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『功名が辻』vol.7「妻の覚悟」

今週はすっかり遅くなってしまいました。
週の始めから少々体調不良に陥り、といって、この繁忙期に仕事を休むわけにもいかず…と結構ギリギリの状態で、帰宅後も中々ゆっくりと記事を書くという気にはなれなかったもので…(今はもう大丈夫ですので、どうぞご心配なく)。

ということで、前置き(言い訳)はこのぐらいにしておいて、とっとと大河感想に行きましょう!



 
前回まで、まあまあ快調と思って見ていたのが、今週でまた「ビミョウ~」に逆戻り。以前から気にはなっていたことですが、この脚本&キャストは、コメディー部門では、それなりの成果を見せてくれてはいるものの、そうでない部分が…ねぇ…(ため息)。

今週は「何で今ごろ?」な寧々さまファッションショーから。
お市さまに強奪されたのって前々回のことでしたから、何だか随分と間の抜けたような感じもして、「縫い直すのにいったいどれだけかかっているんじゃい?」などと思ってしまいました(この間に御輿入れがあって、ややが出来たって言うんだから、相応の日数は経っているものと…)。

まあ、この後のお市さまの謎掛けと連動させるために、あえて今回に持って来たというのはわかりますけどね…。

そして、婦人連の井戸端会議の中で、明智光秀の妻子が岐阜城下に入ったという話が出ると、早速その次のシーンで千代が見慣れない少女と遭遇。本当わかりやすい振り方ですね (^^;)

しかし、お玉ちゃん(後の細川ガラシャ)をいじめ(?)ていた徳次郎少年、これって二人の間にもしや将来ロマンスでも生まれる伏線とか?(男の子が女の子をいじめる心理といえば…ね) いやいや、単に千代とお玉ちゃんを結びつけるための誘引剤だっただけでしょうが(千代が歩けば有名人にぶつかる?てか)。

さて、その頃、六角攻めに出陣中の信長さまは…と言えば、ちょいと気まぐれにお忍びで小谷城へ。そして、神妙に出迎えながらも、手を替え品を替え、意味ありげなサインを繰り出すお市さま。

「打掛を縫ってほしい」という千代への伝言。
「生きて戻れたら必ず伝えよ」という念押しには、さすがに「何かおかしい…?」と思いつつ、しかし、イマイチはっきりとはわかっていなさそうな鈍感・一豊殿(秀吉ならすぐにピンと来たでしょうが)。

あの気まぐれで、浮世離れした姫様時代からすると、マジで「パッチワーク・打掛」をご所望か?と思っても不思議でない気も…、まあ、しなくはありませんが(爆)、それにしても…ね。

ここは、物陰からこっそり盗み聞いていた六平太がきっちりフォローを入れて、事無きを得ましたが、もうちょっと一豊自身も勘を働かせられるようになってもらわないと…(だから中々出世できないという論理にはなりますが…)。

もっとも、それ以前に、あっぱれ!長政殿が身を挺して信長暗殺を未然に食い止めたので、この謎掛けも徒労に終わりましたが、もちろんこれは次回の「小豆袋エピ」への前振りなんですよね。「打掛」→「討ち掛け?」の駄洒落といい、大喜利好きなお市さま…ですか (-_-;)

さて、ここから 信長上洛 → 義昭の将軍職就任 → 信長の岐阜帰還 と一気呵成。歴史好きとしては、この辺りを端折らずにもう少し丁寧にやって欲しかったところです。浅井の信長暗殺未遂もワクワクしかけた途端に急に尻すぼみなったり、「見たい!」と思うツボを微妙に外す展開には少々ストレスも感じました。

まだまだ下っ端の一豊ですから、政治向きの話に無理に絡ませると、それはそれでまた興ざめではありますが、一応随行しているのですから、下っ端なりの目線から情勢を追うということもできなくはないはず。少なくとも、後半のほとんどを丸々使って徳次郎エピなんてやってる場合ではないでしょう。

ということで、今回のメインだったのでしょうが、私的には一番萎えさせられた、母の死にショックを受けて非行化(?)する徳次郎…という流れ。

まず時代を考えて欲しいですよね。
「構ってくれない父親なんていらない!」と暴言を吐くガキ(あえて暴言で失礼)なんて、思いっきり現代思考もいいところ。

誰もが生きることに精一杯だった時代に、ましてや兄弟姉妹が7人もいれば、何事も我慢・忍耐が常識。先週の、臣下の分際であるにもかかわらず、新右衛門一家が米を遠慮なくガツガツと貪っているのにもどうかと思いましたが、あれはまだ「コントだから…」と無理にも流せるとしても、今回のはちょっと考えもの。

いくらホームドラマ路線と言っても、時代物である以上、極力、当時の(古いと思われる)価値観の範囲内に留めることが大前提。そうでなければ、わざわざお金のかかる時代物でやる必要もなく、ごく普通の現代物としてやればすむ話です。

しかも、今回の徳次郎が非行(?)に走る経緯もさることながら、改心(?)に至る心の動きも短絡的というか、どうも行き当たりばったり。
要は、千代が賢妻へと成長するためのハードルの一つという位置づけから、徳次郎も千代が叱り、千代が泣き、千代が助けるために動かされているだけに過ぎないという印象すら受けました。

ここまで言ってしまうと、ただの揚げ足取りでしかないかもしれませんが、「私がみな悪いのです」と千代が一豊に訴えるところでも、そんなことを言われたら、心優しい旦那様は『そうではない!』と庇ってくれるに決まっていますし、そんな主人夫妻の姿を目の当たりにすれば、新右衛門も「おまえが悪い!」と徳次郎を頭ごなしに叱り付けるより他なくなるのでは?

もしや、体よく話の論点を摩り替えて、いの一番に安全圏へと抜け出す要領の良さも千代の才覚…とか?

この辺り、主人公美化(?)もなかなか微妙なものです。
ちょっとした匙加減一つ…みたいなほんの些細なことで、人は簡単にアンチ化したりしてしまうものなのだと一つ勉強になりました。

いやいや、それもこれも、天邪鬼な私一人の勝手な思い込みであって、大部分の視聴者の方は感動の涙を流されていたのかもしれませんが… (ToT)

そうそう、これは丸っきり余談になりますが(汗)、ふねの墓前に花をたむける子供達と、その背後にたたずむ千代のシーンを見ていて、ふと往年のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』を思い出しました。

奇しくも母に先立たれた子供達7人に、年若い千代もマリア先生にピッタリ。
今後の両者の関わり合いも、わりあい似たようなものになるのでしょうね。
<既に最愛の旦那様がいる千代が、新右衛門とくっつくことだけは絶対にありえませんけど (^_^;)
by kiratemari | 2006-02-23 19:37 | テレビ | Trackback | Comments(8)
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Commented by bluecat at 2006-02-24 14:02
手鞠様、お体の具合は大丈夫ですか?!
季節の変わり目、大事にしないといけません。
さてさて、ビミョウになってしまった今回のエピ、私も少々萎えました(ーー;)
戦国の世の中、戦に出ている父に逆らうなど、時代錯誤もいいところですよね・・・父に逆らうのは即、死を意味しているといっても過言ではないかと。ま、千代が良妻に成長するための複線なのでしょうが、いささかやりすぎの感が。
榎木長政カッコよすぎ!(実はけっこうスキだったりするのです、ちと脱線)・・・肖像画ではあかちゃんみたいな容貌に描かれてしまっていますけど(^_^;)
Commented by 手鞠 at 2006-02-24 19:42 x
bluecatさん、こんばんは~♪
お気遣いいただきありがとうございます。
実際にヤバかったのは最初の二日ぐらいで、今はもう通常モードに戻って、バリバリ(?)仕事もしています。

時代物では父親というか家長には絶対服従がやはり基本ですよね。
今の時代には受け入れられにくいことかもしれませんが、逆に「そういうのはおかしい!」と思うことも必要なんじゃないかと思います。

榎木長政、始めは分別くさい感じになるのでは?と少々心配していたのですが(汗)、中々の男ぶりでしたね。余命はもういくばくもなさそうですが(爆)、今後が楽しみです。
<肖像画ではあかちゃんみたいな容貌に
それって見てみたい!
いつかエンディングとかで流してくれると嬉しいな(小谷落城の時に期待!)。
Commented by えりか at 2006-02-24 22:06 x
 手鞠さん、今晩は♪

 体調が戻られたようで良かったですね。この時期は暖かくなったと思ったら寒くなるといった気候なので、とかく体調を崩しがちです。お互いに気をつけたいですよね。

  徳次郎のエピソードは、私も違和感を感じました。母親が亡くなったことによって非行に走るなんて短絡的すぎますよね。そして家長である父親に向かってあのような口の利き方をする、しかも主君の一豊夫婦の目の前で……。考えられないことです。

 ところで、当時の千代の実年齢って十代前半なのですよね。ドラマでは十代後半~二十歳くらいという設定なのでしょうけれど…。千代はその若さで新右衛門の子供達の母親代わりを勤めていたのでしょうか?子供達の食事や衣服の世話だけでも大変だったでしょうね。なぜかそんな細かいことも気になってしまいました。
Commented by 手鞠 at 2006-02-24 22:39 x
えりかさん、こんばんは~♪
おかげさまで今回は重症化することなく復活できました。
本当、変動の激しい季節だけに気をつけなければいけません。

仮にも、主君である一豊の前での徳次郎のあの暴言は、どう考えても無茶苦茶ですよね。相手によってはお手打ちものですよ。
いくら子供とはいえ、精神年齢が低すぎると思います。

実際とドラマ内の千代の年齢設定は大分違うのですよね。
しかも、新右衛門自体が実在の人物をモデルにした架空の人物らしいので、新右衛門の子沢山というのも司馬氏の創作なのかもしれませんね。
Commented by えりか at 2006-02-25 00:53 x
 手鞠さん、再び今晩は♪

 司馬さんの原作には新右衛門は出てきますが、家族は一切登場していなかったと思います。なので新右衛門の子沢山のエピソードも、徳次郎の非行のエピソードも、脚本家の大石さんのオリジナルなのだろうなと思って観ていました。

 それにしてもこのドラマは何か、シビアなエピソードは似合わないなと感じます。あくまでもコメディーでやって欲しいなと思ったり……。でもそれだけでは歴史ドラマとしての重みがなくなってしまうかもしれませんし、そのあたりは難しいですよね。原作は、シビアなエピソードも司馬さんのユーモラスな文章で軽く書かれていましたが、それをドラマにするとなると色々難しいことも多いのでしょうね。今後が少し心配でもあります。
Commented by 手鞠 at 2006-02-25 17:52 x
えりかさん、ありがとうございます。
あの新右衛門一家はドラマ・オリジナルなのですね。
昨年もそうでしたが、原作未読だとこういう細かい所まではよくわからないのが困りものです(汗)。

脚本の大石さんの場合、過去の作品を思い返してみると、2本の朝ドラのいずれも、シビアな展開になると話が急に支離滅裂になった記憶がありますし、あくまでも得意分野はライト・コメディーなのでしょうね。
ただ、単発物ならいざ知らず、1年かけてやる戦国物を全編コメディーでやられてもちょっと…と思いますし、確かに今後の展開にはかなり不安もありますね。
Commented by ともp at 2006-02-26 09:03 x
手鞠様、おはようございます。お身体、良くなられたようで、なによりです。
前回の「功名が辻」は見ていないのですが、先日、スタジオパークに脚本家の大石静さんが出演なさっているのを見ることができました。
そこで大石さんは、大河を史実と思っている人が多いので、時代考証はきちんと調べて、史実に反するようなことは書かないようにしている、風俗考証もちゃんとしていて、「お腹がすいているなら、なんで魚をとって食べないのと言ったけれど、先生がこの時代の人は絶対魚は食べないといったから、書かなかった。」といっておられました。
そのわりには、焼けてもいない稲葉山城を焼いてみたり、史実としてはとても怪しい、墨俣一夜城ができていたりしていますが、とか、二木謙一先生は御本のなかで、この時代には鯛の刺身があったから大河の「秀吉」で秀吉に「鯛の刺身に天ぷらを食う夢を見ていたのに云々」と言わせたというエピソードを紹介していましたが、とか、つっこみ所は多々あるのですが、大石さんとそのスタッフの方々にとっては、徳次郎君の反抗期は、時代考証に反しないので取り入れたのだと思います。
どうも先行き不安な脚本家様とスタッフ様のようですね。

Commented by 手鞠 at 2006-02-26 21:48 x
ともpさま、こんばんは~♪
おかげさまで、もうピンピンしております(笑)。

大石さん出演のスタジオパークは見ていませんが、時代考証や風俗考証は一応こだわってらっしゃるのですか。
しかし、当時食べなかったという魚を食べてるシーンがあったとしても、別にツッコミを入れようとは思いませんけどね(汗)。何というか、こだわるべきところを履き違えているような… (-_-;)
考証を尊重する姿勢はもちろん立派と思いますが、それを気にする余り本筋を見失う…なんてことにならなければ良いのですが…。

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