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神々をめぐる熊野路の旅 vol.3

しっかり腹ごしらえを済ませて「橋杭岩」を後にし、さらに国道46号線を三重方面へ進むと、30分足らずで今宵の宿をとっている勝浦に到着。
しかし、時間はまだ3時前と、このまま宿に直行するにはちょっと早いし、第一「もったいない!」。

幸い、ここまでの道々、時折強く降っていた雨も、また小康状態になってきていたので、「これなら大丈夫か?」と翌日に回すつもりだった「那智大社&滝」行きを強行することになりました。



 
c0057946_1721418.jpg那智大瀧(飛瀧神社)の鳥居のすぐそばの無料駐車場に車を置いたので、まずは御瀧参りから。問題の雨は一応止んでいましたが、先ほどのようなどしゃぶりが急に来られても困るので、今度はちゃんと傘も持参(これも後で別の用途で役に立つ)。

鳥居をくぐり抜け、杉木立の中、石段をずんずん下へ降りて行くのですが、雨上がりで足許が濡れていて滑りやすいので、一歩一歩にも神経を使います(特に下りは怖い)。とはいえ、そう長い距離でもなくて、わりと呆気なく滝を祀る飛瀧神社(ひろうじんじゃ)に着いてしまいました。

c0057946_19263153.jpgしかし、雨で水量が増していることもあったのでしょうが、下から見上げるとこれがかなりのド迫力。日本一の大瀧と称されるだけのことはあります。この滝に神が宿っていると考えた先人にも大いに納得でした。

なお、この先に「お滝拝所」もあるのですが、相変わらずはっきりしないお天気と、既に3時を回り、時間切れも心配だったのとで、今回は断念。
お次は那智大社へと向かいます。


ちょうど駐車場を真ん中にして、下が滝、上が那智大社という位置関係で、とりあえず、駐車場の所まで戻ってきましたが、ここから、右に少し急な石段、左に舗装されただらだら坂の分かれ道に。熊野経験者の父の言により、左の舗装道路を選択しましたが、瀧に下りて行く人は結構いたのに、こちらはほとんど人影もなし。時折、横を車が通り抜けて行くものの、やけに閑散としていて、しかも、進めど進めど先が見えずでしたから、「この先に本当に熊野大社なんてあるの?」とちょっと怪しい気持ちに。

c0057946_20164941.jpgと、ちょうどその時、右手にちょっと奇妙な中華風(?)の建物が現れ、その横に小さな石段が、そして、さらに上の方を見上げると、那智大社とおぼしき建物が!
で、「ここから行けるんじゃない?」と誰が言い出したのか…(多分私だよね)、それが大きな間違いとも知らず、テクテクと登り始めたのでした。

滝に下りる石段に比べれば、そう段差はきつくないものの、やはり上りは結構こたえます。同行のお二人さんは傘を杖にしたりして、一つ階段を終える度に小休憩をとりますが、雨上がりの蒸し暑さも手伝って既に汗だく。水筒を持参していたので、途中で水分補給もできましたが、これがなかったら…と思うと、ちょっと恐ろしいー!

c0057946_168476.jpg何度も蛇行する車道に行き当たり、民家が目に付くようになって、この階段が付近の住民の生活用のものらしいと判明してくると、これで本当に行き着けるのか?(行き止まりだったりして…)という不安もよぎりましたが、20分ほどで上りきると、やっと、那智大社の鳥居が現れました。

しかし…、この左側を見下ろすと、整備された石段で、両脇にみやげ物店などが立ち並ぶ表参道。いや~、「急がば回れ」という言葉が骨身にしみる光景でした(汗)。

とまあ、なんだかんだと苦労の末に、ようやく那智大社に到着。

c0057946_16114099.jpg


c0057946_161298.jpg朱が眩しい神社らしいたたずまいに、社殿前の「八咫烏」の像は熊野三山のシンボル(というより、今時は「日本サッカー協会」のマークと言った方が早いでしょうね?)。

しかしながら、少し時間も遅かったせいか、人影もまばらで、やけに鄙びた印象でもあり…。



ところで、今回の旅の一番の目的は、“三山の「牛王神符」を集めよう!”…でした。ということで、さっそく社務所に出向き、まず一つ目をゲット(500円)。

c0057946_16142456.jpg

    瀧     那
            
       印

    宝     智


このカラス文字は「那智瀧宝印」と書いてあるそうで、右側は確かに「那智」と縦に読めなくもありませんが、他は…よくわかりません(汗)。


c0057946_1628529.jpgさて、この那智大社のすぐお隣にあるのが、西国三十三所第一番札所・青岸渡寺(せいがんとじ)。
明治時代に入っての神仏分離までは、那智大社と一体化した如意輪堂だったもので、この本堂は豊臣秀吉の寄進によるものだそうです。


そして、ここからも眺めることができる「三重塔」と「那智大瀧」のツーショットは、テレビ映像やガイドブックの写真でおなじみのものですよね。

c0057946_16295433.jpg

ということで、この三重塔を回って下へ降りることにしたのですが、さすがに下りは楽ちんで、随分距離があるように感じた三重塔にもあっという間に。ただ、4時を回り、曇り空ということもあって、大分辺りも暗くなってきていたので、塔には上がりませんでした。

で、そのまま、さらに下って行くと、また急な石段が登場。こちらは、かなりの段差があって、しかも、石の表面が不規則で足を踏みおろす場所を選びながら進まないといけない状態でしたから、ひいていた汗も、またぶり返してきたり…(半分は冷や汗?)。

しかし、私達の目の前には、折れそうな極細のピンヒールを履いたお姉さんが、彼氏(?)に手を引いてもらいながら降りていて、これにはちょい唖然。そういえば、滝に下りる参道でも、ツルツル滑りそうなパンプス履きのおばさま方をよく見かけましたが、いくら車やバスで簡単に来られる場所とはいえ、一応 ですからね。少々野暮ったくても、運動靴やウォーキング・シューズで来られるのが、まず無難だと思いますよ。

何はともあれ、心配されたお天気も、うまく雨の合間をかいくぐるようにして、一日目の行程を無事終了(できれば「補陀落寺」にも寄りたかったけど時間切れ)。今宵のお宿へ向います。

インターネットでつい二週間ほど前に予約を入れたのですが、一番低料金のコースのため、そう広い部屋ではなく、海にも面していないので、ちらっと斜めからしか見えず…。

c0057946_16391443.jpgでも、以前、1泊3万6千円というお部屋に半額の1万8千円で泊まった時に、「これがかい!?」とちょっと呆れるようなことがあって以来、安い方が「値段が値段だからね」と納得行くかも?…という考えに少し方向転換。今回も、お部屋はともかく、お料理は中々手の込んだ美味なるものが山のように出てきて、満足度は上々でした。


c0057946_1640717.jpgお料理の写真は、左側が前菜・刺身・マグロのつくね鍋など、右側が霰を衣にした変り天麩羅に、伊勢海老のマヨネーズ焼き。他にも、大きな車海老の姿焼きや、お野菜の炊き合わせ、パイ皮包みのポトフ風、それにデザートの盛り合わせまであって、これをほぼ完食すると、さすがにしばらくは動けなくなりました(汗)。


しかし、おいしいお料理に気持ちの良い温泉は、何と言っても旅の二本柱ですからね。
それにしても、那智大社には、この日の内に行っておいて正解でした。翌日の初っ端がこれだったら…、後を回る気力もなくなってしまっていたかも(笑)。今日の疲れをいで湯ですっかり洗い流して、翌日に備えることができたのは何よりでした。


《メモ》
熊野那智大社 -和歌山県那智勝浦町那智山1(0735-55-0321)
那智山青岸渡寺-同 那智山8(那智勝浦町観光協会 0735-52-5311)




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by kiratemari | 2005-10-15 17:58 | Trackback | Comments(0)
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