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『功名が辻』vol.44「関が原」

今回のアレって何だったんでしょう? 冒頭だけのお遊びかと思きや、劇中にまで話の流れをぶった切ってご登場のあのお方…(おかげでせっかくのドラマも再現映像と化す)。

「大河ドラマは歴史の講義ではない」のではありませんでしたっけ?

ああいう形で説明されたりすると、無条件で「史実に間違いない」と信用してしまいそうになるのが人の心理。その点は大丈夫なんでしょうね… (ーー;)



 
ところで、関が原のある場所があの不破の伯父上の領内だったとは…(現在も岐阜県不破郡関が原町と言うんですね)。不覚にも今まで全く気がつきませんでした(汗)。
千代にとっては少女時代を過ごした懐かしい土地だけに、何か因縁めいたものを感じますね。しかし、こういう美味しいネタがあるのに、それを全くいかそうとしないのがまたこのドラマらしい所で…(^_^;)

関が原の天候に関する話題にしても、一豊くんに「千代が言うておった…」と言わせる前に、若かりし昔の一コマの中に、さりげなくそれらしいシーンも挿入してあれば…(例えば、一緒に野駆けでもしている最中に急に雨に降られ、雨宿りしている時に、何気に千代がつぶやいていたとか…)。

そういうベタな小細工でも、ないよりあった方が、ドラマの連続性や時間の経過(「あの頃は若かった…」みたいな)に視聴者の意識を向けさせることもできて、ただ単に一豊くんの独り言で済ませるよりは、ドラマにぐっと深みも出たと思うのですけどね… (-_-;)

しかし、そう思って振り返ってみると、今年の『功名が辻』では、ここまでの所、ほとんど過去の回想シーンが目に付かないような…。これってもしや、昨年の総集編並の回想を連発して、一気に視聴率を乱降下させた悪しき前例を踏まえてのこととか?(爆)

まあ、それはそれで結構な傾向とは存じますが、正直な話、一豊くんの見せ場は実質、関が原直前で終わっていることを考えると(まさに前回分)、下手に六平太にけしかけさせて、決死の斬り込みにトライさせようとするより(結局何もできなかったし)、よそ様が合戦しているのを横目に、結婚前後の懐かしいシーンなど思い浮かべつつ、これが千代との今生の別れか…と覚悟を決めたり、いや、何としても生きて千代の許へ帰る!と奮起した所に、タイミング良く(?)小早川の寝返りがあって、そのドサクサに紛れ「いざ押し出せー!」…ぐらいの話の運びでも良かったのではないかと…。

所詮、歴史上では単なる脇役の一人に過ぎない(数ある秀吉物・家康物のドラマでもほとんどお目にかかれない)一豊くんがメインでは、どうしたって真正面から関が原を描いた過去の作品群にかなうわけがないのですから(今回思いっきり使い回したらしい『葵三代』の関が原シーンが、まるで嫌がらせのように時代劇専門チャンネルで明日放映予定)、いっそ、それぐらい割り切ってやってくれた方がむしろ潔く感じられたかもしれません。

それにしても、今回の関が原は、お手軽スーパーキャラ・六平太様の活躍なくしては、徳川方の勝利もなかったわけですね(爆)。

前々から毛利に仕えていることにはなっていましたから、親戚筋の吉川&小早川の陣もフリーパスなのはまだ良いとしても(しかし絶対持ってますよね、どこでもドアー)、小早川秀秋に直接助言して寝返りへと誘導する辺りは、いくら相手がヘタレ金吾殿とはいえ、ほとんど重臣クラスの扱い。忍びの範疇など軽く越えてしまってません? (~_~;)


やれやれ、一応大イベント(の扱い)だった割りに、全体の印象が散漫すぎたせいか、他にこれといって心に残るものもなし…。
三成の件は次回解き明かされるそうですし(本当かい?)、今回は短文ながら(当ブログ比で)、これにて失礼をば… m(__)m
by kiratemari | 2006-11-07 19:54 | テレビ | Trackback | Comments(2)
Commented by えりか at 2006-11-08 09:55 x
 手鞠さん、こんにちは♪

 冒頭部分であの方が出てきたときはさほど違和感がなかったのですが、ドラマの途中で関ヶ原合戦の説明をはじめたときは、一瞬、別の番組になってしまったのではないかと思いました。「その時歴史が動いた」ではないのですから、この演出はちょっと違うのではないの?…という気がします

 今回の映像は迫力があると思ったのですが、実は「葵徳川三代」の使い回しだったのですね。N●さん、やっぱり予算がないのかなあ。
 三成生け捕りの真相が来週明かされるとのことで気になりますが、期待すると裏切られるかもしれませんね…。この生け捕りに一豊くんが関わっていないことを祈るばかりです。
 
Commented by 手鞠 at 2006-11-08 19:32 x
えりかさん、こんばんは~♪
全く「その時歴史が動いた」仕様には唖然としました。
いくらわかりやすくとは言っても、それは違うだろうと…(怒)。
そんなに説明したければ、普通に地図と顔写真を映しながらナレーションでやればよかったわけで、中途半端な扮装のあの方の登場はドラマの流れを損なうだけ、蛇足以外の何物でもなかったような…。

『葵三代』の映像はハイビジョン撮影で、金銭的にも労力的にもこれ以上ない気合の入り様だったようですし、向こう10年くらいは徹底的に使い回すんじゃないですか? 目立たないように使ってそれで経費削減になるなら悪くないとは思いますが、合戦好きの方には大いに不評のようですね。

三成生け捕りに一豊くんが直接関わることはなさそうですが、三成との最後の絡みはしっかり用意されているみたいですよ。何でも一豊&千代が淀への伝書鳩になるのだとか…???

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