小さい秋を探しに京へ vol.2 等持院

さて、龍安寺を後にしてお次に向かったのは「等持院」。
龍安寺から徒歩10分ほどの至近距離ながら、訪れる人は格段に少ない穴場スポットと言えましょう。

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正式名称は「万年山等持院」。
室町幕府初代将軍足利尊氏が夢窓国師(夢窓疎石)を開山として建立した寺院で、京都五山に次ぐ禅宗十刹の筆頭。同じく夢窓国師が開山の天龍寺派(臨済宗)に属し、そのためか、嵐山の天龍寺にある達磨大師の衝立と同じものが、ここ等持院にもあります。

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その達磨大師の衝立の右手、方丈前に広がるのが枯山水の南庭。


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方丈は福島正則が妙心寺海福院に建立したものを移築したと言われ(写真は割愛、後ほどの動画でご確認を)、庭に面した広縁は鴬張りになっており、一歩一歩踏みしめる度に床板がキュキュと鳴くのがまた風流でもあり…。

そして、この方丈と渡り廊下で繋がれた「霊光殿」には足利歴代将軍の木像が安置されています。


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代表して初代尊氏の像を。
両脇にズラッと居並ぶ様は壮観で、どの像も表情が画一的でなくて妙にリアル。薄暗い殿舎内というシチュエーションも相まって、何かピンと張り詰めたような空気の漂う不思議空間でした。
ただ残念なことに、この日は「 京都五山・禅の文化展 」のため三代足利義満像は東京出張中。
紅葉シーズンにはお戻りになっているでしょうか (^_^;)


さて、霊光殿を出て方丈の北側へ足を向けると、一転、緑豊かな庭園が現れます。


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書院から眺める庭園。
枯山水の南庭でもそうでしたが、この景色をほとんど独り占めできるのは、混み込みの龍安寺を経て来た後だけに、何とも言えない優越感が。

ついお昼を摂りそびれたこともあり、お抹茶とお菓子をいただきながら(別途400円)、ゆっくりと味合わせていただきました(ただ、お寺の由緒を説明する放送が何度もリピートするのだけは…)。

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ということで、お待たせしました、動画をどうぞ~♪



前半が枯山水庭園と方丈、後半が書院から眺める池泉回遊式庭園となっております。



さて、お茶席を楽しんだ後は、下履きを借りて庭園をぐるっと一巡り。


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芙蓉池と、築山の上に建つ草庵は足利義政によって建てられたという茶室清漣亭(せいれんてい)。元は背後に衣笠山を借景していたそうですが、某大学のキャンパス拡張によりせっかくの眺めも遮られ… (-_-;)


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その清漣亭から眺める方丈と庭。


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(いずれもクリックで拡大表示可)

左側が司馬温公形の手水鉢。
右側が等持院形の燈籠。火入れ床の部分が六角形になっているのが特徴なのだとか。


さらに進んで、こちらは足利歴代将軍の遺髪が納められているという十三重石塔。

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そもそも「等持院」という名称は尊氏の法名によるもので、尊氏の死と共にこの地に墓所が設けられ、以後、足利将軍家代々の菩提寺となりました。霊光殿から書院に向かう途中の方丈北東には、足利尊氏の墓と伝わる宝筐印塔も建っています。

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青々とした葉っぱの中で、ふと目に付いた枯れ葉。
中で黒々と蠢くのは蓑虫さん?
これもまた秋の風物詩の一つと言えましょうか… (^_^;)


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池の形が「心」の字になっているという「心字池」とその周りに広がる夢想国師作と伝わる東庭。
緑と水と空が織り成す癒しの光景に、昼下がりの暑さもしばし忘れて見入りました。

これはやはり紅葉の頃に再訪しなくては!


ということで、残るは後一つ。
はてさて何処に参りますことやら~♪


【このページの写真&動画は平成19年9月16日に撮影したものです】



《メモ》
  万年山 等持院 地図
   京都府京都市北区等持院北町63
   拝観料…一般500円、小中学生300円、抹茶400円
   拝観時間…8:00-17:00
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by kiratemari | 2007-09-25 20:38 | 関西探訪 | Trackback | Comments(4)
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Commented by sanraku2 at 2007-09-27 19:42 x
等持院の庭園も、特別名勝の龍安寺に劣らず美しいですね。どちらも一度は訪れたい場所です。

さて、龍安寺から等持院ときましたら、お次は北へ進んで鹿苑寺でしょうか。はたまた南に進んで妙心寺。とみせかけて実は踵を返して仁和寺かも? うーん、やっぱり鹿苑寺でファイナルアンサー!
Commented by 手鞠 at 2007-09-27 20:20 x
sanraku2さん、こんばんは~♪
等持院は春のツツジ、秋の紅葉が一番の見頃のようですが、緑の美しさも中々のものでした。でも、新緑の季節で、なおかつスカーッと晴れ渡った青空がバックならなお良かったのでしょうが…。それはまた再訪時のお楽しみということに…。

で、この後の行き先ですが…、さすがの鋭い読みですね。
バッチリその予想の中に入っております (^_^;)
何とか明日中にアップできればと思っていますので、正解はそれまでお待ちを…。
Commented by えりか at 2007-09-28 11:49 x
 手鞠さん、こんにちは♪

 等持院の写真、楽しく拝見しました。庭がすばらしいですね。私は、10年ほど前の冬に一度訪れたことがあります。雪の等持院もなかなか素敵でしたよ。でも、雪が積もっていたので庭を堪能することはできませんでした。

 それと、足利将軍の木造を見たあと、急に震えが来てしまいました。足利将軍って非業の最期を遂げた方が多いので当てられてしまったようです。寒かったせいもあるかもしれませんが…。今度訪れるとしたら季候の良いときがいいです。お次はどちらに行かれたのでしょうか?楽しみにお待ちしていますね。
Commented by 手鞠 at 2007-09-28 22:03 x
えりかさん、こんばんは~♪
雪の等持院も素敵でしょうね。
この冬は一度くらいそういう時期に出かけてみたいと思っているのですが、足の便に支障が出そうなので果たして実現できるかどうか…。

<足利将軍の木造…
私は幸か不幸か、その手の感性の方はどうも鈍いみたいで、何の影響も受けずに済んだようですが(汗)、人によっては敏感に感じ取れるものがあるかもしれませんね。確かにいわくありの最期を遂げられた方々が多いですから…(~_~;)

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