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『篤姫』vol.2「桜島の誓い」

時間が飛び飛びだった第1回と比べれば、少しは落ち着いた運びになったでしょうか。
個人的には早すぎる調所さまの退場が惜しまれますが… (/_;)



 
それにしても、主人公回りに関しては全てが少女マンガのノリですね(汗)。
調所さまとの絡みにしても、西郷どんとの初対面の場面にしても、マンガと割り切って見れば、まあ、見られなくもないでしょうか。

兄に打ち据えられる西郷どんの前に於一が飛び出した所でも、きっと江戸城無血開城の折に回想シーンで流れるんだろうな…と思いったりして… (^^;)

だいたい、チョンマゲ結った峰竜太郎(by『のだめカンタービレ』)にしか見えない尚五郎くんの存在がまた、それにいっそう拍車をかけてくれるのですよ。いくら相手が島津分家の姫とはいえ、同い年の女の子にいつも顎で使われ、ただ振り回されているだけのあの軟弱青年が、この後、天下の薩摩藩を取り仕切る家老を務められるような人材に変貌するというのは、ドリームにしてもあまりに出来すぎな話でしょう。

龍馬が出て来る前にせいぜいしっかり地盤固めをしといてもらわないと、モロ「幕末版・のだめ」になってしまいそう… (-_-;)
いや、もういっそのこと、お竜ものだめちゃんにお願いして、徹底的にのだめワールドを再現してもらった方がむしろ潔くて面白いかも?

もう、そのぐらい頭の中を切り替えて見ないと、とても付き合いきれないという感じです (~_~;)

それでも、いくらマンガ脳に変換してみても、調所が死に臨んで最後に思い浮かべるのが於一というのは、どうも納得が行かないのですよね。いや、二次元のマンガでなら、サラッと読み流してしまえる分まだマシかもしれませんが、実写であれをやられてしまうと、それまでの調所さまの格好良さも形無しで、何やら急に陳腐になってしまった感じで…。

於一にとっての調所を大きな存在と位置づけるのは一向に構わないのですが、逆の立場の「調所から見た於一」にまであれほど大きな意味合いを持たせるのは、それだけでもう嘘っぽい感じがして、一気に萎えてしまうのですよ (-_-;)

かつて『花の乱』でもいいお年を召した山名宗全と、幼女時代の日野富子との出会いを運命的に描いていましたが、あの時は宗全が年甲斐もなく富子にマジ惚れしてしまい、その富子のためにと応仁の乱を引き起こすような設定でしたので、展開の良し悪しはともかく外せないシーンだとわかるのですが、今回の調所さまに関しては、於一の成長のためのステップの一つにはなっても、後々まで…、それこそ一生ついて回る類のものには思えませんからね(あくまでもいろんな経験の積み重ねという描き方をとるでしょうし)。

斉興の前でつい思い出し笑いしたり、それとなく別れを告げるための席を設ける所まではまだ良しとしても、臨終に当たっては、於一の存在などまるでなかったもののように一切無視で淡々と逝っていただく方が、今回の調所広郷というキャラに相応しい最期になったように思うのですが…。


ところで、今週からCSの時代劇専門chで『翔ぶがごとく』が始まりまして、その第1回がちょうど『篤姫』の1・2回とほとんど被っていて、やはり調所の一連の騒動も出て来たのですが、あちらでは初めから覚悟の上というより、不法行為も暗黙の了解の上でのことと高を括っていたのが、思いがけず追求を受ける羽目になり、最後は追い詰められて仕方なく…という感じで、随分印象が違って見えました。

また、お由羅の方も久光とちゃんと親子に見えるキャスティングですので(爆)、我が子可愛さゆえに…という部分もある程度伝わって来る形になっていましたね(巷ではあの魔性の女風キャラがウケている向きもあるようですが、やっぱり「母」の面が全く見えないのはどうかと…)。

このようなことを書くと、また「昔は良かった」派みたいに受け取られるかもしれませんが、この作品については今の所はそこまでは思っていませんよ。ただ『篤姫』とは視点といい、表現の仕方といい、ほとんど180度違う真逆のような世界なので(これぞ男の世界!的で)、二つを並べて見ながらリンクさせることでちょうど上手くバランスが取れるみたいな…。

元々あまり強くない幕末の話ですので、この機会に集中的にどっぷりと浸かってみるのも一興。続く限り両方の視聴を続けたいと思っています。
by kiratemari | 2008-01-16 22:39 | テレビ | Trackback | Comments(0)

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