長岡天満宮の蓮
うだるような暑さに辟易としながらも、蓮の花を愛でられる季節はやはり待ち遠しいもので…。
今年も行って参りました。真夏の京都に (^^ゞ
昨年、やや空振り気味だった法金剛院のリベンジとも思ったのですが、アクセスの都合上、せっかくの早朝観蓮会でも今一歩出遅れてしまうのと、やはり「他の場所も…」との欲張り気質ももたげ、今年はアプローチを変えてみることにしました。
で、その最初に選んだのが長岡天満宮。
平安京の前にわずか10年ながら都が営まれた長岡京のそばに位置し、祭神はその名の通り天神様こと菅原道真。
元々長岡の地は菅原家の所領で、道真にとっても在京中には在原業平らとしばしば詩歌管弦などに打ち興じたと伝えられるゆかりの地で、左遷され太宰府へ赴く道すがらにも立ち寄った道真が「我が魂長くこの地にとどまるべし」と詠んだことにちなみ、道真自作の木像を祀ったのがこの神社の起源とされています。
昭和16年に平安神宮の社殿を拝領移築したものという本殿。
本殿手前には天満宮につきものの牛の像も。
さて、お目当ての蓮はと言うと、天満宮境内の東に広がる八条ヶ池の一角に。
八条ヶ池は、寛永15年(1638)に当時の領主だった八条宮によって造営された灌漑用の溜め池で、池を二分する中堤の参道は初夏に燃えるような赤に染め上げるキリシマツツジの名所として知られていますが、その池の北西部、総檜造りの水上橋で中ノ島へ渡った向こう側に蓮池があります。
寧波市は唐代には「明州」と呼ばれ、日宋貿易などを通じ、古来、日本との縁浅からぬ土地でしたから、そういった歴史的な関係によるものでしょうね。
紅蓮という名に「紅蓮の炎」のたとえのような、もっと紅に近い濃いピンクを想像してしまいがちですが、「こうれん」と読ませるのがミソなのでしょうか、思いの他、白に近い清楚な淡いピンクの花でした。それでも、蕾のものは幾分濃いように見えましたから、紫外線の漂白効果による所もあるかもしれませんが…。
紅蓮だけでなく、純白の八重咲き種なども…。
これほどのものを無料で見られるのは素晴らしいですね。
もちろん先に本殿にお参りして、ごくごく些少ながらお賽銭を奉納してはおきましたが… (^^ゞ
京都といっても、中心部に比べかなり大阪寄りですので午前7時前に着くことができ、土曜日でしたがカメラマンが集まる前にじっくり堪能することができました。
そして、この早駆けの甲斐あって、午前中が勝負の観蓮めぐりですが、さらに次の場所へと向かいます~♪
【このページの写真&動画は平成20年7月12日に撮影したものです】
《メモ》
長岡天満宮 〈地図〉
京都府長岡京市天神2-15-13
TEL… 075-951-1025
by kiratemari
| 2008-07-19 23:18
| ├京都
|
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