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『功名が辻』vol.20「迷うが人」

今回は官兵衛&松寿丸父子の話に、小りんとの再会と別れ。さらには織田家旧臣の追放劇に相変わらずの昼メロ仕様三角関係…と、頭がこんがらかりそうなほどの場面転換の目まぐるしさ。しかし、そんな中でも何より驚かされたのは、あの方の出現でした。



 
その人の名は「羽柴秀長」。
いや~、こんなところで唐突に出してくるとは…、こればかりは全く予想できませんでしたよ。て言うか、ぶっちゃけ、始めからここで投入の予定だったのか、それとも、あまりにも視聴者からの「秀長が出て来ないのはおかしい!」の抗議がしつこくて、渋々出す羽目になったのか…、そこら辺りは大いに気になるところです。

もちろん私は後者の「やむなく…」だろうと睨んでいますよ。そして、放映開始の時点で既に半分以上の脚本が仕上がっていたらしいとの話を踏まえると、後から書き換えるのにも限界がありますから、今後も大した扱いはされず、せいぜい前野将右衛門以下の秀吉配下に混じって、誰かのセリフを分割して言うような感じになるのではないかと…。

今回にしても、もしかすると、あれは先週お亡くなりの竹中半兵衛が言うはずのセリフだったのでは?と、ふと思ったりもして…。

そもそも、官兵衛が行方不明になって何ヶ月も経ってから松寿丸暗殺を命じる信長の悠長さといい、どうも前回分から時間経過がおかしくなっているような…(今に始まったことでもないですけど)。

あるいは、元々の予定では、松寿丸暗殺命令は半兵衛の生前中にもたらされ、間髪入れずに半兵衛が六平太に松寿丸の隠匿を指示し、その直後に亡くなったという筋書きだったのではないかと…。

それが大人の事情などにより、話の前後が入れ替えられたために、例のシーンが半兵衛の死後の設定に変わり、言うべき主を失ったセリフの引き取り手に、待望論の久しい秀長をこれ幸いとあてがった…と考えるのは、さすがに妄想が過ぎるというものでしょうか。

とはいえ、このところの各話の構成にはどうも矛盾する点が多いように感じますし、今回の冒頭で、松寿丸が何の前触れもなく当たり前のように山内家で過ごしていた点も含め、元のシナリオでは放映分の2倍も3倍も書き込まれているものを、撮影・編集と段階を経る度ごとにカット&シャッフルを繰り返して、その結果、歴史的背景はダイジェスト化し、ドラマ部分も話の繋がりがあるようでないような意味不明なものになってしまっているのではないか…という見方自体は、そう大きく外れてはいないと思います。

だいたいが話を欲張り過ぎなのですよ。尺に収まらないほどあれもこれも詰め込んで…。
特に昼メロ部分は思いっきり蛇足。確かに本能寺の変は一豊夫妻にとって大きな転機には違いないでしょうが、信長や光秀の退場後もドラマはまだまだ続くわけで…。入れ込むのもほどほどにしておかないと、本能寺後に一気にヒートダウンてなことになりかねませんよ。

さて、来週はいよいよ『功名が辻』一番の有名エピソード・馬買の話が出てくるようですが、またまた千代が偶然にも城下で濃姫と遭遇…なんて都合の良い展開も待ち構えているようで、せっかくの持ちネタが霞まなければよろしいのですが…。
by kiratemari | 2006-05-24 19:55 | テレビ | Trackback | Comments(2)
Commented by bluecat at 2006-05-25 09:55
手鞠様、私も最近の「功名が辻」にはついていけません・・・(>_<)
もう、お話がハチャメチャになってきていませんか?!
唐突に松寿丸が山内家にいるし、今は亡き半兵衛の手柄を全部横取り・・・。おまけになかなか登場しなかった秀長がここにきて突然あらわれるし。
手鞠さんのおっしゃるとおり、詰め込みすぎなんですよね(>_<)肝心な一豊と千代のエピが霞んでしまいそうです(エピそのものがそんなにはないのですけどね・・・)。
Commented by 手鞠 at 2006-05-25 19:40 x
bluecatさん、全くここ2~3回の展開はどうなっているのでしょうね。
原作や時代背景とかに詳しくない素人目にも「絶対おかしいー!」と確信が持てるぐらい…(汗)。

ここまで有名どころと既にお知り合いになっている一豊&千代夫妻に、今さら名馬を買って名を上げる…なんてエピソードは必要ないですよね。

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