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日本三景 天橋立

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蔵出し記事の第2弾は、既に2ヶ月も経ってしまっていますが、7月初めに訪ねました丹後半島。
もちろん一番のお目当ては「まだふみもみず…」の「天橋立」。
安芸の宮島、宮城の松島と並ぶ「日本三景」でございます。




まずは天橋立の玄関口にある「智恩寺」に参拝。
奈良の「安倍文殊」、山形の「亀岡文殊」と共に日本三文殊に数えられる「切戸の文殊」として有名です。

ちなみに福井県敦賀市にある原子力発電所の高速増殖炉「もんじゅ」のネーミングは、この「切戸の文殊」様に由来しているとか。他に普賢菩薩からとった「ふげん」というのもありますが、いずれも運転休止あるいは廃止に追い込まれている辺り、安易に仏様のお名前を拝借した罰が当たったのでは? (?_?)



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「黄金閣」の異名を持つ智恩寺山門。
江戸時代の初めに天皇から黄金を賜ったことに由来して、そのように呼ばれているということです。



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本尊の文殊菩薩を安置する「文殊堂」。



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室町時代中期に建てられた「多宝塔」。
国の重要文化財に指定されています。




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多宝塔の向かいにあるお地蔵様など。
真ん中の石造の「宝篋印塔」は「和泉式部歌塚」と伝えられるものだそうですが、そのようなものがあるとはつゆ知らず適当に撮っていたもので、真正面からの画像がなくてすみません m(__)m



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鐘楼。



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鐘楼門。
宮津の商家が愛娘二人を亡くしてその菩提を弔うために建立したものと言われ、その二人の愛娘の法名「暁山彗察」「洞雲自照」から一字ずつを取って「暁雲閣」と呼ばれています。


それはさておき、境内の松に何か妙にぶら下がっているなと思ったら…



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知恵の神様の智恩寺らしい(?)その名も「すえひろ扇子おみくじ」。
何か「あっぱれ!合格!」てのが思い浮かびました… (^_^;)

まあ、普通のおみくじとは違い雰囲気があって良いとは思いますが、それにしても、そもそも凶運を持ち帰らないようにするためのもののはずが、なぜか「大吉」もちらほらと…。せっかくの幸運を置いて帰るなんてもったいない !




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さて、智恩寺境内から海側へ出まして、観光船乗り場の所にあるのが「智恵の輪灯籠」。
なんでも、3回くぐれば文殊様の智恵を授かるのだとか。
江戸時代の絵図にも描かれている、結構古くからある縁起物らしく、ある意味、この地のシンボル的な存在にもなっているようです。ここに限らず周辺のあちこちのスポットでも見かけました。


ということで、ここからモーターボートで一気に対岸へ。
本当はゆっくり松林を徒歩で散策と行きたい所でしたが、片道1時間かかると言われ、あえなく挫折してしまいました… (^^;



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名物の「廻旋橋」を後にいざ出発!
が、このモーターボートというのがメチャかっ飛ばしてくれるもので、波の上を走るというより飛んでるというか、バウンドが激しくて、うっかり手すりから手を離すと振り落とされるんじゃないかとちょっと身の危険を感じるほどでした(後ほどの動画でそのさわりぐらいは感じ取っていただけるかも)。

でもまあ、それもまたええ経験でしたが… (^_^;)
何しろ徒歩1時間の道のりをわずか10分ほどで渡り切ってしまうのですから、時間を効率良く使う点では大いに有効ですね。



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そんなこんなで、無事対岸に上陸しますと、今度はケーブルに乗って「傘松公園」へ向います。




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海抜130mの高台にある傘松公園。
「天橋立三大観」の一つに挙げられるこちらからの眺望は、左から右へ斜めに走る「斜め一文字」。

まさに1本の橋ですね。
その橋立の向こうに大江山の山波が連なる風景を前にすると、自ずと「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立」のあの百人一首の秀歌が思い浮かびました。

ただ、あいにくの曇天に霞もかかってコンディションとしては最悪。
すぐに記事を上げなかったのもこの写真写りの悪さゆえでした。
前日の予報では「晴れ間も…」と言っていたのに… (-_-;)

ところで、天橋立と言えば名物の「股のぞき」。
こちらをクリック でちょっとした擬似体験など… (^^ゞ
天に架かる橋に見えるでしょうか?




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傘松公園はケーブルカーとリフトが並走していて、乗車券は両者共通。
高所恐怖症とかでなければ、天橋立を真正面に見ながら下りるリフトはオススメですよ (^-^)v



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リフト沿いには紫陽花の花が咲き乱れ、この季節は上りもリフト利用がいいですね。





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帰りのボートが来るまでの待ち時間に撮った一枚。
波間にたゆたうカモメさんと松林のツーショット。
気候の良い時期ならゆっくり散策、あるいはサイクリングも良いでしょうね(ボートとレンタサイクルを片道ずつというコースもあるようですよ)。


ということで、再びモーターボートで逆戻り(帰りは違うボートだったせいかさほど揺れず)。
続いて、もう一つの展望スポット天橋立ビューランドへ向います。





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傘松公園はリフトとケーブルカーでしたが、こちらはリフトとモノレール。
やはり両者共通になっていて、今回は先にリフトに乗車。




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こちらからの眺めは天に舞い上がる龍のように見える「飛龍観」。
とても変化に富んだ構図で、個人的な認識としては「天橋立」といえばこれが思い浮かびますね。
こちらでも 股のぞき擬似体験 はいかが?


しかし、この飛龍観は古くからの「三大観」には入らず、それに継ぐ四番目の展望スポットの位置づけ。というのも、昭和45年(1970)のミニ遊園地の開業と共に出来た比較的新しい展望台のようです。

ちなみに残り2つのビュースポットは、向って右手(東側)に「雪舟観」(雪舟が水墨画「天橋立図」に描いたアングルで夕景がオススメ)、左手(西側)に真横一文字に見える「一字観(大内峠)」があります。この2つについてはリフトなどの乗降手段はないので無料ですが、自力で頑張って山登りするか、基本は車でのアクセスになるでしょうね (^-^;)





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綺麗な弧を描く砂浜。
もっと手前側の橋立の付け根に近い辺りは海水浴場にもなっていて、夏場は大いに賑わうようですよ。




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それにしても、展望を楽しんでいるわずかな間にもどんどん天候は悪くなる一方で、時折稲光が見えたり雷鳴が轟いたり、ちょっと危険な状態に。帰りはモノレールに乗車したのですが、これが大正解でした。

途中から急に風が強く吹き出したと思ったら、下まで降り切らないうちに雨粒が落ち始め、あっという間にどしゃ降りモードに。もしリフトで降りていたら逃げ場もなく、完全にずぶ濡れになっている所でした。お天気には要注意ですね。







※動画は飛龍観→傘松公園と逆の順序になっています




ということで、やっぱりお天気の悪さが悔やまれますね。
実はこれが3度目の訪問になりますが(といっても前回も10年以上前)、毎度あまりお天気には恵まれていないのですよね (-_-;)

同じ近畿圏とはいえ、昔はそれこそ日帰りもちょっと難しいようなスポットでしたが、舞鶴道~京都縦貫道の開通によりぐっと身近になったことですし、次こそは青い空と海に映える天橋立を見られるよう、さらなる再訪を考えなくては!



【このページの写真&動画は平成21年7月4日に撮影したものです】



《メモ》
  智恩寺(切戸文殊堂) 【地図】
   京都府宮津市天橋立文珠小字切戸
   TEL:0772-22-2553
   拝観料無料、境内自由

  傘松公園 【地図】
   乗車料金(リフト・ケーブルカー共通)…片道 大人320円、小人160円
   営業時間… 8:00-17:30(終発の時間は季節により16:30~18:00の間で変動)


  飛龍観(天橋立ビューランド) 【地図】
   往復乗車料金(リフト・モノレール共通)…大人850円、小人450円
   営業時間… 9:10-17:30(切符販売は17:00まで)
by kiratemari | 2009-09-10 18:57 | ├京都 | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 紅葉 京都 at 2009-09-15 17:24
タイトル : 京都の紅葉ベストスポット 第1弾
古都京都!!! 毎年全国1位の観光地です。 風情ある京都が彩られる秋 紅葉と共に京都を満喫してみませんか?... more

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