特徴。その昔、神様(健磐龍命)が収穫した米を積み上げて作ったと言われ、山頂部の窪み(火口跡)は貧しい人達に米を分け与えたためにできたとの伝説があります。
雲の形でできた陰影が、風の流れと共に少しずつ動いて行く様もまた何とも美しく… (*^.^*)
しかし、山の天気は変わりやすいと言いますが全くその通りで… (-_-;)
往きは青空の方が勝っていたのが、わずか1時間足らずの間に一面黒雲に覆われることに。
あと少し遅ければ、火口見学も全く違った雰囲気になっていたかもしれません。叶うことなら、ずっと晴れていて欲しかった所でもありますが、でもまあ、一通り見ることはできたのですから、それはいつかまたの機会へのお楽しみとして残しておきましょう (^・^)
【このページの写真&動画は平成20年8月15日に撮影したものです】
《メモ》
阿蘇中岳火口 【地図】
阿蘇火山西火口規制情報
by kiratemari
| 2008-08-30 20:24
| └九州
|
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|
Comments(2)
うわー、いいですなー。雄大ですね、阿蘇。雲がかった草千里ヶ浜も高山らしくて良い感じです。
私も行きたいのですが、電車利用だとアクセスが不便で・・・(;_:)
私も行きたいのですが、電車利用だとアクセスが不便で・・・(;_:)
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sanraku2さん、こんばんは~♪
始めはそれほど期待せずに行ったのですが(汗)、大自然の迫力と美しさに大感動でした (^^)v
ただ、雲行きが怪しくなって来たのと時間の都合もあって、草千里は道路脇から写真を撮っただけでスルーしましたので、もう少しゆっくり歩いてみたかったです。
電車ですとJR豊肥線の阿蘇駅からバス利用になりますね。
1時間に1本程度あるようですが、火口と草千里は若干離れていますので、両方でそれなりの滞在時間をとろうとすると、かなりゆったりめのスケジュールでないと何かの時に取り返しがつきにくいかも…(^^ゞ
始めはそれほど期待せずに行ったのですが(汗)、大自然の迫力と美しさに大感動でした (^^)v
ただ、雲行きが怪しくなって来たのと時間の都合もあって、草千里は道路脇から写真を撮っただけでスルーしましたので、もう少しゆっくり歩いてみたかったです。
電車ですとJR豊肥線の阿蘇駅からバス利用になりますね。
1時間に1本程度あるようですが、火口と草千里は若干離れていますので、両方でそれなりの滞在時間をとろうとすると、かなりゆったりめのスケジュールでないと何かの時に取り返しがつきにくいかも…(^^ゞ
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