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長谷寺の冬牡丹と雪景色

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三連休最終日の12日に奈良の長谷寺へ詣でて参りました。
この日は折からの寒波襲来で京阪神の各所で積雪を観測し、朝一番でのぞいた金閣寺のライブ画像で、京都方面に惹かれなくもなかったのですが(汗)、でもまあ去年見ていますので当初の予定通り奈良へ向かうことに。

私の住まいからですと、京都方面へはわりあい簡単にアクセスできるのですが、奈良それも長谷寺方面というのは少々面倒でして…。

新大阪から地下鉄で難波に出て近鉄電車に乗り換え。
しかし、難波から出ている電車は概ね奈良市内行きですので、伊勢名古屋方面行きの沿線にある長谷寺に行くには上本町~鶴橋~布施の間で再び乗り換えが必要(始発駅の上本町が妥当のように思いますが、地下と地上にホームが分かれているので、時間に余裕のない時は同じホームで乗り降りできる鶴橋の方がオススメ)。

さらに、長谷寺は急行の止まらない駅ですので、大和八木か桜井で準急に乗り換えることになります。

とまあ、そんなこんなで自宅から2時間弱かかって午前9:15頃に長谷寺駅に到着。
予報で午前6時前後に雪、その後は曇りから午後は晴れとなっていましたし、大阪の空を見る限りでは回復の兆しありと楽観していたのですが、盆地の奈良を侮ってはいけません。途中からミゾレ混じりになった雨は雪に替り、駅から寺に向かう途にもどんどん激しさを増し、門前に着く頃には横なぐりの猛吹雪に。



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「えらいとこに来てしまった!」とも思いましたが(汗)、とりあえず仁王門を潜り屋根付きの登廊の下に落ち着いてホッと一息。




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春の牡丹の時にはとてもこんなアングルでは撮れませんよね。
さすがにこの天候ですから拝観者も少なめ。
とはいえ、冬牡丹目当てのカメラマンは、やはりそこそこおられましたけど…。



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登廊沿いに並ぶ冬牡丹。
凍えそうなほどの寒さの中でも、霜避けの藁苞(わらづと)の下で可憐な花を咲かせていました。


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牡丹の華麗さに隠れがちですが、南天の赤い実も貴重な冬の彩りの一つ。



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紀貫之の「故里の梅」も雪で真っ白。
さすがにまだ蕾は見えませんでした。



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本堂から開山堂方向を額縁風に。
そして、いざ舞台へ!





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本堂の舞台から下を見下ろせばこの一面の雪景色。
鈍色の空を映してか、完全なモノクロの世界になっていますね。




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そんな中でも朱の鮮やかさを失わない五重塔。
これでパッと雪が止んでくれると最高だったのですが…。




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(この画像の拡大表示は こちらをクリック のこと)

その五重塔を真下から見上げる図。
雪の華越しに見る塔はキリッと引き締まった感じがして、とても素敵でした(^-^)




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奥の院から西参道へ下る石段。
霧氷で覆われた木々の並木道もまた風情があります。



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そして、本坊から本堂を望むお馴染みのアングル。
こちらの前庭にも少ないながら冬牡丹が植えられています。
ここまで来ると雪も小康状態に。



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上半分がモノクロ、下半分がカラーの合成写真のよう… (^_^;)










本坊から再び登廊に戻り、冬牡丹を引きのアングルで。


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雪が止んだら、早くも溶けて来た!? (@_@)




さて、今度は登廊を横切って東参道へ。


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『源氏物語』ゆかりの「二もとの杉」。
並び立つこの二本の杉のように「いつかまた会いましょう」と詠まれた古歌にちなみ、「玉鬘」の巻の中で、無き主・夕顔の忘れ形見・玉鬘との再会を果たした右近の詠んだ歌に引用され、また謡曲「玉鬘」の舞台にもなっています。



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「二もとの杉」からさらに下って少し横道に入った所にある定家塚と俊成碑。
真ん中の五輪塔が定家塚で、左右のどちらかが俊成碑だそうです。



ということで、最後に朝一には猛吹雪で上手く撮れなかった仁王門の姿をゲット。


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わずか2時間足らずの間でえらい違いです。
でも、この時間に訪れていたら本堂の舞台からの眺めもあれほど真っ白ではなかったかもしれませんね。それぐらい溶け方も早いようでしたから… (^_^;)

本当はこの前日に来ようか迷っていたのですが、何となくぐずぐずしていて来そびれてしまって…。でも、警備の方と少し立ち話をしていて伺ったところでは、前日には全く雪はなかったそうですので、ドンピシャリのタイミングだったとも…。

それにしても、今年はお正月の白川郷と言い、雪づいていますね (^^ゞ


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【このページの写真&動画は平成21年1月12日に撮影したものです】



《メモ》
  豊山 神楽院 長谷寺 【地図】
   奈良県桜井市初瀬731-1
   TEL:0744-47-7001
   拝観料… 一般500円、小人250円
   拝観時間… 9:00(4~9月は8:30)-17:00(12~2月は16:30)
by kiratemari | 2009-01-16 20:47 | ├奈良 | Trackback | Comments(0)

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