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『功名が辻』vol.40「三成暗殺」

いよいよ最後のヤマ場(?)の「関が原の合戦」に向けて始動。
家康vs三成の裏の裏まで読み合う駆け引きなど、俄然面白くなりそうなストーリー展開のはず…なんですけどね。が、そこに一豊くんが無理に割り込んで来る度に、シラ~と冷めて来る現実… (-_-;)



 
それにしても、今さら…な話ですが、秀吉が死んだのはやっぱり伏見城だったのですね。
前回、寝込んですぐの頃に「大坂城」とテロップが出た後、最後まで何のフォローもなかったので、あえてそのまま大坂城でお亡くなりになったことにしたのだろうと思っていたら…、今回分で三成殿がはっきりと「伏見城」とのたまってくれて… (^_^;)

一部シーンがカットになったための齟齬とも考えられなくはありませんが、しかし、重病人をわざわざ大阪から京都まで移す理由もないですし、普通に伏見で倒れて、そのまま伏見で亡くなった…と見る方が自然。まあ、それ以前に、あんな所で「大坂城」のテロップを出す必要性ってあったのか?という話ですが…(それとも他のシーン用の映像を間違って挿入、あるいは転用したとか?)。


それはさておき、今回もまた色々とやらかしてくれましたね、特に一豊くんが… (^_^;)
夫婦揃って高台院様のご機嫌伺いに行けば家康と遭遇、三中老の家康糾弾にも当然のように同行、そして極め付きは三成逃亡幇助。いくら主人公の旦那様だからって(爆)、ここまでやっちゃうのはさすがにマズイでしょう。

ドラマだから「何でもアリ」の話以前に、ここで一豊が三成を助けたのでは、ますます今後家康の側に寝返る際の言い訳に困るだけで…。
三成にしてみれば、危険を省みず自分の窮地に駆けつけてくれたのですから、ここは無条件に信用してしまうシチュエーション(男の友情が芽生えたりとか…)。

何より実直さが唯一の売りの一豊くんが相手なだけに、これで裏切られた日にはショックが大きすぎて、とても関が原どころではなくなりそうな…(=裏切る一豊はとんでもない不義理なヤツ…ということに)。
ここは何か「目から鱗…」のオチでも用意してくれているのでしょうかね。

しかしまあ、「軍勢が向かった」との報告を受けてからでも、余裕で三成邸に忍び込み、ご丁寧にも女装までさせて脱出させる手際の良さ。もしや、山内邸と三成邸を結ぶ地下通路でも掘ってあったのですか?(爆)

どうせなら、六平太を昼間にではなく、三成襲撃の直前に出没させて極秘情報を提供、そこで一豊が六平太を脅すなり説得するなりして無理やりでも救出の手助けをさせる方が、リアリティーの面でも、エンターテイメントとして見ても、まだマシではなかったですかね。


それにしても、今週は堀尾吉晴が徳川に寝返って隠居、来週は中村一氏もお亡くなりになるそうですが、近頃とんとご無沙汰の奥様方はどうなったのでしょうね。秀吉が天下を取る辺りまでは、それなりにポイントになるキャラだったのに、ここへ来ていつが最後だったか覚えていないぐらい印象も極薄の扱い…。

それぞれが領地に散っているならいざ知らず、旦那衆はしょっちゅう顔を合わせていますから、奥様方も恐らく千代と同様京か大坂の屋敷住まいでしょうし、もっと行き来があっても不思議でないと思うのですが…。

本来、こういう所をしっかりと描いてこそ、山内夫妻を主役に持って来たその甲斐もあろうはずなのに…、視線の先はあくまで歴史の表舞台オンリー。ゆえに、一豊や千代をでしゃばりスーパーマンに仕立てざるを得ない悪循環に陥っているわけで…。

「たかが掛川5万石ぐらいの小大名なら、今はまだ迷っていても目立たない」といった千代の発言に、思わず「まだそんなものだったのか?」と呆れるほど、日頃の活躍(暗躍?)がまるで成果に結びついていないシビアな現実。
これはいったいどう受け止めれば良いのでしょうね (-_-;)
by kiratemari | 2006-10-12 19:30 | テレビ | Trackback | Comments(2)
Commented by えりか at 2006-10-12 23:28 x
 手鞠さん、今晩は♪

 私も、先週、千代が大阪城に召し出されたとき「あれ?」と思ったのですが、今週はなぜか石田三成が、「太閤は伏見城でお亡くなりになった」とはっきり言っていましたよね。秀吉は、晩年はずっと伏見城にいたはずなので、「大阪城で倒れて伏見城に運ばれた…」ということはないはずです。明らかにドラマの勘違いですよね。

 一豊が三成の命を救う場面を観て、私も「あり得ない!」を連発していました。この先、一豊は家康方につくというのに、その矛盾をどう処理するのか心配です。

 でも、堀尾の隠居と中村の病死に関しては、原作&史実通りにやってくれるようなので少しは安心しています。そう言えば最近、中村と堀尾の妻が出てきませんよね。手鞠さんのおっしゃるように、彼女たちは当然、千代と連絡を取っていると思われるのに、いったいどこに行ってしまったのでしょうね…。原作にはないのですが、千代と彼女たちの関ヶ原合戦まえの絡み合いを描いても、面白かったと思います。

Commented by 手鞠 at 2006-10-13 19:22 x
えりかさん、こんばんは~♪
大坂城か伏見城か…、もし三成が「伏見城」と口走らなければ、そのままスルーするつもりだったのに…。正解を言って叩かれるなんて、ちょっとお気の毒な気もしますけど(汗)。

しかし、三成救出は本当やりすぎですよね。どういうオチをつけてくれるのか気になる所ですが、案外、今回の出来事は何もなかったように進展して行きそうな予感も…。

堀尾&中村家との関係をあまり描かなかったのは、たぶん『利家とまつ』と被らないようにとの配慮もあってのことでしょうね。あれはモロ3組の夫婦の対比が軸でしたから…。にしても、最低限、一豊が出世競争の中であの二人に大きく水をあけられたことぐらいは、はっきりと示しておくべきだったと思います。そうすれば、千代の言う「山内家は小大名」にも説得力も出ますし、家康が一豊より先に堀尾を懐柔した意味もわかりやすかったのではないかと…。

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