城南宮神苑の椿と桜

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平安神宮の素晴らしい風景を愛でた後は、京都駅を経由して地下鉄烏丸線の南端・竹田へ。
王城(平安京)の南の守護「城南宮」が次なる訪問地です。

城南宮の創建は平安遷都の際に遡りますが、平安時代末期に白河上皇が鳥羽離宮(城南離宮)を造営すると、その鎮守として一層尊崇を集め、華やかな祭礼がしばしば催されるようになったと言います。ことに当時再三行われていた熊野詣では、出発に先立ち道中の安全を祈願する精進潔斎をこの地で行うのが慣例となり、その名残りから現在も方除け(方角の災いを除く)と共に交通安全のご利益で知られています。

この城南宮にも「楽水苑」という神苑がございまして、スケールの大きさではやはり平安神宮には遠く及ばないものの、白河上皇が『源氏物語』に描かれた光源氏の大邸宅「六條院」をモデルにして造営させたという元々の鳥羽離宮の由来を受けて、苑内は四季折々の花々で彩られ、また、ムラサキやミクリなど今や稀少となったものも含め、『源氏物語』に登場するほとんど全ての植物(100余種)が植栽されていることでも知られています。

※「楽水苑」は中根金作氏によって戦後に作庭されたもので、決して往時の遺構がそのまま残っているわけではありませんので、くれぐれもご注意を。


ということで、神苑の導入部に当たるの「春の山」。
こちらは紅白の枝垂れ梅が有名だそうですが、さすがにその面影はどこにもなく(汗)、替りに様々な種類の椿の花が美しく咲き乱れていました。


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   一段目:左「菱唐糸」・右「孔雀椿」
   二段目:左「百合椿」・右「加茂木阿弥」
   三段目:左「蝦夷錦」・右「城南椿(藪椿)」


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咲いている花もさることながら、椿鑑賞の醍醐味はこの落花。
真紅の落ち椿が一面に散り敷いている様は、遠目には血の海のようにも映り、思わず息を飲むほどでした。


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そして、この時期の「春の山」のもう一つの彩りがこちらの「ミツバツツジ」。
紫がかったピンクが桜とはまた一味違う華やかさを添えてくれます。



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お次は「平安の庭」。
平安貴族の寝殿造りの邸宅をイメージして作庭された野趣あふれる庭園。
とりわけ秋の景色に秀でているとも…。
段落ちの滝の向こうには遣り水も設けられていて、春と秋の年2回、古式ゆかしい雅な世界を再現する「曲水の宴」が催されます。


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さて、城南宮の神苑は参道を挟んで南北に分かれる少し変わった造りで、遣り水を過ぎると一旦出口に行き当たりますが、そのまま参道を横切って向かい側の入口から再入場する形になっています。そして、今回のメインステージはここからになります。


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「桃山の庭」の枝垂れ桜。ちょうど満開でした。
ただ、この頃から空模様が怪しくなりだして、花曇の状態に…。
それにしても、左隅に写り込んだ鉄塔が激しく興ざめ…(-_-;)



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こちらはお茶室の楽水軒から額縁風に。
限りある視界だからこそ想像を掻き立てる空間。
そこにはあの無粋な鉄塔も存在しません (#^.^#)


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せっかくなのでお抹茶を一服(志納金300円から)。
お菓子は桜の風味の羊羹でした。


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楽水軒の軒端越しに見る桜。
このお茶室を隔てて、向かって右手に池泉廻遊式の「室町の庭」があるのですが、途切れないギャラリーに根負けしたのと意識が完全に桜に行ってしまっていたのとで、帰って見直してみるとそのものを写した画像は一枚もありませんでした (^^ゞ

動画には少し写り込んでいますので、よろしければそちらでご確認を…。



※全3分超の動画の中で、「室町の庭」や桜のパートは1分40秒過ぎ辺りになります。



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さて、最後に登場が「城南離宮の庭」。
先ほどの「桃山の庭」のちょうど真裏に当たります。
華やかなりし離宮時代の様子を表す枯山水庭園で、玉砂利が池を、緑の苔生す部分が陸地を、そして岩組みが殿舎を表しているそうです。
今の時期はここに桜の彩りも加わって、一段と華やかに… (^^)


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ということで、せっかく鳥羽の地までやって来たのですから、ここで桜レポは小休止して、次回は少し史蹟めぐりの話なぞしてみたいと思います。



【このページの写真&動画は平成20年4月9日に撮影したものです】



《メモ》
  城南宮・神苑 【地図】
   京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
   TEL:075-623-0846
   入苑料:一般500円
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by kiratemari | 2008-04-23 20:03 | ├京都 | Trackback | Comments(0)
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