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『篤姫』vol.1「天命の子」

さて今年も始まりましたね。
昨年とは打って変わり、随分のんびりとした調子で… (^^;)
良くも悪くも大河らしからぬ始まり方は評価の分かれる所でしょうね。



 
一言で言えば「可もなく、不可もなく」でしょうか。
とても絶賛できるような代物ではないけれど、かといって酷評するほどでもなく…。

何と言いますか、大河ドラマの、しかもその第一話とは思えないインパクトのなさ。
大したヤマもないまま、淡々と進んで行くばかりで、これと言った印象も残らず…。そのせいでしょうか、通常より10分ほど尺が長かったとはいえ、やけに時間の経つのが遅く感じられました。

いつもなら幼少期に「コレぞ!」という強い印象を与えるエピソードの一つや二つ出してきそうなものが、今回はやけにサラッと流してしまい、そこが斬新なようで、でも物足りなくもあり…。
強いて言うならプチ断食の話がそれに当たるのでしょうが、母のお幸さんの説教の内容にイマイチ納得が行かない部分もあって、これもちと微妙… (-_-;)

また、誕生から幼女期、少女期と二人の子役を挟んでいましたが、その変わり目も、間に江戸話などを挟んだために曖昧になってしまったのも、全体的に平板に感じた要因の一つでしょうね。
幼女から少女への変化では年号の字幕を見逃していたこともあって、調所広郷に敵意剥き出しで鞠を投げつけたのも、始めはモリソン号事件の時の子と思ったぐらいで…(調所さんもモリソン号事件のことに触れていましたし)。総じて親切すぎるぐらい饒舌なナレーションも、なぜかそういう所では急に説明不足になり、これって親切なようで実は不親切? (~_~;)


それにしても、一話目で早くも本役を出して来て、何をそんなに急いでいるのでしょうか。
決してエピソードが多いとは言えない主人公ですし、じっくり少女期を描いてから本役へバトンタッチでも良かったのではないでしょうか。本役さんが童顔なので10代始めからでもOKと考えたのでしょうが、むしろ童顔だからこそ、その後の成長も見て取りにくい可能性が高いのは、かの『義経』で既に証明済みだというのに…。

今回の本役登場時が数え年で12歳。満年齢に置き換えると10歳ですから、実際そのくらいのお子ちゃまなら調所邸前でのご乱行もまあご愛嬌(?)で済ませられるようにも…。それだけに、あそこは少女役の子のままで行く方がまだマシに映ったように思います。本役登場はせいぜい斉彬の養女になる寸前の17~8歳ぐらいからが妥当だったのではないでしょうか。同い年の尚五郎についても、子役でまず頼りなげなところを印象付けておいて、役替りによって少しはしっかりしたと思わせる方が、成長の跡もわかりやすいでしょうし…。

それと、斉彬や調所を早々に登場させたのもどうなんでしょうね。
どうしてもあのお守りのエピソードを入れたかったからなのでしょうが、あまり「生まれながらの天命」という部分を強調されすぎると却って興ざめですし、最初からやたらと貫禄が着き過ぎの斉彬、粛清一辺倒で我が道を行き続ける調所、この辺りもまた時の流れを感じさせない要因の一つに見えました。

特に調所様は薩摩藩の暗部を一手に引き受けている形でしたが、10年以上ずっと鞭ばかり振るっていたのでは、幕府からお咎めを受ける前に、とうに闇討ちにでも遭って命がなくなっていそうなものではないかと…(汗)。いくら藩主の絶大な支持があるとはいえ、やっぱりどこかで適当に飴もしゃぶらせておかないと、誰も着いて行けなくなるのではないでしょうかね。

せっかく12年という歳月があるのですから、初めはその有能さで藩内の期待と尊敬を一身に集めながら、やがて時の経過と共に締め付けの厳しさから不平不満が蔓延するようになり、そして…、という具合にもっといろいろ変化をつければ良かったのではないかと…。その変貌の間に、もう一つぐらい於一との因縁話を創作しておけば、密貿易の秘密を打ち明けるくだりも、もう少し意味深いものになるように思いますし…。あの流れでの抜き打ち的な告白は、やっぱり何か不自然すぎる… (-_-;)



ところで、一話目の開始から一気に12年が経過したわりに、子役以外は全然見た目も変わらないのが少し気になって、主要登場人物の実年齢をちょいと調べてみたのですが…(Wikipedia先生より、西暦・数え年で表記)

                1835年  1837年  1841年  1846年
   於一/篤姫(1835生)   1歳    3歳    7歳   12歳
   島津忠剛 (1806生)   30     32     36     41
   島津斉彬 (1809生)   27     29     33     38
   島津斉興 (1791生)   45     47     51     56
   島津久光 (1817生)   19     21     25     30
   由羅の方 (1795生)   41     43     47     52
   調所広郷 (1776生)   60     62     66     71
   徳川家定 (1824生)   12     14     18     23
   阿部正弘 (1819生)   17     19     23     28
   西郷隆盛 (1827生)   9     11     15     20

  ※1835年=斉彬初のお国入り、於一&尚五郎誕生
   1837年=モリソン号事件
   1841年=於一プチ断食
   1846年=家定登場、於一&尚五郎本役にチェンジ


由羅の方が意外に年齢が行っていたのにはちょっと驚き!
イメージ的にはルイ15世を誑し込むデュ・バリュー夫人(「ベルサイユのばら」を参照のこと)みたいでしたが、お由羅様の方がずっと現実的でしたたか?

逆に家定はもう少し下かと思っていたのですが(17~8ぐらいと)、あれで23歳となると…、かなり見方も変わりますよね (^^;)

あと、これを調べていて「アレ?」と思ったのが、於一の父・忠剛が藩主・斉興の弟だということ。つまり斉彬とは叔父甥の関係で、於一と斉彬は従兄妹同士。

これって結構大きな意味合いを持つように思うのですが、なぜかドラマでは全く触れませんでしたよね (~~;)
by kiratemari | 2008-01-12 00:04 | テレビ | Trackback | Comments(0)
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