永平寺

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曹洞宗大本山「永平寺」。
鎌倉時代に道元禅師によって開かれた座禅修行の道場であり、現在もおよそ200人余りの「雲水」と呼ばれる若い修行僧たちがここで日夜厳しい修行に励んでいます。

こちらにはもうかれこれ20年以上前に一度訪れているのですが、その頃の記憶もほとんど定かでなく、初訪問と同じような気持ちでの参詣となりました。



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永平寺の正門。




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こちらが拝観入口になる通用門。
これをくぐり、自販機で拝観券を購入して中へ入ると、スリッパに履き替え鉄筋コンクリート造の建物「吉祥閣」へ。ここで雲水さんから境内の伽藍等の説明をひとしきり受けた後、参拝順路に従い個々に巡拝して行きます。

なお、参拝路は全て屋内ですので雨の心配は不要。ある意味、梅雨のこの時期に打ってつけのスポットですが、傘と下足は各々ビニール袋に入れて常時携帯しないといけませんので(門前の土産物店で借りた傘は入口の傘置き場に置いて行けます)、これが結構煩わしかったりします。折りたたみ傘にしておけばビニール袋ごと鞄に突っ込めたのにと悔やむことしきり… (~_~;)




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吉祥閣から二階に上って傘松閣へ。
平成14年(2002)の開祖道元禅師750回大遠忌の記念事業として平成7年に完成。天井には1930年代(先代の旧傘松閣が建てられた当時の)に文展・帝展に入選した南画の大家144名による230枚の美麗な花鳥図がはめ込まれています。




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永平寺では建物内でも雲水さんに直接カメラを向けない限り、オール撮影OKと意外にフリーダムなのですが、ここ傘松閣のみは天井画を傷めるとの理由からフラッシュは厳禁。
よってこの薄暗い部屋では写真も手ブレしまくり… (>_<)
こういう時こそサイバーショットくんの出番だったのに…と、勝山の恐竜博物館で初めてその存在を思い出したアホでした。

なお余談ながら、この全230枚の天井画の中に、5枚だけ花でも鳥でもない図柄を描いたものがあるそうです。私は知らずに訪れたので探せませんでしたが(汗)、お時間に余裕のある時でしたらチャレンジされてみてはいかがでしょう (^-^)




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傘松閣を過ぎるといよいよ七堂伽藍の代表格「山門」へ。
といっても、その当の山門自体を撮れる場所は限られ、結局、撮り忘れてしまっていました (^^;)



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山門の中央から望むのは中雀門。
この向こう側に七堂伽藍の中枢とも言うべき「仏殿」が控えています。




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山門に掲げられた「吉祥の額」。




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至るところで見られる竜胆車の紋。
これは「久我竜胆」とも呼ばれ、開山の道元が村上源氏の久我氏の出身とされていることに由来しているのでしょうね。

道元の出自については未だ確証があるわけではないようですが、父が後鳥羽院時代の執政で鎌倉の源頼朝とも遣り合ったという源通親、母は「殿下乗合」で知られる松殿基房の娘伊子というのが有力な説として挙がっており、さらには幼くして両親を亡くした道元を祖父の基房が松殿家の養嗣子として迎え入れようとしたという逸話も残されているようです。

こんなところで『平家物語』がらみの話と出会おうとは…、俄然親近感が湧いてきました (^^ゞ





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さて、山門からは屋根つきの回廊をたどり巡拝。

古来禅宗では七堂伽藍の配置を座禅をしている人の形になぞらえ、
   頭  -法堂
   心臓-仏殿
   左手-庫院
   右手-僧堂
   腰  -山門
   左足-浴室
   右足-東司
という具合にそれぞれ当てはめたようです。
とすると、これらを結ぶ回廊はさしずめ血管といったところでしょうか。





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回廊の途中で現れる「承陽門」。
この奥に開祖道元禅師の真廟「承陽殿」がありますが、基本、回廊外へ降りることは禁止されておりますので、ここを登ることもできません。「承陽殿」へは一番奥の法堂まで上がって回り込むという形になります。





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「承陽殿」の扉にもやはり竜胆紋が。




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「承陽殿」の護り主?




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そして、永平寺の頭脳とも言うべき「法堂」の内部。





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ここから額縁風に見る風景が素敵でした (*^-^)





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法堂の隣にある妙高台(左)と光明蔵(右)。
ここの前庭がいかにも禅宗らしい佇まいです。




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仏殿を背後から。
雨に洗われて緑がいっそう色鮮やかに!




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仏殿の内部。




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台所に当たる「大庫院」内にある大すりこぎ棒。
長さ15尺(約4m)・太さ3尺5寸(約1m)と言います。



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もちろん実用として作られたものではなく、元は仏殿改築の際に地突き棒として使用していたものを「そのまま捨てるのも…」ということで、すりこぎ棒の形に仕立て直されたのだとか。

3回撫でると料理の腕前が上達すると言い伝えられていることから、参拝者に撫でられ続けてすっかり剥げちょろけに(汗)。ひび割れたところにはご丁寧にも賽銭よろしく硬貨がはめ込まれていました (-_-;)




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松平公廟所。
永平寺内で最も古い建物で、元の勅使門だったと言われるもの。
門の内側には越前藩三代目・松平忠昌の五輪塔が祀られているそうです。
そう言えば、今の大河にも登場の春嶽様も越前公でしたね (^^;




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「祠堂殿」から望む納経塔。
祠堂殿内には全国各地の信徒の方のお位牌が納められていて、ちょっと異様な雰囲気。それに気をとられうっかり見逃してしまったのですが(汗)、この中には全長18mの大数珠も掛けられているそうです。



ということで、ぐるっと一回りしておよそ1時間。
雲水さんの常の座所である「僧堂」は扉が閉じられていて見られず、除夜の鐘でお馴染みの鐘楼もすっかり忘れていたりと見逃した場所も結構多かったのは残念!

ただ、建物内からという制約の上に、いずれの伽藍もお勤めや法要などで使用中には見学がストップされてしまうので、一度で全てを見尽くすというのも実は難しかったりします。



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また、残念と言えば境内のあちこちで蓮鉢を見かけたのですが、さすがに山の中で市中に比べ気温も低めなこともあり、開花はおろか蕾すら見られませんでした。
唯一、見つけたのが通用門脇のこの一鉢。



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永平寺の蓮の見頃はもう少し先のようです。





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こちらは通用門の脇にある一葉観音。




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道元が仏法を求め渡海した際に大時化に遭い、船上で端座して観音経を念誦すると一葉に乗った観音が波の上に現れ、やがて荒海が凪いでその後の航海も無事に遂げられたと言います。

そして、この一葉観音の先に勅使門とも呼ばれる「唐門」があります。



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この写真は入山前に撮ったもので、帰りに近くまで行ってみようと思っていたのにこれもすっかり忘れてしまっていました (^^ゞ




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境内を流れるその名も「永平寺川」。



ということで、雨の降り止まぬ鬱陶しい中での参拝でしたが、緑の美しい風景は眼福でした。
再訪が叶うなら、やはり次は是非とも秋の紅葉の頃に訪ねてみたいですね。



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【撮影日:平成22年7月11日】



《メモ》
  曹洞宗大本山 永平寺 《非公式紹介サイト》
   福井県吉田郡永平寺町志比5-15 【地図】
   TEL:0776-63-3102
   拝観料… 一般500円、小中学生200円
   拝観時間… 8:30-16:30
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by kiratemari | 2010-07-14 23:07 | ├北陸 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ちゃんちゃん at 2010-07-16 00:25 x
 綺麗なところですねー

 僕は歴史には全く興味無いですが、こういうところに行って、一日のんびりしたいと凄く思いますねー

 特に川辺で水面をぼーっと眺めているだけで幸せになりそう・・・
Commented by 手鞠 at 2010-07-16 19:44 x
ちゃんちゃんさん、

歴史がどうこうというのを抜きにしても、自然の美しい良い所ですよ (^-^)
今の時期は緑も綺麗ですし、川のせせらぎを耳を傾けつつ、マイナスイオンもいっぱい浴びられそうな癒しのスポットですね。

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