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岩倉実相院、そして…

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東福寺散策の後は一気に北へ上って岩倉実相院へ。
こちらも駐車場が無料なのと(汗)、ちょうどこの前日にテレビで「床みどり」が紹介されていたらしく、それを話題に上せた同行人への配慮もあってのセレクトでした (^^ゞ

しかし、天候のせいもあってか、一日の中で条件の良いとされている正午近くでしたが、今ひとつ色が冴えず、ちょっと期待ハズレの感も否めませんでしたが…(-_-;)

なお、実相院では建物内は撮影禁止になっているため、その建物内から眺める「床みどり」ももれなくNG。外から望む庭園部分はOKとのことでしたので、そちらの写真だけ載せておきます。




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方丈東側にある枯山水「一仏八僧の庭」。
白砂の上に点在する石組が「お釈迦様(一仏)」と「8人の弟子(八僧)」を表しているそうです。
左手奥は言わずもがな紅葉シーズンの見所ですが、右手側の枝垂れ桜も中々見応えがありそうで、どちらかと言えば後者の方に惹かれます(^^ゞ



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こちらは西側の池泉回遊式庭園。
ようやくお天気も回復してきて、眩しくらいの新緑です(それでも床みどりはまだ…)。



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池の端のこれは菖蒲か? 杜若か?
筋目がよく見えないのでわかりません (-_-;)
これぞ「何れ菖蒲か杜若」てか?

ということで、実相院の後は大原方面へ向い、その途の軽く行きつけのお蕎麦屋さんで昼食をとり、午後からは新緑期の特別公開中の八瀬瑠璃光院にでもと考えていたのですが、ここでまた連れが突拍子もないことを言い出しまして、大原から何と!福井の小浜へのドライブとなってしまいました (^_^;)

いわゆる「鯖街道」と呼ばれる国道(367号・303号・27号と経由)を通り車でおよそ1時間半ほど(途中 道の駅に寄り道もしましたので正味1時間強かな)。地図でみると結構な距離に見えるのですが、ほとんど信号もないドライブウェイ状態でしたので、意外に早く到着できてちょっとビックリでした。

しかし、よもや小浜まで来るとは予想していなかったものですから、特にこれと言った下調べもしていませんし、果たしてどこへ行ったものか…と地図とにらめっこしていて出た答えがこちら。




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小浜市街に入る少し手前にある「明通寺」。
平安時代初期の大同元年(806)、坂上田村麻呂によって創建されたと伝えられ、福井県内にある二つの国宝建造物のその二つともを有する古刹です。

玄関口の山門はその国宝ではありませんが、江戸時代中期の明和9年(1772)に建立という歴史の重みを感じさせるものです。この山門をくぐった先に受付があり、そこから先が有料ゾーンになります。



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瑞々しいばかりの青もみじが覆いかぶさる参道。
この先に一つ目の国宝「本堂」が現れます。



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この写真だけを見ると秋の風景と間違えそう (^^ゞ
本堂は鎌倉時代中期に建てられたものと言われ、内陣には本尊の薬師如来像と降三世明王立像・深沙大将立像の三体の仏像(いずれも国の重要文化財に指定)が安置されています。



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そして、二つ目の国宝「三重塔」。
こちらも鎌倉時代中期に再建されたもので、昭和32年に解体修理が施されたようです。
内陣には釈迦三尊坐像が安置され、年に数回、風を通すために開帳されることもあるようですが、天候等の条件に左右されるため、事前に予告されることはないそうです。でも、もし奇しくもその日に行き会ったりしたら、物凄い幸運が舞い込みそうな気がしますね (^^ゞ

そうそう運と言えば、本堂前の石灯籠の中にこんなものが…。



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なぜにダルマ?と思えば、これはおみくじになっていて(下部がくり貫かれていてそこにおみじくじが入っているようです)、「凶」を引いた場合にこのように置いて帰っているようです。
受付で1体300円で売られていますが、この中々味のあるお顔を見ていると、凶だと持って帰れなくて「もう一回!」となってしまいそうで(汗)、今回はやめておきました (^^;)



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三重塔へ上がる石段の手前にある池には、ダルマさんに負けず劣らずカラフルで(笑)、とても立派な錦鯉がわんさかと。



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こちらは山門と本堂の間にある「客殿」の前中庭。
簡素な枯山水のお庭になっていて、客殿内には不動明王(こちらも国重要文化財)が安置されています。



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庭の入口辺りにある碾臼石を用いた飛石。
放射状に走る筋目が美しい~♪

さて、この客殿を通り抜けて行く帰り道もあるのですが、再び参道に戻って反対側の下り道で戻ります。




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こちらもまた秋と錯覚しそうな紅葉の並木道。




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紅葉越しに見る鐘楼と山門。




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夏場でも赤い紅葉は大抵少し茶色がかっているものですが、稀にとても鮮やかな色合いのものも…。




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紅葉の並木道を下って少し回り込むと、こんな池泉鑑賞式庭園が現れます。
赤紅葉と新緑のサツキの刈り込みのコントラスト。
秋とはまた違った美しさがありますね。
ところで、池の水際のサツキに何やら白い塊がいくつも見えますが、これが…




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どうやらカエルの卵のようです。
こんなに間近で見たのは初めてで、ちょっとビックリでした (*_*)



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そして、もう一つ水の生物「サワガニ」ちゃんとも遭遇。
ちょこまかと必死の逃走の途路に、意地悪く(笑)カメラを向けてやると、しばらく固まったように静止してくれて、中々のモデルぶりでしたよ (^^ゞ



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いや、しかしこれはホント、秋の紅葉と紹介しても通用しそうですよね。

ということで、思いの外、美しい風景にいくつも出会え、嬉しい散策になりましたが、この後、小浜市街へ出て小浜港へ。

小浜と言えば「OBAMA」さんか『ちりとてちん』か(笑)。
明通寺さんも『ちりとてちん』の中で、若狭ちゃんの初高座の頃、近所のお地蔵さんに百日参りする糸子お母ちゃんを見て、弟の正平くんが「それやったら明通寺とかでやった方がええんとちゃうんけ?」というシーンがありました(第58話)。

それに、大原から小浜へは安曇川沿いを北上して行きましたので、外伝「まいご三兄弟」で一夜の宿を借りた扇骨職人さんのお家の辺りも通って来たことになるのかしら?(^^ゞ

あと、小浜市では確か収録後のセットを譲り受けて公開している場所があるらしいという噂も耳にしていたのですが、何しろ事前の下調べを全くしていなかったものですから(何度も言いますが、あくまでも京都市街を回る予定で出て来ましたので、まさかね)、どうにもならず…(時間もあまりありませんでしたし)。

とりあえず、ちょうど今使っているお箸の先が欠けて来ていたので、若狭塗箸を一膳買い求めて帰りました(とっても安いものですけど)。


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しかし、帰宅後にちょっと調べてみた所、すぐそばまで行っていたようで余計に悔しい思いをすることに…(~~;)

それでもまあ、秋本番の明通寺もいずれは訪ねたいと思いますので、また機会もめぐってくることでしょう。ただ、それまで撤去されないことを祈るばかりです (^^;)



【このページの写真は平成21年5月31日に撮影したものです】



《メモ》
  実相院門跡 【地図】
   京都市左京区岩倉上蔵町121
   TEL:075-781-5464
   拝観料… 一般500円、小中学生250円
   拝観時間… 9:00-17:00


  棡山 明通寺 【地図】
   福井県小浜市門前5-21
   TEL:0770-57-1355
   拝観料… 一般400円、中高生360円、小学生200円
   拝観時間… 9:00-17:00
by kiratemari | 2009-06-05 19:44 | ├京都 | Trackback | Comments(0)

「きらめきの刹那」 別館  花や史跡の探訪記録や源平&時代物ドラマ話など何でもござれの雑記帳


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