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『功名が辻』vol.31「この世の悲しみ」

今回は冒頭からしつこいぐらいに、切っても切ってもよね姫づくしのサヨナラ・スペシャル。あのおしゃまさんの可愛い笑顔がもう見られないのかと思うと、今後の視聴意欲もグーッと低下しそうな予感が… (-_-;)



 
それにしても、今回ほど見るのがツライ回はなかったですね。
戦国大河に合戦&討ち死にはつきものですし、記憶に新しいところでは吉兵衛の壮絶死もありましたが、ああいうシチュエーションでは、自ら相応の覚悟を持って死地に赴いているだけに、むしろ「潔く散るは本望」と割り切って見ている所もあって、その時は涙しても大してダメージは残らないのですが、今回ばかりはね… (>_<)

ごく普通の日常生活が、ある日突然、どうにもならない力で一瞬にして断ち切られる残酷さ。史実とはいえ、あまり見たくはない光景です。たぶん多くの方が瞬時に思い起こしたであろう阪神大震災。私も実害こそ受けませんでしたが、激震の恐怖をリアルに体験した身として、やはりあの日のことを思い出さないわけにはいきませんでしたから…。

特に瓦礫の下から救出するシーンには思わず目を背けたくなりました。あそこは惨状を目の当たりにした千代の衝撃のアップのみで終わらせる手はなかったものでしょうか。
その後、よね姫の亡骸を前にして放心状態の千代に、五藤吉蔵あたりが(役柄的に新右衛門には無理でしょうから)、一緒に犠牲になった侍女のことも含めて、淡々と状況を説明する…という形でも十分伝わる話だと思いますし…。

そもそも、セットの瓦解の仕方が中途半端と言いますか、瓦礫が散乱しているわりに完全に倒壊してしまった建物とかは出て来ないので、それほど大きな地震だったようにも見えず、かえって、犠牲になったよね姫と侍女はよほど運が悪かった…という印象すら受けました。せめて千代と共にいた侍女か家来の一人でも息絶えている者を見せる工夫があってもよかったのではないでしょうか(よね姫の最期を直接的に出さない替りに)。


それはさておき、死の直前によね姫があれほどはしゃいで喜んでいた小袖を、いくら手許に置いておくのがツライからと言って、望まれもしないのに他人に「着て欲しい」と押し付ける千代の思考回路はとても理解不能です。身内であれば形見分けもアリでしょうが、通りすがりの見ず知らずの子供にって…。死者の念が籠もっているかもしれないものだけに、その霊に引かれるということもあるでしょうし、亡骸と共に荼毘に付すか、でなければお寺で供養してもらうのが妥当でしょう。

しかもまた、それを受け取る方も受け取る方で…。あのせつという女性が子供の母親ならまだわからなくはありませんが、彼女はただの侍女なんですよね。そんな曰く付きの物を(本当は娘が着るはずだったという話で大よその見当はつくはず)持って帰っては、ちょっと迷信深いご主人様ならまず叱りつけるのがオチ。それとも、切支丹はそういうことにはこだわらない心の広い持ち主とでも言いたいのでしょうか?

正直、ここから最後の南蛮寺での玉との邂逅のシーンは要らなかったですね。というか、どうしてもせつや玉との場面を入れたければ、一人屋敷を抜け出して茫然自失で京の町をさまよう千代を玉が偶然見つけて南蛮寺へ誘い、そこでせつとも出会わせキリスト教での死生観を語らせれば要は事足りたのではないかと…。

そもそもが、せつ役に歌手の石川さゆりさんを当てた真意は如何に?
出演話を聞いた時には、てっきり一曲何か歌って慰めるのだとばかり思っていたのですが、全くの見当違いだったみたいで…(^_^;)

1シーンのみでしたから、芝居の巧拙が取り沙汰されるほどのものではありませんでしたが、それでも、重要な意味合いを持たせた役なら、やはりそれなりの女優さんが演じた方が様になったでしょうし、そうでないなら、結局は話題づくりのために無理やり作った役…と解釈されても仕方がないでしょうね。


ところで余談ながら、いつもはてんで頼りにならないけれど、今回は妻のピンチに夫らしい懐の大きさも感じさせ、一気に好感度アップの一豊くん。いっそこのままずっと千代が大人しくしていてくれた方が、一豊くんも大人の自覚(?)に目覚めて、もっとデキる男になりそうな気がしたのは私だけでしょうか?
by kiratemari | 2006-08-08 19:53 | テレビ | Trackback(2) | Comments(2)
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Tracked from 「人生のテーマソング」 at 2006-08-09 05:00
タイトル : 第31回「この世の悲しみ」/功名が辻
一豊(上川隆也)は秀吉(柄本明)から、岡崎行きを命じられる。上洛の要請に応じない家康(西田敏行)の説得が目的だ。一豊は弟の康豊(玉木宏)とともに岡崎城に赴くが、老獪(ろうかい)な家康に丸め込まれ、交渉は頓挫。 その頃、長浜は大惨事に見舞われた。天正の大地震だ。長浜城は地響きをたて崩れ落ちた。瓦礫(がれき)の下から這い出し、娘のよね(森迫永依)を探す千代(仲間由紀恵)。馬を飛ばして城に戻った一豊が見たのは、座敷に横たわるよねと、そばに寄り添う千代の姿だった。よねの体はすでに冷たくなっていた。千代は...... more
Tracked from 賃貸営業よもやまばなし at 2006-08-09 16:23
タイトル : 功名が辻 31回
本編 今回は、秀吉の使者である山内一豊、康豊兄弟と徳川家康の交渉もありましたが・・・。 今回は『愛姫 よね姫の死』が全てでした。まだ子供のいない独身の私ですが、涙無くては見てられない状況でした。  長浜に起きた『天正の大地震』。この地震でよね姫は帰らぬ人....... more
Commented by さくら at 2006-08-10 17:20 x
この回のお話をいつ書かれるかと思って来てみたら、書いてあって嬉しかったです。
よねの最後に涙したのはわたしだけではなかったんですね…
かけつけた一豊の見た姿がせつなくて…妻と冷たくなった娘を一緒に抱き締める場面は見ていて胸のしめつけられる思いでした。
幼い子供が亡くなるのはそれだけも悲しいことなのに…。
無邪気なよねの姿がもう見られないと思うとそれも悲しいです。
Commented by 手鞠 at 2006-08-10 20:09 x
さくらさん、こんばんは。
今回はリアルタイムでは見られなかったものの、その日のうちに録画分を視聴できましたので、いつもとあまり変わりなくアップできました。ただ、寝る前に泣いてしまったもので、このまま寝ては翌朝目が腫れてしまうと思い、少し夜更かししたら、結局寝不足で目を腫らすことになってしまって… (^_^;)

これで生きたよね姫の姿は見収めと思うと大変淋しいですが、かといって回想で出されるも、それはそれでまた切なくて泣けてしまいそうで、あまり見たくないというか…、ちょっと複雑な気持ちです。

P.S. 掲示板の方にいただいたリンクのお申し出を受け、こちらからもブログへのリンクを貼らせていただきました。今後もどうぞよろしくお付き合いのほどをm(__)m

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