「ほっ」と。キャンペーン

早春の讃岐路を行く~vol.3 屋島

栗林公園を後にして次に向かうはいよいよ屋島。
が、その前に一つ寄り道をすることに…。



 
今回の旅に出るに当たり、いつものように事前に本やネットであれこれ情報を集め、その中で「源平・屋島合戦ガイドマップ」なるサイトを見つけまして、そのページ最下段にある地図(2つの内右側:地図への直リンクはこちら)にかなり細かく史跡の場所が記されてあったものですから、これを頼りにできる限りめぐって来られれば…との、密かなる野望(?)を持っていたりもしたのですよね。

ということで、まず手始めに屋島へ向かう途中に立ち寄れそうな「義経鞍掛松」を探すことに。

c0057946_21522364.jpg
場所はJR高徳線「屋島」駅付近。地図を見れば駅から割り合い簡単に見つけられそうな立地なのですが、車だとどうも距離感がつかみづらく、気づいた時には通り過ぎてしまっていました。

細い道のためUターンができず、ぐるっとかなり大きく回り道をしてもう一度同じ道を再走。目を皿のようにして道路脇を眺め続け、今度はどうにか見逃さずにこの目印を見つけることができました (^_^;)
c0057946_19265830.jpg

で、実物はこの立て看板から少し入った所にあります。


c0057946_183428.jpg
嵐をついての渡海に成功し、阿波から休む間もない強行軍で北上して来た義経軍が屋島への奇襲を前に一時休息をとったとされる場所で、ここの松に義経が鞍を掛けたことから「義経鞍掛松」の名がついたとのことです。しかし、当時の松は既に枯れてしまっていて、現在あるのは江戸時代に植えられた二代目なのだとか。

この松の木の向かって右隣には小さな地蔵堂もありました。

c0057946_19304835.jpgc0057946_19305778.jpg



ということで、一つ目のお仕事(?)は無事完了。
今度こそ正真正銘屋島へ向かうのですが、ここで一つ「困った!」のが屋島へ上がる道が大渋滞。ここまで順調すぎるぐらい余裕綽々で来ていただけに、これはさすがに予想できなかった… (-_-;)

ちょうどお昼時にさしかかり、屋島ドライブウェイの料金所手前にある某有名うどん店に立ち寄ろうと目論んでいたものの、駐車場は満車とあり、店の前にも長蛇の列…ということで涙を飲んで(?)断念。ここまで来ると引き返すこともできないので、とりあえず山上に上がってみるべしとそのままノロノロと車を進めて行くと、この渋滞の原因が料金所での遣り取りのトロさにあることが判明。

というのも、屋島ドライブウェイの通行料は610円。きっちり払えれば何ということはありませんが、この金額だと1000円出してお釣をもらうパターンがかなりのウェートを占めるのでしょうね。実際、料金所が見えてから支払いが済むまでかなりの時間がかかりましたからね。しかし、この時、山上の駐車場もほぼ満杯状態だったようで、これも入車制限の一環ともとれなくはないのですが…。

料金所で足止めを食うこともあって、ドライブウェイ自体はスムーズに走行。途中にはいくつか展望台があって、こちらは一番下にある展望台。

c0057946_1841856.jpg

c0057946_19325389.jpg


山と山の間にびっしりと家が立ち並んだ平坦地が見えますが、ここはその昔は海だったところ。そして、源平が激突し合戦を繰り広げたその場所でもあります。

ところで、上の案内図にある「檀ノ浦古戦場」のタイトル。「壇の浦」と言えば、真っ先に平家終焉の地・山口県の関門海峡を思い浮かべられると思いますが、こちらは木偏の「檀」。偶然の一致でしょうが、でも、ひょっとすると京へ伝わった情報が錯綜していて、屋島の檀の浦を長門と取り違えて後世に伝えてしまった…なんて可能性もなくはないかもしれない???

さて、再び車に戻り先へ。入口で表示されていたとおり、山上の駐車場はいちおう満車でしたが、下山する車も多くそれほど待たされることもなく駐車完了。この駐車場のすぐそばに早速最初の史跡「血の池」があります。

c0057946_19331530.jpg


合戦で勝利をおさめた源氏の兵が、血のついた刀を洗って池の水が赤く染まったことからそう呼ばれるようになったとされていますが、正式な名称は「瑠璃宝池」。元々は弘法大師が屋島寺の伽藍草創の折に本堂の前に宝珠を埋め、その周りを掘って出来た池なのだそうで、そんな厳粛な場所によりによって血刀を突っ込むとは…、何と罰当たりな! (~_~;)

そして、この「血の池」の先に四国88ヶ所第84番札所「屋島寺」があります(下の写真は東大門)。

c0057946_1845783.jpg


『天平の甍』でお馴染みの中国の名僧鑑真が開創、そして、弘法大師を中興開山とする由緒あるお寺だそうで、平安時代には山岳仏教の霊場として栄えたものの、鎌倉時代後期以降次第に衰退。その後、江戸時代に入り高松藩主生駒家・松平家の庇護を受け再興されたそうです。

c0057946_1934243.jpg
一願不動尊


c0057946_19341616.jpg
大師堂


c0057946_19343867.jpg
本堂(国指定重要文化財)
創建は鎌倉時代末期ですが、江戸期に二度、大規模な修理が施され、その際に江戸時代の様式に改められたとのこと。


c0057946_1934523.jpg
屋島太三郎狸(蓑山大明神)
その昔、霧で道に迷った弘法大師を蓑笠を着た老人の姿に化けてここ屋島寺まで案内したともいわれ、本尊の十一面千手観音の御申狸(おんもうしだぬき)として善行を積んだことから、こうして本堂の横に祀られるようになったとか。
佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と共に「日本三名狸」と称され、スタジオジブリ制作のアニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」にも登場していましたので、ご存知の方も多いのでは?


c0057946_1935941.jpg
手前は「平家供養の鐘」とも呼ばれている鎌倉時代初期に鋳造された釣鐘。
奥に見える横幅の広い建物は宝物館で、屋島寺の本尊「十一面千手観音(国指定重要文化財)」の他、那須与一の子孫から寄進された「源氏の白旗」、弁慶が餅を搗いたという「源氏の勝臼」、「屋島合戦屏風」、「源平盛衰記絵巻」などの源平ゆかりの品々が数多く展示されていました。

なお、屋島寺の境内は無料開放されていますが、この宝物館は入館料500円が必要です。


c0057946_19352651.jpgさて、入って来たのとは別の門(四天門)をくぐって境内の外へ出ると、その門の脇に松尾芭蕉の句碑が。

「夏草や つはものどもの 夢の跡」

これは『奥の細道』でもお馴染みの句で、芭蕉が奥州平泉の高館で詠んだとされていますが、この石碑自体は大正13年1月の建立ということですので、源平つながりで勝手に作っちゃったのでしょうか?


c0057946_1936131.jpgまた、芭蕉の句碑の反対側にはちょっと紛らわしいのですが、「芭臣句碑」というのもあります。

「松に月 古き景色を 時雨けり」

私は俳句にはとんと疎いもので、この芭臣という俳人が、いつの時代のどういう人物かもわかりません(^_^;)


そして、この芭臣句碑の前に広がる広場の一角には「源平屋島合戦800年祭供養碑」があります。
c0057946_19361816.jpg

屋島の合戦は元暦2年(1185年)のことですから、その800年祭というと1985年の建立、今から20年以上前になりますね。
一枚岩の庵治石に屋島合戦の模様を屏風仕立てで刻んだ、かなり大掛かりなものなのですが、広場の思いっきり隅っこに追い遣られているため、ここまで見に来る人はほとんどいませんでした (-_-;)


さて、ここから土産物店を横目に先へ進むと「獅子の霊巌」の展望台へ。

c0057946_1937245.jpg
こちらは先ほどの展望台と反対の高松側になります。

c0057946_19413779.jpg
正面に見える島は桃太郎でお馴染みの「鬼が島」こと「女木島」。
そういえば、瀬戸内海を挟んで向こうは桃太郎の聖地ですものね。

そして、鬼が島が見えるからかどうかはわかりませんが、こんな可愛い鬼の子(?)の石像もありました。
c0057946_19415782.jpg


ということで、屋島寺&山上を1時間強かけて散策し(昼食時間も含む)、再び駐車場へ戻ると、来た時以上に駐車待ちの車の列が遥か下の方まで続いておりました。しかし、屋島寺も展望もそれなりに人影はあったものの、土産物屋は閑散としているわ、食事ができるようなお店もあまりないわで、いったいどこへ消えたものやら…と思っていたのですが、展望台から戻る道すがらにようやくその謎が解けました。

大方の来訪者の目的地は「屋島山上水族館」。
そこだけは異様に人口密度が高かった! (~_~;)


旅のレポはまだまだ続きます~♪


☆Next → 早春の讃岐路を行く~vol.4 古戦場めぐり(1)

☆Back → 早春の讃岐路を行く~vol.2 栗林公園



[PR]
by kiratemari | 2007-02-23 20:11 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kiratemari.exblog.jp/tb/5592233
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

「きらめきの刹那」 別館     花や史跡の探訪記録や     源平&時代物ドラマ話など   何でもござれの雑記帳


by kiratemari

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

最新の記事

京の雪景色~大原野神社
at 2017-02-24 20:33
京の雪景色~智積院&通天橋
at 2017-02-23 21:46
明石海峡大橋に沈む夕日
at 2017-02-21 21:48
京の雪景色~清水寺
at 2017-02-17 21:50
京の雪景色~東山界隈
at 2017-02-15 22:18
長浜盆梅展
at 2017-02-13 22:09
彦根雪景
at 2017-02-09 21:38

リンク

カテゴリ

お知らせ
歴史語り
「きらめきの刹那」関連
書籍
テレビ
エンターテイメント
グルメ
関西探訪
├京都
├大阪
├兵庫
├奈良
├滋賀
└和歌山
旅の記録
├東北
├関東
├中部
├北陸
├四国
├中国
└九州
お出かけ
つれづれ

タグ

(545)
(245)
(159)
(132)
(111)
(100)
(93)
(86)
(63)
(47)
(41)
(40)
(34)
(23)
(21)
(20)
(16)
(12)
(11)
(11)

最新のコメント

Commented b..
by nekonezumiiro at 21:03
 こんばんは。以前「関西..
by nekonezumiiro at 21:20
nekonezumiir..
by 手鞠 at 19:48
 こんばんは。単品販売が..
by nekonezumiiro at 21:55
ちゃんちゃんさん、こんば..
by 手鞠 at 21:39
塔の朱を雪の白が引き立て..
by ちゃんちゃん at 23:46
ですよね~(汗) ..
by ちゃんちゃん at 23:53
ちゃんちゃんさん、こんば..
by 手鞠 at 20:02

最新のトラックバック

「天龍寺の蓮たち」/京都..
from 京の昼寝〜♪
アジサイ、梅雨に鮮やか
from ローカルニュースの旅
醍醐寺の紅葉◆3
from ディア・ルカラシティ
晩秋の風物詩 長谷寺で紅..
from ローカルニュースの旅

以前の記事

2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
more...

検索

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧