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「法住寺殿」誤読の原因判明?

昨年の大河『義経』でちょいと話題にもした「ほうじゅうじでん」なる誤読。
(詳細は 『義経』vol.14「さらば奥州」『義経』vol.24「動乱の都」 の記事を参照のこと)

実はコレがそもそもの元凶だったのではないでしょうか…。



 
またまたレビューが停滞中の人形劇『平家物語』ですが、これの中で、やっぱりナレがはっきりとのたまってくれたのですよ、「ほうじゅうじでん」と。まあ、同じNHKさんの番組ですから、その時は「またか…」とぐらいにしか思っていなかったのですが…。

その後、他の内容についてちょっと突き合わせをしたい部分があり、原作の『新・平家物語』をパラパラと飛ばし読みしていた時のこと、突如「ナヌー!」と目が点になってしまいました。何と何と「ほうじゅうじでん」としっかりフリガナが振られてるー! (~_~;)

偶々かと思って、また別のページを探してみても、やっぱり「ほうじゅうじでん」。
つまり、吉川英治氏が一番の誤読の主だったってことですか!

そう言えば、現在の大河の主人公(の夫?)・山内一豊も、司馬遼太郎氏が『功名が辻』の中で「やまのうち」と書いてしまったために、今回の大河が始まる以前は、ずっとそれで定着していたという話もありますからね(元々、宗家=「やまうち」、分家=「やまのうち」で区別されているのを書物によって混同していたフシもあるものの、『功名が辻』が決定打になったみたいな…)。

もっとも、こういう漢字の読みは作者本人がつけるものとも限らないようにも思いますので、編集段階で勝手に間違った仮名を付けられてしまった可能性もあるでしょうが、いずれにせよ、出版物の影響力の大きさをもう少し自認して欲しいものですよね (-_-;)

もしかすると、『義経』の脚本家や制作スタッフも、過去にこの『新・平家物語』を読んだり、あるいは大河ドラマ化されたものや人形劇版を見たりして(若しくは制作に関わっていたかも?)、「ほうじゅうじでん」の読みが自然に刷り込まれてしまっていた…ということもありえないことでもありませんからね。

それにしても、山内一豊の読みはこの一年ですっかり「やまうち」が馴染んだでしょうが、こちらが訂正される日は果たして来るのか??? (^_^;)
by kiratemari | 2006-10-25 19:05 | テレビ | Trackback | Comments(0)

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