常寂光寺の紅葉
『百人一首』誕生の地として知られる小倉山。
その中腹にある常寂光寺は、かつて藤原定家の山荘「時雨亭」があった場所と伝えられています。
寺の起こりはそれよりずっと時代を下り、16世紀末に当時歌人としても知られた本圀寺の僧・日禛(にっしん)がこの地に隠棲し、京都の豪商・角倉家が土地を寄進、豊臣秀吉の姉婿・三好吉房やその子・小早川秀秋らが堂宇の建立に寄与したと言います。
藁葺屋根にかかる紅葉が美しい仁王門。
この門は日禛が元いた本圀寺から移築されたものと言います。
それにしても、開門時間の9時をほんの少し過ぎた頃合で既にこの人出。
恐るべし!
一週間前から「見頃」表示になっていただけあって、早くも散紅葉を楽しむ段階まで進んでいる箇所も多々ありました。
重要文化財の「多宝塔」。
江戸時代初期の元和6年(1620年)の建立で、こちらは檜皮葺。
ここからの眺望は中々のものですよ。
(この画像はクリックで拡大表示可)
(この画像の拡大表示は こちらをクリック のこと)
本堂裏の庭園。
この辺りの紅葉が一番の見頃でしたでしょうか。
ようやく日の光が十分に当たるようになり、いっそう輝きの増した最高の紅葉を見ることができました (^-^)v
緩やかな曲線といい、配色といい、まるで虹を見るよう… (*^-^*)
いにしえより多くの歌詠み人の心を惹き付けてやまない小倉山の紅葉。
定家の時代の風景とは大きく様変わりしていることでしょうが、それでも、山を艶やかに彩る紅葉の美しさは今も昔も変わらないのではないでしょうか。
【このページの写真&動画は平成20年11月23日に撮影したものです】
《メモ》
常寂光寺 【地図】
京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
TEL:075-861-0435
拝観料… 一般400円
拝観時間… 9:00-17:00(受付は16:30まで)
by kiratemari
| 2008-12-03 22:31
| ├京都
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