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『風林火山』vol.27「最強の敵」

前回放送分からリニューアルされたエンディングの紀行のBGMが良いですね!
始めの主旋律が三味線の部分では、やや「なんちゃって」臭も感じたのですが(汗)、アレンジに切り替わった中盤以降、三味線の音の激しさが増すと共に、どんどん気持ちが昂揚して行って、最後にバシーッ!と決まる所なんて、何とも言えない快感が!
これを聞くために、いつもは1回見たら後は素通りの紀行を何度もリプレイするほど、すっかりはまっております (^_^;)



 
さて、今回は来週の一大イベントを前にして、その核となるべき板垣&甘利の遺言合戦。
この所、というか元々、言葉攻めの多い脚本ではありましたが、今回は特に重みのあるセリフのオンパレード。それだけ中身が濃い分、見終わった後の疲労度も相当なもので…(^_^;)

それにしても、結末ありきで組み立てられた展開上、これは仕方がないのでしょうが、重臣がこうも揃いも揃って敗色濃厚と見ていて、それでも村上攻めを強行するってのはいかがなものでしょうね。
その他大勢の外野はともかく、役付きの面々の中で、はっきりと賛同を表明したのは馬場民部一人のみというのは淋しい限り(久しぶりに復活の鬼美濃も借りて来た猫状態でしたし)。

退場の餞に板垣・甘利の両雄に「大きな見せ場を」との配慮はわからなくはありませんが、そこを強調するあまり、武田家中全体に攻め込む側の勢いのようなものが完全に失われ、まるで皆が皆、死出の旅路に就くかのような悲壮感しか伝わって来ない有り様。おかげで、それを指揮する晴信に至っては、横暴を通り越して、単なるバカ殿のにしか見えなくなってしまっているのは、さすがにちょっとマズくはありませんかね?


ところで「妻子や家臣のためにも絶対に負けられぬ!」とのたまった甘利殿。
ここまでその妻子など全く出て来なかったので、なんか勝手に一人やもめのような印象を持ってしまっていたのですが(これは板垣にも言える)、ちょいと調べてみた所(おなじみの Wikipedia先生 のご登場!)、かなり優秀な嫡男がいたようですね。

父亡き後、若干15歳で家督を継ぎ、信濃平定から川中島の戦いでも大活躍の勇将と来れば、このドラマの中でも当然出番があって然るべき人材のように思うのですが、今後登場する可能性はあるのかしら? ないとすれば非常にもったいない気がしますし、もし、あるならあるで、家臣団の世代交代の象徴として、ここら辺りで出しておいてもよかったのではないかと…。

ついでながら、板垣信方の子孫 の方はもう既にご存知の方も多いかと思いますが、昨年の大河の主人公と浅からぬ縁を持ち、その後ずっと時代を下って「板垣死すとも…」の同姓のアノお方が直系の子孫だと自称していたようですよ。

そうそう昨年の大河と言えば、甘利の秘策をズバリ言い当てた忍芽殿に、例の賢妻殿の影がふとちらつきもしましたが(爆)、さすがに主役ではないので、さほどの違和感を覚えることもなく…。
だんな様の出来具合は予想に反して、どうも昨年と大して変わらないような感じになって来てしまいましたが(汗)、まあ比較対象があのお屋形様や勘助なので、むしろ一服の清涼剤のような得がたい存在になりつつありますね。

何せ、近頃は重たい話が延々と続いているので、相変わらずどこか抜けてる平蔵はもちろんのこと、高遠&小笠原の小者コンビですら、数少ない息抜き要員ですから(笑)。
「村上を利用するのです」と唆しながら、もちろん「小笠原も利用してやる」気まんまんな頼継。
武田パートの「勝者の脆さ」との対比で、敗者の打たれ強さ&したたかさがよく表れていて、これはちょっとしたツボでした (^_^;)


ということで、今回は深読みしだすとキリがないので(美瑠姫の懐妊疑惑とか)、どうもうまく書けず、とりとめのない記事になってしまいましたが、次回はいよいよ両雄の最期。
ここまでお涙頂戴の伏線がてんこ盛りに揃っている以上、やはりバスタオルを用意して視聴に臨むのが懸命でしょうか… (/_;)
by kiratemari | 2007-07-10 20:11 | テレビ | Trackback | Comments(2)
Commented by ともp at 2007-07-14 07:22 x
手鞠様、おひさしぶりでございます。
遅ればせながら、サイト開設4周年、おめでとうございます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

同居している義母の具合が悪くなり、病院に入院したり、退院後も介護におわれ、ほとんどパソコンに触れない日が続いていましたが、ようやく落ち着いて参りましたのでこちらにお邪魔しに参りました。

「風林火山」、ガクト登場に間に合いませんで、今週初めて見ました。なぜ武田軍が負ける気満々なのに戦いを強行するのか、よくわからなかったのですが、次回の両雄退場に向けて花道を飾ろうとしているためだったのですね。なんとしてでも見ようと思っておりますが、NHKが力を入れるとおかしなことになりかねないので、ちょっと不安です。予告の板垣様(?)のまわりを敵兵が槍をもって取り囲むシーンにマトリックスを思い出したのですが、気のせいでしょうか?
源さんマトリックスの悪夢が甦るのですが…

Commented by 手鞠 at 2007-07-14 18:08 x
ともp様、お久しぶりです!
何かと大変だったご様子ですが、こうしてまた書き込んでいただけてとても嬉しいです。
サイト4周年のご祝辞もありがとうございます。近頃はすっかり放置状態でお恥ずかしい限りですが、一応考えていることもありまして、今はそれをどう形にして行くか、目下試行錯誤中でございますので、またお暇な時にでもお立ち寄りいただけますと幸いです。

明日の『風林火山』は、まず無事に放送されるか、それが心配な状況になって来ましたね。台風さんの進行具合から見るとL字画面での放映になる公算が大でしょうか。
本当、NHKさんは力を入れれば入れるほど、おかなしなことになるのは過去の例を見れば明らかですからね。今年のスタッフ陣は違うと信じたいのですが、しかし、源さんマトリックスにドカーン!、出かけた涙も引っ込む過剰演出はどうかお控え願いたいものです (^_^;)

「きらめきの刹那」 別館  花や史跡の探訪記録や源平&時代物ドラマ話など何でもござれの雑記帳


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