陽春の京・桜めぐり~vol.3 南禅寺・哲学の道
さて、インクラインの桜を堪能した後、次に向かったのは南禅寺。
南禅寺と言えばもう一昨年の話になりますが、紅葉シーズンにライトアップを見に行ったことがありました(記事はこちら)。その時のことを懐かしく思い出しつつ天授庵の横を通り過ぎ、まずは表玄関・知恩院と並ぶ「日本三大門」の一つに挙げられる三門へ。
三門と桜をと欲張ったらどうも中途半端なアングルに (-_-;)
ならばと、今度は桜を優先して法堂を撮影したら、何の建物かわからないことに…(しかも横からだし…)。
ついでに、桜はありませんが、2時間ドラマでもお馴染み(?)の水路閣。
そして、こちらはここの境内の中で、最もカメラを構えた人が群がっていたスポット。
人物を外そうと頭上に掲げて適当に撮ったもので、ややアンバランスな感じになってしまっていますね。
南禅寺は他にもいろいろ見所があるものの、今回はあくまでも「桜」がメインですので、細かい堂塔伽藍の見学はなしに先へ。再び進路を北へ取り、紅葉の名所として名高い「永観堂」も通り過ぎ、哲学の道へと向かいますが、その付け根部分にある「熊野若王子神社」にちょいと寄り道をば。
この熊野若王子神社は、永暦元年(1160)に後白河上皇が熊野権現を勧請して創建したという「京都三熊野」の一つ。
永暦元年というと平治の乱が収束した同じ年で、この翌年には高倉天皇が誕生…と、後白河上皇と二条天皇の対立が次第に激化する中、平清盛が「アナタコナタ」していた時期と重なります。ということで、こちらの創建には平家も財政面などから貢献していた可能性はありそうですね。
また、古くから花見の名所としても知られ、室町時代の寛正6年(1465)には足利義政が花見の宴を催したとの記録もあるとか。後白河さんゆかりの神社の上に、今ちょうど大河ドラマ『花の乱』を見ている最中なので、これまたタイムリーな!
そして、この若王子神社の前に架かる「疎水分線・若王子橋」より、銀閣寺の参道まで約1.5km、琵琶湖疎水沿いに「哲学の道」が続き、春は桜、秋は紅葉で美しく彩られます。
あまりの陽気の良さに猫ちゃんもお花見がてらのんびりと日向ぼっこ?(笑)。
さすがに11時近くともなると、いくら平日とはいえ人出も刻々と増え、写真撮影が中々思い通りにはいかなくなりました。もう30分早ければ少しは違ったか…(~_~;)
ところで、哲学の道の半ば辺りで橋を渡り、東へ少し入った所に「霊鑑寺」というお寺があるのですが、その門前の傍らに「此奥俊寛山荘地」の石碑が。
鹿ケ谷の謀議の舞台となった法勝寺執行・俊寛の山荘があった場所として、ここから大文字山の頂上へと向かう山道の中途、およそ30分ほど登った所に「俊寛僧都忠誠之碑」なるものが建っているそうですが、何せ建立されたのがずっと時代を下って昭和初めのことらしいので、その実否は定かならず…(そもそも『平家物語』では俊寛ですが、『愚管抄』では静賢法印の山荘となっていますし)。
残念ながら(?)、今回はそこまで行く時間も余裕もないので、再び橋までバックすると、ここで哲学の道からも外れて西へ。やがて白川通りに行き当たりますが、それも越えてお次は「真如堂」へ参ります。
その道すがらにもなかなか見事な桜と遭遇。
ここまで多くの花を見て来ましたが、その中でもこれは一番の咲きっぷりではなかったかと…。とにかく花がぎっしりと詰まっているという感じで… (^_^;)
そして、桜に見とれているうちに「真如堂」と書かれた道標が現れ、これより先はいささか急な上り坂を行くことになります (-_-;)
さらに続くー!
☆Next → 陽春の京・桜めぐり~vol.4 真如堂
☆Back → 陽春の京・桜めぐり~vol.2 知恩院から蹴上へ
南禅寺と言えばもう一昨年の話になりますが、紅葉シーズンにライトアップを見に行ったことがありました(記事はこちら)。その時のことを懐かしく思い出しつつ天授庵の横を通り過ぎ、まずは表玄関・知恩院と並ぶ「日本三大門」の一つに挙げられる三門へ。
三門と桜をと欲張ったらどうも中途半端なアングルに (-_-;)
ならばと、今度は桜を優先して法堂を撮影したら、何の建物かわからないことに…(しかも横からだし…)。
ついでに、桜はありませんが、2時間ドラマでもお馴染み(?)の水路閣。
そして、こちらはここの境内の中で、最もカメラを構えた人が群がっていたスポット。
人物を外そうと頭上に掲げて適当に撮ったもので、ややアンバランスな感じになってしまっていますね。
南禅寺は他にもいろいろ見所があるものの、今回はあくまでも「桜」がメインですので、細かい堂塔伽藍の見学はなしに先へ。再び進路を北へ取り、紅葉の名所として名高い「永観堂」も通り過ぎ、哲学の道へと向かいますが、その付け根部分にある「熊野若王子神社」にちょいと寄り道をば。
この熊野若王子神社は、永暦元年(1160)に後白河上皇が熊野権現を勧請して創建したという「京都三熊野」の一つ。
永暦元年というと平治の乱が収束した同じ年で、この翌年には高倉天皇が誕生…と、後白河上皇と二条天皇の対立が次第に激化する中、平清盛が「アナタコナタ」していた時期と重なります。ということで、こちらの創建には平家も財政面などから貢献していた可能性はありそうですね。
また、古くから花見の名所としても知られ、室町時代の寛正6年(1465)には足利義政が花見の宴を催したとの記録もあるとか。後白河さんゆかりの神社の上に、今ちょうど大河ドラマ『花の乱』を見ている最中なので、これまたタイムリーな!
そして、この若王子神社の前に架かる「疎水分線・若王子橋」より、銀閣寺の参道まで約1.5km、琵琶湖疎水沿いに「哲学の道」が続き、春は桜、秋は紅葉で美しく彩られます。
あまりの陽気の良さに猫ちゃんもお花見がてらのんびりと日向ぼっこ?(笑)。
さすがに11時近くともなると、いくら平日とはいえ人出も刻々と増え、写真撮影が中々思い通りにはいかなくなりました。もう30分早ければ少しは違ったか…(~_~;)
ところで、哲学の道の半ば辺りで橋を渡り、東へ少し入った所に「霊鑑寺」というお寺があるのですが、その門前の傍らに「此奥俊寛山荘地」の石碑が。
鹿ケ谷の謀議の舞台となった法勝寺執行・俊寛の山荘があった場所として、ここから大文字山の頂上へと向かう山道の中途、およそ30分ほど登った所に「俊寛僧都忠誠之碑」なるものが建っているそうですが、何せ建立されたのがずっと時代を下って昭和初めのことらしいので、その実否は定かならず…(そもそも『平家物語』では俊寛ですが、『愚管抄』では静賢法印の山荘となっていますし)。
残念ながら(?)、今回はそこまで行く時間も余裕もないので、再び橋までバックすると、ここで哲学の道からも外れて西へ。やがて白川通りに行き当たりますが、それも越えてお次は「真如堂」へ参ります。
その道すがらにもなかなか見事な桜と遭遇。
ここまで多くの花を見て来ましたが、その中でもこれは一番の咲きっぷりではなかったかと…。とにかく花がぎっしりと詰まっているという感じで… (^_^;)
そして、桜に見とれているうちに「真如堂」と書かれた道標が現れ、これより先はいささか急な上り坂を行くことになります (-_-;)
さらに続くー!
☆Next → 陽春の京・桜めぐり~vol.4 真如堂
☆Back → 陽春の京・桜めぐり~vol.2 知恩院から蹴上へ
by kiratemari
| 2007-04-10 19:10
|
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Comments(2)
Commented
by
ちゃんちゃん
at 2007-04-11 00:10
x
うわあ~
どれもこれも素晴らしい桜ですね~!!
僕は結局今年は花見はしてないので少し寂しくなってきましたよ。
会社の花見も、何かと理由付けて飲みたい連中と交わりたく無かったためパスしたもので・・・ サラリーマンとしてはいけないんでしょうけども・・・
手鞠さんの写真見て少し後悔です。 嫌な会でも行けば良かった(笑)
来年は家族で行こうかなあ~
その時はアドバイス下さいね!
どれもこれも素晴らしい桜ですね~!!
僕は結局今年は花見はしてないので少し寂しくなってきましたよ。
会社の花見も、何かと理由付けて飲みたい連中と交わりたく無かったためパスしたもので・・・ サラリーマンとしてはいけないんでしょうけども・・・
手鞠さんの写真見て少し後悔です。 嫌な会でも行けば良かった(笑)
来年は家族で行こうかなあ~
その時はアドバイス下さいね!
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ちゃんちゃんさん、こんにちは~♪
お花見には行かれなかったのですか、それはちょっともったいなかったかも…。でも、宴絡みですと行っても花をゆっくりと味わうという感じでもないでしょうし、それはそれで何とも… (-_-;)
ここはやはりご家族でいらっしゃるのがベストですね。
京都は少し遠いかもしれませんが、ちゃんちゃんさんのお住まいの所からなら電車1本で行けますし、今回の私ではありませんが、半日で行って帰って来るぐらいでもかなり楽しめますよ。
お花見には行かれなかったのですか、それはちょっともったいなかったかも…。でも、宴絡みですと行っても花をゆっくりと味わうという感じでもないでしょうし、それはそれで何とも… (-_-;)
ここはやはりご家族でいらっしゃるのがベストですね。
京都は少し遠いかもしれませんが、ちゃんちゃんさんのお住まいの所からなら電車1本で行けますし、今回の私ではありませんが、半日で行って帰って来るぐらいでもかなり楽しめますよ。
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