『平清盛』vol.5「海賊討伐」
今週はややタイトル詐称の気もなきにしもあらずでしたが、まあラストの引きがアレだったのでよしとしましょうか (^_^;)
それにしても、相変わらず朝廷パートのカットが多いですね。
高階通憲の提言を受けて海賊討伐を決定する場面では、まず摂関家側は「源氏を追討使に」と推しますが、鳥羽院から「源氏がごとき暴れ者どもに行かせたのでは路地の国々が滅びよう」とにべもなく退けられ、平氏に追討の宣旨が下されるというのがノベライズでの流れ。
かつて為義の父義親が西国で乱暴狼藉を働いて平氏に討たれた…という一件がなおも尾を引いて冷遇され続ける源氏と、西国を掌握し院の信頼を得る平氏との格の違いを示すと共に、そこから平氏に対抗するには東国で力を付けるしかない!という考えに行き着く義朝の心境にも合点が行き易くなるところなんですけどね。
またさらに、この時の鳥羽院vs忠実の面談の中で、忠実は清盛が白河院の落胤であることを持ち出して、鳥羽院に揺さぶりをかけるのですが、これまで白河院の名を耳にするや急に情緒不安定になってしまっていた押しの弱さから一転、忠実をも圧倒する迫力でものの見事に突っぱねてしまう上皇様。得子という精神的な支えを得て、ようやく白河院の幻影から脱却!と、ある意味、鳥羽院一世一代の見せ場(?)ともいうべきシーンが丸ごとカットになってしまっていました。
通憲さんの第2回でカットされていたセリフ《おのれが誰なのかわからぬが道理じゃ》が回想の形ながら復活という例も出て来ましたので、今後また別の所で出てくる可能性もなきしもあらずですが、これをやらずして、ここまで延々としつこいぐらいにウジウジ・グダグダ愛憎劇場をやって来た意味がありますのん???
後々の流れを考えるなら宗子&家盛の語らいをカットしてでも、鳥羽院vs忠実のタイマン勝負は残すべきだったとのではないかと…。今でも上皇様のキャラクターは面白い(爆)ですが、そろそろ一廉の大人物に描いておかないと、その下でヘイコラする平氏の格も下がる一方ですし、何よりこの方の死が天地をひっくり返すほどの争乱を引き起こすのですから、重石的な存在感をしっかりと示していただかなくては!
でもまあ、宗子さんのなれ初め話も、今回の得子さんが鳥羽院を受け入れた心境とシンクロさせてのものですし、恐らくは将来的に時子が清盛の後妻になる所にも繋がって行くのでしょうから、必要と言えば必要なのでしょうが… (-_-;)
あと、カットされていたと言えば、平氏が西国に向かう道中に、荷車を引く鱸丸を見て清盛が無理やり引き手を替り、前を引く清盛、後ろから押す鱸丸が仲良く二人して汗だくで登り坂を越えるという、ちょっとほのぼのとするくだりがありまして、何を隠そうその荷車の中に通憲が隠れていたというオチに…。「かような要らぬ荷を運ばされておったとは…」というセリフも活きて来るシーンだけに、このカットももったいない。
それとこの道中をカットしたために、まるで通憲は積荷に紛れたまま安芸まで気づかれずに来たようになってしまいましたが、ノベライズではかなり早い段階で、大輪田辺りの宿営地、つまり現在の神戸付近ということになっています。さすがにいくら歩かないとはいえ、広島まで飲まず食わずでたどり着けるわけがありませんからね (^_^;)
どこでもドアもまた大河ではお馴染みのアイテムですが(笑)、西海への行軍の苦労を偲ばせる程度には、時間の経過を感じさせる描写も挿入しておいた方がより「リアル」に近づくと思うのですけどね。映像の質感とかの前に、まずはドラマとしての最低限のリアリティにもっとこだわりましょうよ (-_-)
それにしても、相変わらず朝廷パートのカットが多いですね。
高階通憲の提言を受けて海賊討伐を決定する場面では、まず摂関家側は「源氏を追討使に」と推しますが、鳥羽院から「源氏がごとき暴れ者どもに行かせたのでは路地の国々が滅びよう」とにべもなく退けられ、平氏に追討の宣旨が下されるというのがノベライズでの流れ。
かつて為義の父義親が西国で乱暴狼藉を働いて平氏に討たれた…という一件がなおも尾を引いて冷遇され続ける源氏と、西国を掌握し院の信頼を得る平氏との格の違いを示すと共に、そこから平氏に対抗するには東国で力を付けるしかない!という考えに行き着く義朝の心境にも合点が行き易くなるところなんですけどね。
またさらに、この時の鳥羽院vs忠実の面談の中で、忠実は清盛が白河院の落胤であることを持ち出して、鳥羽院に揺さぶりをかけるのですが、これまで白河院の名を耳にするや急に情緒不安定になってしまっていた押しの弱さから一転、忠実をも圧倒する迫力でものの見事に突っぱねてしまう上皇様。得子という精神的な支えを得て、ようやく白河院の幻影から脱却!と、ある意味、鳥羽院一世一代の見せ場(?)ともいうべきシーンが丸ごとカットになってしまっていました。
通憲さんの第2回でカットされていたセリフ《おのれが誰なのかわからぬが道理じゃ》が回想の形ながら復活という例も出て来ましたので、今後また別の所で出てくる可能性もなきしもあらずですが、これをやらずして、ここまで延々としつこいぐらいにウジウジ・グダグダ愛憎劇場をやって来た意味がありますのん???
後々の流れを考えるなら宗子&家盛の語らいをカットしてでも、鳥羽院vs忠実のタイマン勝負は残すべきだったとのではないかと…。今でも上皇様のキャラクターは面白い(爆)ですが、そろそろ一廉の大人物に描いておかないと、その下でヘイコラする平氏の格も下がる一方ですし、何よりこの方の死が天地をひっくり返すほどの争乱を引き起こすのですから、重石的な存在感をしっかりと示していただかなくては!
でもまあ、宗子さんのなれ初め話も、今回の得子さんが鳥羽院を受け入れた心境とシンクロさせてのものですし、恐らくは将来的に時子が清盛の後妻になる所にも繋がって行くのでしょうから、必要と言えば必要なのでしょうが… (-_-;)
あと、カットされていたと言えば、平氏が西国に向かう道中に、荷車を引く鱸丸を見て清盛が無理やり引き手を替り、前を引く清盛、後ろから押す鱸丸が仲良く二人して汗だくで登り坂を越えるという、ちょっとほのぼのとするくだりがありまして、何を隠そうその荷車の中に通憲が隠れていたというオチに…。「かような要らぬ荷を運ばされておったとは…」というセリフも活きて来るシーンだけに、このカットももったいない。
それとこの道中をカットしたために、まるで通憲は積荷に紛れたまま安芸まで気づかれずに来たようになってしまいましたが、ノベライズではかなり早い段階で、大輪田辺りの宿営地、つまり現在の神戸付近ということになっています。さすがにいくら歩かないとはいえ、広島まで飲まず食わずでたどり着けるわけがありませんからね (^_^;)
どこでもドアもまた大河ではお馴染みのアイテムですが(笑)、西海への行軍の苦労を偲ばせる程度には、時間の経過を感じさせる描写も挿入しておいた方がより「リアル」に近づくと思うのですけどね。映像の質感とかの前に、まずはドラマとしての最低限のリアリティにもっとこだわりましょうよ (-_-)
by kiratemari
| 2012-02-09 22:37
| テレビ
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