『篤姫』vol.24「許すまじ、篤姫」

イタタなタイトルの割りに、中身は相変わらずのまったりモード。
本寿院様の突撃も寸での所で腰砕け…と、何か肩透かしを食わされたようでちょっぴり残念!



 
しかし、今回のハリス引見の場での公方様の歌舞伎の見得もどき。
また「悪ノリ演出が…」と呆れていましたら、何と!当のハリスが実際に書き残したという記録などから非常にユーモラスな拡大解釈をして作られたシーンだったというのには驚きました!!( ;゚ロ゚)/

なるほど、奇怪な動作とその後のまともな口上とを付き合わせると、あの解釈もあながち見当外れとも言い切れませんね。とはいえ、明らかに相手をおちょくってする態度が自然に出てしまったというのは、とりもなおさず、ウツケのフリなど通り越して、正真正銘のウツケだと自ら暴露したようなものですけど…。

だってねえ、将軍家の面子がどうとかこうとか言っている側から正気でやることではありませんものね。わざとやろうが、我知らず出てしまったのであろうが、いずれにせよマトモな人間のすることではなく、強いて言えば、一橋慶喜にウツケのフリを悟られたと思い、カムフラージュのつもりでああいう奇行に走ったか…、でなければ「ミイラとりがミイラに…」のパターンで、長い長い偽装ウツケ生活の果てに、とうとう本物の阿呆になってしまったと … ┐('~`;)┌

今大河オリジナルで家定聡明説をとるに当たり、最難問の史実パートを処理する妙案は思いついたものの、その前に肝心の、そもそも「なぜウツケのフリをしなければならなかったのか…」という核心部分が、話が進むほどにどうもよくわからなくなって来ているのがツライですね。ほんわかライトな作りを徹底するあまり、恐るべき陰湿な暗い影のような存在がどこにも見えないせいもあるでしょうか。

敵役キャラは数々登場すれど、ほとんど見掛け倒しであっさりと陥落のパターンですから、いわゆるとことん視聴者から嫌い抜かれるほどの憎まれ役はこれまではもちろんのこと、たぶんこの先も誰一人出て来ないのだろうという気がします。間もなく安政の大獄で猛威を振るうであろう井伊直弼にしても、あの相好からして結局どこか憎めないキャラで落ち着きそうな気配ですし、そうなると聡明な家定は、いったい何を恐れて24時間演技人生を送って来たのだろうと、疑問に思われるばかりで… (?_?)

それと同様に、幾島の一橋擁立運動もどういう人達を対象に行われていたのかイマイチよくわかりませんね。大奥の主要メンバーと言えば、滝山殿に本寿院様ぐらいしか出て来ていませんし、よもや、天下の将軍人事につき奥女中全員の人気投票なんぞ行うものでもなし、どう根回ししようと、筋金入りの紀州派のあの二人を転ばさないことには、てんで埒の明かない話になってしまっていますよね。

篤姫、本寿院、滝山が三大巨頭であるのは事実として、その下にも滝山に次ぐナンバー2、ナンバー3に当たる役職持ちの人間などもいたでしょうし、幾島の奔走と合わせてそういう隠然たる力を持つ人々の動向も描いてくれるともうちょっと合点が行き易いと思うのですが…、下手に登場人物を増やすと不経済な上に捌き切れない所もあるのでしょうか。

「本寿院さま~」の歌橋にしても、家定の乳母ということで、実母の本寿院以上の権勢を握っていたという話もあるようですが(春日局vsお江与みたいな関係ですね)、あくまでも本寿院の腰巾着という位置づけにパワーダウンしていますし、なるべくややこしい脇キャラは置かずに、対立の図式も簡略化して見せたいということなのでしょうけど…。

しかし、おかげで混迷を深める当時の情勢も、次期将軍をめぐる熾烈な争いも、何だか箱庭の中でちまちま繰り広げられているような、やけにスケールの小さな話に収まってしまっていて、イマイチ深みが感じられないのは残念ですね (;-o-) =3
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by kiratemari | 2008-06-18 19:07 | テレビ | Trackback | Comments(0)
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