神々をめぐる熊野路の旅 vol.4

c0057946_17204961.jpgさて、二日目は、勝浦より車で10分ほどの新宮・熊野速玉大社からスタート。こちらは街中にあるため、車を降りれば「そこが神社」というお手軽ロケーションで、昨日の那智大社とは大違い(笑)。しかし、まだ朝の早い時間帯のせいか、やっぱり人出はまばらでしたね。




 
熊野速玉大社は本宮に対し「新宮」とも呼ばれ、大河『義経』で御馴染み(?)の疫病神さん「源行家」もこちらにゆかりの人物ですね。

この速玉大社は明治16年(1883)に火災で焼失し、その後、長らく仮社殿の時期があり、昭和28年(1953)にようやく再建が成ったものの、焼失前と全く違う姿となったため、三山の中で唯一文化財指定は受けていないのだとか。それでも、那智大社と同様、朱塗りがまぶしいばかりの社殿はとても華やかで、都の貴人方も好みそうな風情。

ところで、この社の一角には、熊野御幸をされた歴代法皇・上皇・女院・法親王の名が刻まれた石碑もありました(昭和58年献納ですので石碑自体は年季物ではありませんが)。

c0057946_17233122.jpg

最高訪問回数を誇るのは、もちろんあの方・後白河法皇様(33回)。
以下、後鳥羽上皇(29回)、鳥羽法皇(23回)、白河法皇(12回)、待賢門院(9回)と続き、院政期の馴染み深い女院方も数多く名前を連ねています。

そして、ここで2つ目の「牛王神符」も無事ゲット(500円)。

c0057946_172935100.jpg
    山     熊
            
       印

    宝     野



こちらのは「熊野山宝印」と書かれているそうですが、わかるような、わからないような…(汗)。

さて、速玉大社を出ると、そこから目と鼻の先にある神倉神社も、源頼朝が538段の石段を寄進したといわれるゆかりの場所なので、立ち寄るべき所でしたが、私以外に何ら興味のない二人をあまり道連れにもできないので、こちらはパス。で、本宮へ向うこととなりますが、その途上に「瀞峡(どろきょう)」と呼ばれる景勝地があるので、先にそちらへ。
 
国道168号線(十津川街道)を北上し、およそ30分で「瀞峡めぐり」のウォーター・ジェット船の乗り場がある志古に到着。ところが、このジェット船、1時間おきの運航で、何と9:30分発がつい今しがた出たばかり…(涙)。しかも、所要時間が往復で2時間弱と、次の10:30発に乗った場合、戻って来られるのが12時半。まだ、この後にも予定があるのに、こんな何もない所で1時間も潰すわけにはいかないと、涙を飲んで断念するしかありませんでした。

思えば、宿での朝食が和風バイキングでコーヒーがついていなかったので、館内の喫茶室でモーニング・コーヒーと洒落込んだのが、つまづきの元か…。昨日は何かと結果的には「ついてたね!」と言っていたツキも消えたようで少しガックリ。いや、あらかじめホテルででも、きちんと船の時間を確認しておけば済んだことなのですけどね(汗)。

でも、何となく諦めきれないのと、例のガイドブックの地図を眺めていて、車でも瀞峡まで行けそう…なんてことを考えていたので、「これは一丁、行ける所まで行ってみるか?」ということに。

c0057946_1734240.jpg再び国道168号線を北上して、間もなく本宮方面との枝分かれ地点に差し掛かり、向って右側の国道169号線へ突入。
この道は、国道とは言いながら、ほとんど1車線で、すれ違いもままらない箇所も数多く、対向車と出会う度にヒヤッとさせられ通し。幸い、交通量が少なかったのでまだよかったですが、それでも、大型バスなどはとても通れないでしょうね。

こうして40~50分ほど車を走らせると、とうとう行き止まりに。閉鎖中のレストハウスがあるぐらいの鄙びた所でしたが、熊野川の川原がすぐそこで、のんびりとカヌーを漕ぐ人や渓流釣りを楽しむ人の姿がありました。とりあえず、車から降りて川原の方に歩いて行くと、ここにも「瀞峡めぐり」という垂れ幕が…。

実は「瀞峡」というのはここから奥がメイン・ステージ。

c0057946_17364841.jpg先ほど乗り遅れたウォーター・ジェット船も、ここまではただ単に川を上って来るだけだったのです。恐らくは、あの細い道路がネックで、観光バスなどではここまで来れないので、分岐点より手前の、あんな遠い場所に乗り場を設ける他なかったのでしょう。

志古からだと往復3340円の所、こちらの和船では一人1500円。要は1840円分を車で来たということになります。

c0057946_17373420.jpgとはいえ、こちらの船はモーター搭載とはいえ小さな「和船」ですから、一概にウォーター・ジェット船と比較できるものではありませんが、逆に、これは気候がちょうど良い時期だったこともありますが(暑くも寒くない)、ガラス窓ごしに見るよりもずっとクリアーな視界に、風や川の流れにも直に触れられて、また、船頭のおじさんの解説も味があって…と、断然こちらの方がおススメ!

もう「よくぞ乗り遅れた!」という感じでしたよ(笑)。おまけに、船頭さんが一人100円ずつサービスしてくれたので、三人で都合5820円の節約にもなりましたし…(ただし、車のガソリン代は差し引かないといけません)。


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大自然の大きさと神秘さに浸れる「瀞峡めぐり」―この感動はとても言葉にはできません。また、カメラ好きにはたまらない被写体も満載ですし、熊野詣での際には、是非とも、この和船体験をお勧め致しします(ただ、車の運転に自信のない方、車・船など乗り物酔いが心配という方にはお勧めできませんが…)。

いや~、それにしても、転んでもただで起きないどころが、宝くじにでも当たったような気持ち…。何だかよくわかりませんが、まだまだツキは残っていたようです(笑)。



《メモ》
熊野速玉大社-和歌山県新宮市新宮1(0735-22-2533)
瀞峡-和歌山県熊野川町玉置口(熊野川町産業建設課 0735-44-0301)
 ・ウォータージェット船-和歌山県熊野川町志古(0735-44-0331)
 ・和船-和歌山県熊野川町玉置口(民宿「はるや」0735-46-0703)




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by kiratemari | 2005-10-16 22:45 | Trackback | Comments(0)
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