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『篤姫』vol.34「公家と武家」

さていよいよ始まった和宮vs天璋院のバトル。
まあ、女の園の争いなんてえてしてこういうものなのでしょうが、何かどうでもいいことでいがみ合い、イマイチ意味不明な理屈で簡単にケリが着けられてしまうなど、話のスケールがどんどん小さくなる一方のように感じれらるのはどうなんでしょう。



 
公家vs武家というより、西と東の文化の違いと言った方が良さそうな両者のいさかい。
私は関西人なもので公家サイドの方にシンパシイを感じてしまいます (^^ゞ

「お芋さん」「お豆さん」のどこが悪い! ヽ(`⌒´)ノ

今どきは食文化の交流も盛んで、双方共に歩み寄って来ている所もあるかもしれませんが、子供の頃には「醤油100%?」と思うほど真っ黒な関東風のだしはとても受け付けませんでしたし、未だに納豆は避けて通ってますから(まあ食わず嫌いとも言えますが)、この時代の京の方々が関東の食を全否定しても、嫌味やケチをつけてると思うどころか、多いに納得してしまうのですよね。
特にこのドラマでは主人公サイド=「善」の意図がミエミエなので、その先入観も手伝って関東方が過剰に被害者ぶっているように感じる所もあったりして…。

それにしても「慣わしの違いでは済まされない」と目くじらを立てる大奥側。
しかし、その「慣わしの違い」こそが全ての争いの源と言っても過言ではないかと…。

正確には「慣わし」よりも「価値観」の違いと言った方が妥当でしょうが、皆が全く同じ尺度を持ってことに臨めば争いなど起こらないところを、それぞれが少しずつ異なる尺度で物事を見るために、そこに不満や不平といった亀裂を来たす要素が生じ、果ては醜い争いへ発展するという寸法 (-_-)

もっとも、理屈ではそうとわかっていても、それを回避しようとする意識もまた、プライドや意地といったまさに尺度の違いによって生み出された産物に阻害され、結果、妥協点を見出せないままに争いへと突入…というサイクルが、何百年、何千年と人の歴史に影を落とし続けて来たわけですが… (>_<)

少し話がそれてしまいましたが、所詮、大奥パートは始めから狙いがアレなだけに一々ツッコミを入れても無駄な話(爆)。これからもきって目が点になるような暴挙の数々を繰り出して来るのでしょうが(その一端が既に予告編からも)、それはそうと、ネタドラマに欠かせない本寿院さまはどこへ行ってしまわれたのでしょう? 

和宮vs天璋院の小競り合いに、指を銜えて黙って見ている本寿院さまではないと思うのですが…。この際、二人の争いも霞むほど盛大に暴れてとことん引っ掻き回してくれると面白いのに…(爆)。
それに本寿院さまがご不在なものだから、このところ天璋院さまの所に入り浸りの滝山さんも、どんどんキャラがおかしくなって来てしまっているように感じるのですが… (?_?)


それはさておき、薩摩パートでもいよいよ大きな動きが…。
しかーし!

 (`Д´) 「都へ参る!」
 (*゚∀゚) 「はい!」

この遣り取りに思わず脱力しました。
何でそんなに軽いかな… 帯刀さんよ (-_-;)
いい加減、相応の落ち着きというものを身に着けてもらえませぬか。

ていうか、帯刀の立ち位置が根本的に間違ってません?
今回のあのシーンで言うなら、久光に対座して意見を申し述べるのは大久保さんで、帯刀はかつての先代・小松先生のように二人の間に座して、大久保さんの意見に保証を与える立場が妥当だと思うのですが…。

精忠組の面々への報告の場面にしても、いずれは家老にもなりうる帯刀と彼らの身分差を考えると、報告役は大久保に任せ、帯刀はオブザーバー的な立場からバックアップという方が収まりがいいように思います。

セリフを数多く喋らせないと目立たないという論理はあまりに情けない…。
現に今回ほとんどセリフらしいものがなかった和宮さんが、ちょっとした目の動きなどで心の揺れを動きを表現して、こちらの視線を釘付けにしてしまうという好例もあるのですから…。

いくら主人公格だからと言って、毎度毎度前面に出て来て講釈を垂れるばかりでなく、時には一歩下がった所から第三者的な目で静かに傍観するという形もあっていいと思いますし、そういうことができるのが一年という長いスタンスを有する大河ドラマの利点でもあるのではないかと…。
by kiratemari | 2008-08-28 22:32 | テレビ | Trackback | Comments(0)

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