『風林火山』vol.35「姫の戦い」

久々の姫話は胃もたれするほどのヘビーさ。
その分、周りを明るく軽くすることでバランスをとろうとする、作り手側の苦心のほども垣間見られるようでもあり…(-_-;)



 
それにしてもまあ、今回の勘助は見事なまでの振り回されっぷりで…。
あっちでもこっちでも責め立てられ、一人苦労を背負い込まされる様は、滑稽だけれど微笑ましくもあり、そこがまた可愛いくもあり…(爆)。少なくとも、勘助がおちょくられ役に徹してくれたことで(相変わらず百面相も健在!)、後半のドロドロ姫話にばかり目を向けずに済んだとも言えますし…。
何げにアイライン&胡散臭い仕草増強で、ますますジャック・スパロー化(by パイレーツ・オブ・カリビアン)が進行中?(爆)

諏訪太鼓を鑑賞する会(笑)での重臣達の心の声(?)にしても、本来なら宴の後に一席設ける所でしょうが、それを入れる余裕もないほど時間が押していたのか、いやいや、むしろ視聴者向けのツッコミ所として、あえてこういう形を選んだのではないかと… (^^;)
いずれにしても、囲炉裏(?)を囲んでの毎度代わり映えのしないシチュエーションなら、偶にはこういう変化球で目先を変えるのも一興でしょう。

ここでの小山田殿の「母は怖し!」発言は、次回に繋がる重要な伏線ですね。やっぱり美瑠姫が生んだ子は自分の子でないと気づいてしまっていたと…。そして、武田の行く末を思い疑心暗鬼に陥る面々の中で、唯一人「お屋形様のことなら何でもお見通し」的な余裕を見せる駒井殿。さすがは御曹司時代から付き従っていた近習上がりなだけあります。

ところで、晴信の近習と言えば、もう一人の方は近頃とんと見かけなくなりましたね(甲州法度の回ぐらいが最後?)。史実では勘助の跡継ぎとも言えそうなあの有名人が、このままフェード・アウトなんてことはないと思いますが、鬼美濃同様、また唐突な再登場となりそうな…。随分前に子役では登場済みながら、その後はすっかり忘れられた存在になっていた今回の信廉といい、本筋にあまり関係のない人物の出し入れは、かなりいい加減な気もしますね。

それはさておき、気になる於琴姫は今回は顔見世程度の扱い。
初登場の賤が屋での梅干丸呑みのシーンに(巷では饅頭の一気食いという話になっているようですが)、大方ご懐妊の前振りだろうと思っていたらまさにその通り。ていうか、本当は既にもう一人目は生まれていて、勘助の垣間見た微笑はその子供に向けられたものとも思ったぐらいなのですが(結局あれはあの家の主にだったと)、こちらは深読みのしすぎだったようです (^^;)

それにしても、伝兵衛や太吉でも知っていた於琴姫の名前と居所を完全スルーしていた勘助。
「わしは鬼になるかもしれぬ…」のシリアスモードから、一瞬にしてギャグにすり替るその落差には大いに笑わせてもらったものの、情報収集は軍師の基本中の基本のはずが、そこだけ完全シャットアウトして拾って来る勘助の情報アンテナって…。越後からの帰還直後ならまだしも、間に砥石城奪取を挿入したことで、どうもチグハグになってしまった感じがします。

ということで、問題の由布姫さん。
どうも三条夫人とは相性が悪いようですね。些細な言葉にも過剰反応してしまう所など…。それとも躑躅ヶ崎の館が鬼門とか?
いくら虎王丸の出家話に動揺していたにしても、一足飛びに「四郎を武田の跡継ぎに」まで話が飛躍してしまうその思考回路には、とても理解は及びませぬ…(-_-;)

正直、あれで共感できる視聴者はごく稀なんじゃないでしょうか。
心を病み壊れて行く様を表現しているとしても、それならなおのこと、もっと繊細な部分をこれまでにも折にふれアピールしておくべきだったでしょうね。どうしても勘助との場面中心になるため、目立つシーンの悉くが何かにつけ高圧的な物言いをする所になってしまったのが、ここに来て大いにマイナスに作用したのではないかと…。

側室になるまでのくだりはともかく、せめて母になってからはもう少し人当たりの良さ、柔らかさも見せられるような流れになっていれば(要は姫に好感を抱き易いように)、まだ幾分、受け入れ易かったでしょうにね。一番つらいのは、晴信や四郎への愛情以前に「自分が一番」の姿勢が前面に出て来てしまっているところ。「何様のつもり?」と訝る気持ちはあっても、とても「お気の毒に…」という心境にはなれませんね。それと同じ危惧は四郎くんにも…(虎王丸くんのあの健気さが記憶に残っているだけに、可愛げの点では大幅にマイナス評価!)。

もっとも、そういうアンチ精神がワラワラと湧き上がってくるのは、比較対照となる三条夫人の存在に拠る所もあるものと…。この由布姫ならそれをも黙らせるだけの威圧感の出せる人が三条夫人に、逆にあの三条夫人であれば、風にも堪えぬ儚なさが自然と見て取れるような人が由布姫であれば…、同じ台詞&シチュエーションでもこちらが受ける印象は全く違っていたかもしれません。

脚本、プロデューサー、演出、そして演者…。
それぞれが少しずつ違う所を見ているように感じたのは私だけでしょうか。


さて、今回の姫話は次回にも持ち越し… (-_-;)
しかし、積翠寺にリツ(やっぱ「ミツ」に音を似せた?)が現れたということは、噂も何も、当の原美濃が於琴姫のお世話係を拝命していたってことなんですかね?
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by kiratemari | 2007-09-04 18:58 | テレビ | Trackback | Comments(2)
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Commented by えりか at 2007-09-04 22:02 x
 手鞠さん、今晩は♪

 由布姫は相変わらず怖いですね。私も彼女には全く共感できませんし、気の毒にも思えません。四郎くんもかわいげがないですよね。この親子と勘助のこれからの関わりは楽しみですけれど…。それにしても今回は気になる終わり方でしたよね。次回が楽しみです。
Commented by 手鞠 at 2007-09-05 20:03 x
えりかさん、こんばんは~♪
由布姫については、いったいどういう方向へ持って行きたいのか、理解に苦しみますよね。美瑠姫のようなポジションならまだしも、一応ヒロインということになっているのですから、昨年の八方美人さんまで行かなくても、もう少し感情移入のしやすい人物像に描いて欲しいものと…。今のままでは、彼女にぞっこんの勘助の人格まで疑わしいものになってしまいますからね(-_-;)

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