『風林火山』vol.6「仕官への道」
合戦あり~の、兄者との悲しい別れあり~の濃い中身だった前回からすると、目に見える動きは少ない地味めの印象でしたが、ここまでのどの人物にも裏表あり(?)と思われる描写の効果でしょうか、どれもこれも額面通りには受け取れないような気がして、裏読みに忙しい回でもありました。
まずは今川家仕官のための重役面接に臨んだ勘助くん。しかし、結果はあえなく落選。
その外見を承芳改め義元に疎んじられたことが不採用の一番の理由のようでしたが、前回の承芳様の「食えないヤツ」度からすると、「そんなことぐらいで…」とちょっと釈然としないものもあり、実はそれも断るための口実なのでは?という気もしなくもなく…。
とはいえ、「生理的に受け付けない…」という感覚もまんざらおかしいとも言えず、ちょっと勘の良い人なら「こいつは信用できない」「いつか災いの種になる」というような「嫌な予感」が潜在意識の中に現れ、その警告サインが嫌悪感に繋がることもあるかもしれませんし、一度「こいつは…」と思ってしまうと、後から何を言われても悪いようにしか受け取れなくなるというのもよくあること。やっぱり第一印象は大事ですよね。勘助くんも着物はともかく、せめて髪ぐらいこざっぱりとしておけば、随分印象が違ったでしょうに… (^^;)
ところで、前回からちょっと思っていたのですが、義元&雪斎&寿桂尼の強力トリオを見ていると、源平&院政期フリークの私などは、どうしても後白河&信西&美福門院の関係とダブらせて見てしまうのですよね。
先代当主氏輝(近衛天皇)の死によって後継争いが発生し、寿桂尼(美福門院)が頼りにする雪斎(信西)の巧みな裏方工作もあって、玄広恵探(崇徳院)&福島越前守(頼長)が花倉の乱(保元の乱)を起こすも、彼らの当てにしていた武田信虎(平清盛)の協力が得られずあえなく敗北…と、展開的にも上手く合致するように思いません?
もっとも、美福門院と後白河が母子関係でなかったり、後白河と崇徳が同母兄弟だったりと細かな所はもちろん違うのですが、こうしてみると保元の乱の相関図って、お家騒動の典型的なパターンの一つと言えるかもしれませんね(叔父子エピを始め血縁関係のドロドロ度では本家が一枚も二枚も上ですが)。
さて、今川家への仕官の望みを絶たれた勘助は、偶然手に入れたマル秘情報をひっさげて次なるターゲットの北条へ。早速、氏康への押し掛け面接に臨みますが、堂に入った若殿からいきなりの洞察力テストを課され…。それでも、見事(?)ダブルスパイを見抜き氏康の心証を良くするものの、そこになぜか居合わせた福島越前守の子彦十郎の証言から今川家に仕えていた前歴が暴露されて…。
パパと一緒に逃げたとばかり思っていた彦十郎が、パパの絶命シーンには全く姿が見えず、いったいどこへ行ったものかと思いきや、いきなり北条家の庇護下に入っていたとは…。しかし、それならどうしてパパは一緒に北条へ行かなかったのでしょうね。どう見たって、武田には裏切られているのですから、その家臣を頼ってもろくなことにはならないと見当がつきそうなものですが…。
普通に考えて、内通していた前島しか頼る所がなくて、とりあえず父子して甲斐へ。そこで父は討たれ、命からがら脱出した彦十郎は相模へ落ち延び、運良く北条に迎え入れられた…という筋書きならまだ納得が行くように思うのですが、まあ、この辺りは次回に何らかの説明があるかもしれませんね。
前回はチョイ役的だった青木大膳も今回は話に絡んで来ましたし(まあ間者の件を教えるくだりはかなり強引でしたが)、視聴者に疑問を持たせながらの進行がこのドラマのスタンダードのようですから…。
ということで、どうやら北条での仕官もご破算模様の勘助くん。
駿河の蛸、相模の亀と立て続けに断られ、海辺のリゾートライフは無理と諦めたか、今度は北へ進路を取るようです。そして、次なるターゲットはいったい何と表現されるのでしょうね。
山国だけに鹿か熊か?
まずは今川家仕官のための重役面接に臨んだ勘助くん。しかし、結果はあえなく落選。
その外見を承芳改め義元に疎んじられたことが不採用の一番の理由のようでしたが、前回の承芳様の「食えないヤツ」度からすると、「そんなことぐらいで…」とちょっと釈然としないものもあり、実はそれも断るための口実なのでは?という気もしなくもなく…。
とはいえ、「生理的に受け付けない…」という感覚もまんざらおかしいとも言えず、ちょっと勘の良い人なら「こいつは信用できない」「いつか災いの種になる」というような「嫌な予感」が潜在意識の中に現れ、その警告サインが嫌悪感に繋がることもあるかもしれませんし、一度「こいつは…」と思ってしまうと、後から何を言われても悪いようにしか受け取れなくなるというのもよくあること。やっぱり第一印象は大事ですよね。勘助くんも着物はともかく、せめて髪ぐらいこざっぱりとしておけば、随分印象が違ったでしょうに… (^^;)
ところで、前回からちょっと思っていたのですが、義元&雪斎&寿桂尼の強力トリオを見ていると、源平&院政期フリークの私などは、どうしても後白河&信西&美福門院の関係とダブらせて見てしまうのですよね。
先代当主氏輝(近衛天皇)の死によって後継争いが発生し、寿桂尼(美福門院)が頼りにする雪斎(信西)の巧みな裏方工作もあって、玄広恵探(崇徳院)&福島越前守(頼長)が花倉の乱(保元の乱)を起こすも、彼らの当てにしていた武田信虎(平清盛)の協力が得られずあえなく敗北…と、展開的にも上手く合致するように思いません?
もっとも、美福門院と後白河が母子関係でなかったり、後白河と崇徳が同母兄弟だったりと細かな所はもちろん違うのですが、こうしてみると保元の乱の相関図って、お家騒動の典型的なパターンの一つと言えるかもしれませんね(叔父子エピを始め血縁関係のドロドロ度では本家が一枚も二枚も上ですが)。
さて、今川家への仕官の望みを絶たれた勘助は、偶然手に入れたマル秘情報をひっさげて次なるターゲットの北条へ。早速、氏康への押し掛け面接に臨みますが、堂に入った若殿からいきなりの洞察力テストを課され…。それでも、見事(?)ダブルスパイを見抜き氏康の心証を良くするものの、そこになぜか居合わせた福島越前守の子彦十郎の証言から今川家に仕えていた前歴が暴露されて…。
パパと一緒に逃げたとばかり思っていた彦十郎が、パパの絶命シーンには全く姿が見えず、いったいどこへ行ったものかと思いきや、いきなり北条家の庇護下に入っていたとは…。しかし、それならどうしてパパは一緒に北条へ行かなかったのでしょうね。どう見たって、武田には裏切られているのですから、その家臣を頼ってもろくなことにはならないと見当がつきそうなものですが…。
普通に考えて、内通していた前島しか頼る所がなくて、とりあえず父子して甲斐へ。そこで父は討たれ、命からがら脱出した彦十郎は相模へ落ち延び、運良く北条に迎え入れられた…という筋書きならまだ納得が行くように思うのですが、まあ、この辺りは次回に何らかの説明があるかもしれませんね。
前回はチョイ役的だった青木大膳も今回は話に絡んで来ましたし(まあ間者の件を教えるくだりはかなり強引でしたが)、視聴者に疑問を持たせながらの進行がこのドラマのスタンダードのようですから…。
ということで、どうやら北条での仕官もご破算模様の勘助くん。
駿河の蛸、相模の亀と立て続けに断られ、海辺のリゾートライフは無理と諦めたか、今度は北へ進路を取るようです。そして、次なるターゲットはいったい何と表現されるのでしょうね。
山国だけに鹿か熊か?
by kiratemari
| 2007-02-14 20:29
| テレビ
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