小さい秋を探しに奈良へ vol.3 十輪院&奈良町庚申堂
般若寺でコスモスを楽しんだ後は、再びバスに乗り中心部へ。
県庁前の停留所で市内循環バス(外回り)に乗り換え「田中町」で下車。
そこから閑静な住宅街を少し北進すること数分、やって来ましたのは「十輪院」という小さなお寺です。
ここ「十輪院」は一大寺院だった元興寺の別院とされ、元正天皇の勅願寺とも、右大臣吉備真備の長男・朝野魚養(あさの なかい)が創建したとも伝えられているようです。
国宝の本堂。
こちらの本尊の石造の地蔵菩薩は、すべて花崗岩の切石を用いた日本では非常に珍しい石仏龕(龕=仏像を納める厨子)だそうで、拝観料400円で見ることができるそうなのですが、時間の問題もあって、今回はお庭だけ拝見。
そう広くはないお庭ですが、そのわりにたくさんの石仏が所狭しと並んでいました。
石像不動明王立像(鎌倉時代)
石像合掌観音立像(鎌倉時代)
こちらでも彼岸花や萩といった秋の草花が目に付きましたが、そんな中でちょっと驚いたのがコレ!
オンシーズンには見逃した杜若を秋に見られるとは… (^_^;)
さて、十輪院を後にすると今度は西へ。
最終的には元興寺へ行きたいのですが、その前に、元興寺の門前町に当たる昔ながらの町家の風情を残す「奈良町」にちょいと寄り道。
その奈良町の代表的なスポットがこちらの「庚申堂」です。
文武天皇時代に疫病が流行し、元興寺の高僧が加持祈祷をしていると、奇しくも「庚申の年」の「庚申の月」の「庚申の日」の1月7日に青面金剛が現れ、「汝の至誠に感じ悪病を払ってやる」と言って消え去ると程なく疫病も終息。
元来、猿にはその毛繕いしている姿が、悪病や災難をもたらすといわれる「三尸の虫」を取って食べているように見え、「三尸の虫」も恐れをなして退散してしまう…という、いわゆる「庚申信仰」もあって、やがて人々は魔除けとして、家の軒先に身代わりの猿(くくり猿)を吊るすようになり、この庚申堂はそうした信仰の拠点なのだそうです。
周辺の家々には、確かにこのような身代わり猿の吊り物が下がっていました。
巨大な猿がぶら下がっているのは 奈良町資料館 の入口。
この写真の左隅にご注目!
猿が猿を釣ってる…??? (´∀`;)
ということで、ここで資料館の真向かいにあるお蕎麦やさんで、少し早めのランチタイムを取ることに。
「 吟松 」さんのミニ天丼セット850円也。
お蕎麦はかけとざるが選べて、天ぷらの中身はエビと茄子とカボチャと海苔でした。
朝が早かったため、空きっ腹だったことを差し引いても、これは美味でしたよ (^.^)v
しかし、新薬師寺や若草山にもお店がある人気店のようですが、土曜日で時間も11時過ぎと早かったこともあり、お店を出るまでずっとお客は私一人。奈良町店は穴場なのかしら?
ともかく、いつも後回しにして食べそびれるタイプなので(汗)、今回はしっかりとエネルギー補給もでき、余裕を持って次のスポットを訪ねることができました。
さらに続く~♪
《メモ》
十輪院 地図
奈良市十輪院町27
TEL:0742-26-6635
本堂内拝観料…一般400円、中学生300円、小学生200円
拝観時間…9:00-16:30
庚申堂 (奈良町資料館) 地図
奈良市西新屋町14
県庁前の停留所で市内循環バス(外回り)に乗り換え「田中町」で下車。
そこから閑静な住宅街を少し北進すること数分、やって来ましたのは「十輪院」という小さなお寺です。
ここ「十輪院」は一大寺院だった元興寺の別院とされ、元正天皇の勅願寺とも、右大臣吉備真備の長男・朝野魚養(あさの なかい)が創建したとも伝えられているようです。
国宝の本堂。
こちらの本尊の石造の地蔵菩薩は、すべて花崗岩の切石を用いた日本では非常に珍しい石仏龕(龕=仏像を納める厨子)だそうで、拝観料400円で見ることができるそうなのですが、時間の問題もあって、今回はお庭だけ拝見。
そう広くはないお庭ですが、そのわりにたくさんの石仏が所狭しと並んでいました。
石像不動明王立像(鎌倉時代)
石像合掌観音立像(鎌倉時代)
こちらでも彼岸花や萩といった秋の草花が目に付きましたが、そんな中でちょっと驚いたのがコレ!
オンシーズンには見逃した杜若を秋に見られるとは… (^_^;)
さて、十輪院を後にすると今度は西へ。
最終的には元興寺へ行きたいのですが、その前に、元興寺の門前町に当たる昔ながらの町家の風情を残す「奈良町」にちょいと寄り道。
その奈良町の代表的なスポットがこちらの「庚申堂」です。
文武天皇時代に疫病が流行し、元興寺の高僧が加持祈祷をしていると、奇しくも「庚申の年」の「庚申の月」の「庚申の日」の1月7日に青面金剛が現れ、「汝の至誠に感じ悪病を払ってやる」と言って消え去ると程なく疫病も終息。
元来、猿にはその毛繕いしている姿が、悪病や災難をもたらすといわれる「三尸の虫」を取って食べているように見え、「三尸の虫」も恐れをなして退散してしまう…という、いわゆる「庚申信仰」もあって、やがて人々は魔除けとして、家の軒先に身代わりの猿(くくり猿)を吊るすようになり、この庚申堂はそうした信仰の拠点なのだそうです。
周辺の家々には、確かにこのような身代わり猿の吊り物が下がっていました。
巨大な猿がぶら下がっているのは 奈良町資料館 の入口。
この写真の左隅にご注目!
猿が猿を釣ってる…??? (´∀`;)
ということで、ここで資料館の真向かいにあるお蕎麦やさんで、少し早めのランチタイムを取ることに。
「 吟松 」さんのミニ天丼セット850円也。
お蕎麦はかけとざるが選べて、天ぷらの中身はエビと茄子とカボチャと海苔でした。
朝が早かったため、空きっ腹だったことを差し引いても、これは美味でしたよ (^.^)v
しかし、新薬師寺や若草山にもお店がある人気店のようですが、土曜日で時間も11時過ぎと早かったこともあり、お店を出るまでずっとお客は私一人。奈良町店は穴場なのかしら?
ともかく、いつも後回しにして食べそびれるタイプなので(汗)、今回はしっかりとエネルギー補給もでき、余裕を持って次のスポットを訪ねることができました。
さらに続く~♪
【このページの写真は平成19年9月29日に撮影したものです】
《メモ》
十輪院 地図
奈良市十輪院町27
TEL:0742-26-6635
本堂内拝観料…一般400円、中学生300円、小学生200円
拝観時間…9:00-16:30
庚申堂 (奈良町資料館) 地図
奈良市西新屋町14
by kiratemari
| 2007-10-11 20:01
| ├奈良
|
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|
Comments(4)
手鞠さんも食べそびれるタイプですか。妙に親近感が湧きます♪
散策に夢中になっているとどうしても食事が後回しになってしまいがちで・・・_(^^;)ゞ
散策に夢中になっているとどうしても食事が後回しになってしまいがちで・・・_(^^;)ゞ
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sanraku2さん、こんばんは~♪
そうなんですよー。どうしても「あれも見たい」「これも見たい」で食堂に立ち寄る時間がもったいなくて…(中々出てこなくてイライラすることもありますし)。
以前はおにぎりなど持参して境内で食べたりしたこともあったのですが、この頃はその境内も飲食禁止の所が多くなったのでそうも行かないのですよね。でもまあ、最近は朝駆けすることが多く、また寄る年波~で体力消耗も激しいので(汗)、事前にある程度「食」もリサーチしておいて、ルートに組み込むように心がけています。
そうなんですよー。どうしても「あれも見たい」「これも見たい」で食堂に立ち寄る時間がもったいなくて…(中々出てこなくてイライラすることもありますし)。
以前はおにぎりなど持参して境内で食べたりしたこともあったのですが、この頃はその境内も飲食禁止の所が多くなったのでそうも行かないのですよね。でもまあ、最近は朝駆けすることが多く、また寄る年波~で体力消耗も激しいので(汗)、事前にある程度「食」もリサーチしておいて、ルートに組み込むように心がけています。
さくらさん、こんばんは~♪
この記事は特に「さくらさん用」にご用意いたしました (^.^)v
あの猿釣り(?)の三猿は奈良町資料館のものでして、庚申堂の屋根の上には普通に見ザル・聞かザル・言わザルの三猿がいたのですが、逆光でまともに写ってなかったので今回は割愛させていただきました (^_^;)
この記事は特に「さくらさん用」にご用意いたしました (^.^)v
あの猿釣り(?)の三猿は奈良町資料館のものでして、庚申堂の屋根の上には普通に見ザル・聞かザル・言わザルの三猿がいたのですが、逆光でまともに写ってなかったので今回は割愛させていただきました (^_^;)
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