紅葉を求めて錦秋の京へvol.3 - 西明寺
さて、次に向かう先は槙尾山西明寺ですが、その途上、高山寺の表参道から出て(バス降り場の関係で裏参道から入ったものですから)、そのまま道なりに歩くこと2~3分で、朱塗りの欄干が目にも鮮やかな「白雲橋」に差し掛かります。
高山寺では少々物足りなさの残った紅葉不足を補うかのような絶景。
この白雲橋からの眺めは、三尾の中でも私のお気に入りのポイントの一つ。
何せタダで見られるのですから(爆)、これを見逃す手はありません。
ただし、周山街道と呼ばれるこの道路は車の交通量が結構多くて、しかも道幅が狭く歩道は申し訳程度しかありませんので、十分にご用心のほどを。
さて、この白雲橋を渡って少し行くと、右手に清滝川沿いに下って行く道がありますのでそちらへ入り、5分と歩かないうちに「槙尾山西明寺」の入口に到着。
朱塗りの「指月橋」に紅葉のアーチ、紅づくしのお出迎えです (*^_^*)
ここ西明寺は、平安時代初期に弘法大師の高弟・智泉大徳によって創建されたのが始まりと伝えられ、当初は高山寺と同様、神護寺の別院との位置づけだったようです。よって神護寺の衰退と共にここ西明寺もまた荒廃の憂き目に遭い、鎌倉時代も後期の建治年間(1275~1278:2度の元寇の役の真っ只中)に和泉国槇尾山寺の我宝自証上人が中興し、正応3年(1290)に「平等心王院」の号を後宇多法皇より賜ったのを機に神護寺から独立したものの、室町時代末期の永禄年間(1558~1570:桶狭間の合戦が1560年)に兵火に遭い焼失。
その後、慶長7年(1602)に明忍律師によって再建され、現在の本堂は五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進によって、元禄13年(1700:忠臣蔵の松の廊下の前年)に再建されものだそうです。
こちらの西明寺は、高山寺や神護寺に比べるとかなり小さめのお寺で、しかも運の悪いことに観光バスでやって来た団体客と鉢合わせになったものですから、狭い境内の中はどこを見ても人・人・人!
これぞという被写体には次々と人が立ちはだかり記念撮影。この時期ですから仕方がないとはいえ、思うように写真が撮れず少々イライラモードに…(;一_一)
本堂と左隣の客殿の間にある一際鮮やかだった木(写真の右側)も、人物を除こうとするとこの有様…。
本堂の脇廊下から撮った同じ木。
こちらは本堂から客殿とは反対の廊下側(本堂の向かって右手)にある中庭。
そうそう、こちらの釣鐘は参拝客が自由に鳴らして良いそうですよ。
今回私は遠慮しておきましたが、これはストレス解消にもってこい?(爆)
境内の隅っこの方には、四頭建ての馬の像なんてものもありましたが、これはいったい何ぞや?
で、この馬像の左隣に、少し前に話題になった「高野槇」(それも樹齢700年で日本最古の1本とか)が植わっていたらしいのですが、紅葉にかまけてすっかり見落としてしまいました (^_^;)
結局20分ほど境内を徘徊して西明寺からは早々に退散。
指月橋のたもとまで戻って来た所で、この脇から清滝川に降りる道があったので、ひとまず下りてみることに。
清滝川の名に違わぬ清流に紅葉が映えて、どこを撮っても絵になる風景ばかり。
惜しむらくは少し雲が出て来たせいか、実際に目で見たほどの色の冴えが写真に表れていないのが… (-_-;)
こうして西明寺を後にして、次に向かう先は言わずもがな高雄神護寺ですが、その道中にも至る所で紅葉が見られ、目を楽しませてくれます。
そして、神護寺参道の直前にかかる「高雄橋」のたもとまで来た所で、パッと目に入って来たこののれん。
ここまでほとんど歩き通しの立ち通しでしたし、神護寺登山(?)の前に軽く腹ごしらえとばかりに、名物とある「高雄だんご」を1本いただくことに。
餡入りの蓬団子を串に差して焼いただけのものですが、焼き立てのアツアツはなかなかの美味でした(*^_^*)
ということで、お次はいよいよ心臓破りの石段が待ち構える「高雄神護寺」に挑みます(笑)。
☆Next → 紅葉を求めて錦秋の京へvol.4 - 神護寺
☆Back → 紅葉を求めて錦秋の京へvol.2 - 栂尾高山寺
高山寺では少々物足りなさの残った紅葉不足を補うかのような絶景。
この白雲橋からの眺めは、三尾の中でも私のお気に入りのポイントの一つ。
何せタダで見られるのですから(爆)、これを見逃す手はありません。
ただし、周山街道と呼ばれるこの道路は車の交通量が結構多くて、しかも道幅が狭く歩道は申し訳程度しかありませんので、十分にご用心のほどを。
さて、この白雲橋を渡って少し行くと、右手に清滝川沿いに下って行く道がありますのでそちらへ入り、5分と歩かないうちに「槙尾山西明寺」の入口に到着。
朱塗りの「指月橋」に紅葉のアーチ、紅づくしのお出迎えです (*^_^*)
ここ西明寺は、平安時代初期に弘法大師の高弟・智泉大徳によって創建されたのが始まりと伝えられ、当初は高山寺と同様、神護寺の別院との位置づけだったようです。よって神護寺の衰退と共にここ西明寺もまた荒廃の憂き目に遭い、鎌倉時代も後期の建治年間(1275~1278:2度の元寇の役の真っ只中)に和泉国槇尾山寺の我宝自証上人が中興し、正応3年(1290)に「平等心王院」の号を後宇多法皇より賜ったのを機に神護寺から独立したものの、室町時代末期の永禄年間(1558~1570:桶狭間の合戦が1560年)に兵火に遭い焼失。
その後、慶長7年(1602)に明忍律師によって再建され、現在の本堂は五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進によって、元禄13年(1700:忠臣蔵の松の廊下の前年)に再建されものだそうです。
こちらの西明寺は、高山寺や神護寺に比べるとかなり小さめのお寺で、しかも運の悪いことに観光バスでやって来た団体客と鉢合わせになったものですから、狭い境内の中はどこを見ても人・人・人!
これぞという被写体には次々と人が立ちはだかり記念撮影。この時期ですから仕方がないとはいえ、思うように写真が撮れず少々イライラモードに…(;一_一)
本堂と左隣の客殿の間にある一際鮮やかだった木(写真の右側)も、人物を除こうとするとこの有様…。
本堂の脇廊下から撮った同じ木。
こちらは本堂から客殿とは反対の廊下側(本堂の向かって右手)にある中庭。
そうそう、こちらの釣鐘は参拝客が自由に鳴らして良いそうですよ。
今回私は遠慮しておきましたが、これはストレス解消にもってこい?(爆)
境内の隅っこの方には、四頭建ての馬の像なんてものもありましたが、これはいったい何ぞや?
で、この馬像の左隣に、少し前に話題になった「高野槇」(それも樹齢700年で日本最古の1本とか)が植わっていたらしいのですが、紅葉にかまけてすっかり見落としてしまいました (^_^;)
結局20分ほど境内を徘徊して西明寺からは早々に退散。
指月橋のたもとまで戻って来た所で、この脇から清滝川に降りる道があったので、ひとまず下りてみることに。
清滝川の名に違わぬ清流に紅葉が映えて、どこを撮っても絵になる風景ばかり。
惜しむらくは少し雲が出て来たせいか、実際に目で見たほどの色の冴えが写真に表れていないのが… (-_-;)
こうして西明寺を後にして、次に向かう先は言わずもがな高雄神護寺ですが、その道中にも至る所で紅葉が見られ、目を楽しませてくれます。
そして、神護寺参道の直前にかかる「高雄橋」のたもとまで来た所で、パッと目に入って来たこののれん。
ここまでほとんど歩き通しの立ち通しでしたし、神護寺登山(?)の前に軽く腹ごしらえとばかりに、名物とある「高雄だんご」を1本いただくことに。
餡入りの蓬団子を串に差して焼いただけのものですが、焼き立てのアツアツはなかなかの美味でした(*^_^*)
ということで、お次はいよいよ心臓破りの石段が待ち構える「高雄神護寺」に挑みます(笑)。
☆Next → 紅葉を求めて錦秋の京へvol.4 - 神護寺
☆Back → 紅葉を求めて錦秋の京へvol.2 - 栂尾高山寺
by kiratemari
| 2006-12-03 22:06
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Comments(6)
まってました! いやー、いいですねー、素敵ですねー。紅葉の高雄、一度は行ってみたいです。混んでるのがちょっと難点ですね(^^;
思うように写真が撮れずイライラする気持ちは、すごく分かります(笑)。ジッと我慢するか、ある程度妥協するしかないんですよねぇ。
思うように写真が撮れずイライラする気持ちは、すごく分かります(笑)。ジッと我慢するか、ある程度妥協するしかないんですよねぇ。
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手鞠さんへ
こんにちは〜
拝見しながら、あまりの美しさに鳥肌が立ってしまいました。
色付いた木々の雲海が素敵ですし、朱色の橋と、楓の赤もとても素敵です。
とっても堪能させていただきました。
わたしは、東京に来てからというもの、このようなみごとな紅葉を見た記憶がなくて、毎年、ほとんどギャンブル的に紅葉を見に行くのですが、赤い楓に出会えていません…
山に行けば…と登ってみても、やはり緑に黄色がほとんどで、赤に出会えずじまいでした…
やはり京都はいいですね(*^^*)
おだんごも美味しそうですね。
神護寺レポ楽しみにしています。О(≧×≦)О
こんにちは〜
拝見しながら、あまりの美しさに鳥肌が立ってしまいました。
色付いた木々の雲海が素敵ですし、朱色の橋と、楓の赤もとても素敵です。
とっても堪能させていただきました。
わたしは、東京に来てからというもの、このようなみごとな紅葉を見た記憶がなくて、毎年、ほとんどギャンブル的に紅葉を見に行くのですが、赤い楓に出会えていません…
山に行けば…と登ってみても、やはり緑に黄色がほとんどで、赤に出会えずじまいでした…
やはり京都はいいですね(*^^*)
おだんごも美味しそうですね。
神護寺レポ楽しみにしています。О(≧×≦)О
Commented
by
ヨウダ
at 2006-12-05 17:36
x
sanraku2さん、こんばんは~♪
やっぱり京都の紅葉は格別ですね。特に高雄は山の中で川もあって、そこに映る紅葉がまた素敵で…。これでもう少し人出が少なければ、もう文句のつけようがないのですけど…(^_^;)
今回は行動派のsanraku2さんを見習って、私的にはかなり頑張って早朝から行動を起こしたつもりですが、誰しも考えることは同じのようで、往きのバスから満杯状態でしたから…。
写真は本当にタイミングの問題ですね。瞬間的にフッと人出が途絶える時もあるので、そこを狙い目に…とは思うのですが、待っている時に限って、そういう瞬間が中々めぐって来ないのがツライ… (-_-;)
やっぱり京都の紅葉は格別ですね。特に高雄は山の中で川もあって、そこに映る紅葉がまた素敵で…。これでもう少し人出が少なければ、もう文句のつけようがないのですけど…(^_^;)
今回は行動派のsanraku2さんを見習って、私的にはかなり頑張って早朝から行動を起こしたつもりですが、誰しも考えることは同じのようで、往きのバスから満杯状態でしたから…。
写真は本当にタイミングの問題ですね。瞬間的にフッと人出が途絶える時もあるので、そこを狙い目に…とは思うのですが、待っている時に限って、そういう瞬間が中々めぐって来ないのがツライ… (-_-;)
さくらさん、こんばんは~♪
実物はもっと美しい紅葉でしたよ。この日は朝一番には青空も広がっていたのですが、次第に薄雲が出てきて、写真の色合いが随分劣化してしまいましたから…。
関東方面の紅葉事情はよくわかりませんが、関西圏でも京都は別格ですからね。特に紅さの度合いはひときわ濃いかと…。
その京都に、せいぜい1時間ほどで行ける(高雄はもっとかかりますが)場所に住んでいて、本当によかったと思います (*^_^*)
実物はもっと美しい紅葉でしたよ。この日は朝一番には青空も広がっていたのですが、次第に薄雲が出てきて、写真の色合いが随分劣化してしまいましたから…。
関東方面の紅葉事情はよくわかりませんが、関西圏でも京都は別格ですからね。特に紅さの度合いはひときわ濃いかと…。
その京都に、せいぜい1時間ほどで行ける(高雄はもっとかかりますが)場所に住んでいて、本当によかったと思います (*^_^*)
ヨウダ様、こんばんは~♪
地元の方だとかえって縁遠いということはあるでしょうね。
やはりあの人出の多さには少々うんざりと思う部分もありますし…。
でも、一度行ってしまうとそういうことも平気になって、二度三度と行きたくなってしまう魅力的な場所です。
地元の方だとかえって縁遠いということはあるでしょうね。
やはりあの人出の多さには少々うんざりと思う部分もありますし…。
でも、一度行ってしまうとそういうことも平気になって、二度三度と行きたくなってしまう魅力的な場所です。
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