陽春の京・桜めぐり~vol.2 知恩院から蹴上へ
さて、人出の増えない内にと、円山公園からは早々に退散して進路を北へ。
裏道を通ったもので、あっという間に知恩院の境内にたどり着いておりました (^_^;)
知恩院にも「美幸」という名の有名な枝垂桜があるらしいのですが、元々スルーするつもりだったもので(偶々境内に入り込んだだけで)、下調べ不足により今回は見逃してしまいました。
で、その代わりと言ってはなんですが、三門を上がってすぐの所に阿弥陀堂と並んで建つ霊塔の前に植わっていたのがこちら。
茶色の葉がやたらと自己主張が強くて、遠目には何か違和感があったのですが、アップで見るとやはり桜のようですね(笑)。
そして、裏口(?)から入って来たもので、これがこの日初めてのご対面となった大山門(日本三大門の一つです)。
こうして見下ろすと石段の高さに改めてビックリ。これを登らずに済んだのはラッキーだったかしら?(その代わりにだらだら坂を登って来たわけですが)
段差が非常に大きいもので、一段ずつゆっくりとしか降りられませんでした (^_^;)
最後に正面からもパチリ。
立派な門が背景に入ると黒と白のコントラスによって手前の桜もより引き立つような気がします。京都の桜が美しいと思うのは、こういうシチュエーションの相乗効果による所も大きいでしょうね。
ただ、惜しむらくはお天気が良すぎて少し影になってしまったことでしょうか。
それと前の車道を挟んで向こう側からでは完全な逆光になってしまい、至近距離からの撮影のため全景を上手く収められなかったのも残念でしたね。
さて、知恩院にも別れを告げ、さらに北へ。
青蓮院の大楠も横目に見ながら通り過ぎ、さらに少し行くと「粟田神社」という立て看板が目に入り、それに従い右折。ちょうど白川小学校の向かい辺りにその「粟田神社」はあります。
東海道・東山道・北陸道の三道からの京への入口として交通の要衝だった「粟田口」。かの源義経も、金売り吉次の一行に紛れここから奥州を目指したと言われ、この粟田神社の境内の一角(本堂に向かって左奥)には、義経が源家再興と旅の無事を祈念したという「出世恵美須神社」があります。
一説に、義経一行は出発早々に平家の騎馬武者の一団と遭遇し、その際、馬が蹴上げた水がかかって衣装を汚されたことから、義経がこれを大いに怒って彼らを斬り殺したとの逸話があり、それが「蹴上」の地名の由来となったとも言われています。
そして、斬殺された者達の菩提を弔うため、9体の地蔵尊を祀ったとの後日談が続き、そのうちの1体ではないかと思われているのがこちら。
場所は地下鉄東西線「蹴上」駅より東山ドライブウェイに向かう途中の左側道路脇。
特に標識などは立っていなかったものですから、思わず見逃して行き過ぎてしまいました(^_^;)
また、蹴上インクラインの突き当たりにある疎水公園横(台車に乗った船が置かれているその右手側の奥)にも「義経大日如来」と言われるものがあります。
が、いずれもこれといった確証はなく、そもそもこの辺りにはかつて粟田口刑場があったことから、処刑された人々の菩提を弔うために祀られたものと見る方が自然なようですが…。
さて、この祠の横から北西へと伸びる蹴上インクライン。
琵琶湖より引き込んだ運河「琵琶湖疎水」は、水道用水の確保、発電、そして船による交通の充実を目指し明治時代に建設され、九条山より蹴上にかけての急勾配には船を台車に載せて引き上げるべく、傾斜鉄道=インクラインが設置されました。
1948(昭和23)年11月にインクラインは廃止されているものの、形態保存のため軌道跡は現在も残されており、その両脇に植えられた桜並木が今や京都の桜の名所の一つとなっています。
かろうじてまだ朝の時間帯でしたので人出もそこそこ。
休日になるとさすがにこうは行かないでしょうね。
ということで、お次は南禅寺・哲学の道へと参ります~♪
☆Next → 陽春の京・桜めぐり~vol.3 南禅寺・哲学の道
☆Back → 陽春の京・桜めぐり~vol.1円山公園
裏道を通ったもので、あっという間に知恩院の境内にたどり着いておりました (^_^;)
知恩院にも「美幸」という名の有名な枝垂桜があるらしいのですが、元々スルーするつもりだったもので(偶々境内に入り込んだだけで)、下調べ不足により今回は見逃してしまいました。
で、その代わりと言ってはなんですが、三門を上がってすぐの所に阿弥陀堂と並んで建つ霊塔の前に植わっていたのがこちら。
茶色の葉がやたらと自己主張が強くて、遠目には何か違和感があったのですが、アップで見るとやはり桜のようですね(笑)。
そして、裏口(?)から入って来たもので、これがこの日初めてのご対面となった大山門(日本三大門の一つです)。
こうして見下ろすと石段の高さに改めてビックリ。これを登らずに済んだのはラッキーだったかしら?(その代わりにだらだら坂を登って来たわけですが)
段差が非常に大きいもので、一段ずつゆっくりとしか降りられませんでした (^_^;)
最後に正面からもパチリ。
立派な門が背景に入ると黒と白のコントラスによって手前の桜もより引き立つような気がします。京都の桜が美しいと思うのは、こういうシチュエーションの相乗効果による所も大きいでしょうね。
ただ、惜しむらくはお天気が良すぎて少し影になってしまったことでしょうか。
それと前の車道を挟んで向こう側からでは完全な逆光になってしまい、至近距離からの撮影のため全景を上手く収められなかったのも残念でしたね。
さて、知恩院にも別れを告げ、さらに北へ。
青蓮院の大楠も横目に見ながら通り過ぎ、さらに少し行くと「粟田神社」という立て看板が目に入り、それに従い右折。ちょうど白川小学校の向かい辺りにその「粟田神社」はあります。
東海道・東山道・北陸道の三道からの京への入口として交通の要衝だった「粟田口」。かの源義経も、金売り吉次の一行に紛れここから奥州を目指したと言われ、この粟田神社の境内の一角(本堂に向かって左奥)には、義経が源家再興と旅の無事を祈念したという「出世恵美須神社」があります。
一説に、義経一行は出発早々に平家の騎馬武者の一団と遭遇し、その際、馬が蹴上げた水がかかって衣装を汚されたことから、義経がこれを大いに怒って彼らを斬り殺したとの逸話があり、それが「蹴上」の地名の由来となったとも言われています。
そして、斬殺された者達の菩提を弔うため、9体の地蔵尊を祀ったとの後日談が続き、そのうちの1体ではないかと思われているのがこちら。
場所は地下鉄東西線「蹴上」駅より東山ドライブウェイに向かう途中の左側道路脇。
特に標識などは立っていなかったものですから、思わず見逃して行き過ぎてしまいました(^_^;)
また、蹴上インクラインの突き当たりにある疎水公園横(台車に乗った船が置かれているその右手側の奥)にも「義経大日如来」と言われるものがあります。
が、いずれもこれといった確証はなく、そもそもこの辺りにはかつて粟田口刑場があったことから、処刑された人々の菩提を弔うために祀られたものと見る方が自然なようですが…。
さて、この祠の横から北西へと伸びる蹴上インクライン。
琵琶湖より引き込んだ運河「琵琶湖疎水」は、水道用水の確保、発電、そして船による交通の充実を目指し明治時代に建設され、九条山より蹴上にかけての急勾配には船を台車に載せて引き上げるべく、傾斜鉄道=インクラインが設置されました。
1948(昭和23)年11月にインクラインは廃止されているものの、形態保存のため軌道跡は現在も残されており、その両脇に植えられた桜並木が今や京都の桜の名所の一つとなっています。
かろうじてまだ朝の時間帯でしたので人出もそこそこ。
休日になるとさすがにこうは行かないでしょうね。
ということで、お次は南禅寺・哲学の道へと参ります~♪
☆Next → 陽春の京・桜めぐり~vol.3 南禅寺・哲学の道
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by kiratemari
| 2007-04-08 17:43
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