しまなみ&大分の旅(5)-くじゅう

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さて、豊後竹田から時間があれば阿蘇の仙酔峡へ回ろうかとも考えていたのですが、緒方・竹田で思いのほか時間を取られてしまったのと、それまでまずまずのお天気だったものが午後を回って急に雲行きが怪しくなって来たのもあり、そのままこの日のお宿をとっている「くじゅう」へ向かうことに。一昨年もそうでしたが、阿蘇-湯布院間を結ぶ「やまなみハイウェイ」近辺とはどうも相性が悪いようです (-_-;)

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それでもこの日は風が強くて、一面黒雲に覆われていたかと思えば、一転して日が差して青空ものぞいたりと目まぐるしい変わり様。おかげで久住山を中心とする「くじゅう連山」(日本百名山の一つ)も少しの間ですが割り合いはっきりと見ることもできました。

ところで「くじゅう」と平仮名書きしておりますが、これが少々ややこしくて、漢字で書くと「九重」「久住」の2つの表記があり、その由来というのが平安時代初期にそれぞれ「九重山」「久住山」の山号を掲げる2つの寺院が建てられたことにあるようです。「くじゅう」の呼び名が先にあって、その音に合わせて後から漢字を当てたのでしょうね。

現在も連山の北側山麓に「九重町」(玖珠郡)、南側に「久住町」(竹田市)とそれぞれ別個の自治体が存在していることから、山の名前やこの地域の総称としてはどちらの表記を用いるかでかなり揉めたらしいのですが、一般的に火山群の総称は「九重連山」を、その中の主峰単体としては「久住山」を用いることで双方痛み分けということになっているようです。

さて、その久住山の山懐近くにある「くじゅう花公園」が次の立ち寄り所。
近頃の旅の行き先では必ず「花」のスポットはないか探すのが常となっております(^^ゞ


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久住山を借景に取り入れたある意味贅沢な花の園。
訪れた時はチューリップの最終段階で、既に萎れ枯れた花がらで見苦しい所も多々目に付きましたが、場所によってはまだ盛りと言ってもいいぐらい華やかなエリアもポツポツと…。


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あと一週間早ければ大分違ったのでしょうが、それでもまあ、やはり花のある風景には心癒されます。なお、こちらの花公園ではこれからラベンダーシーズンを迎えるようですよ。

ということで、さらに先へ進みまして、ここからは山の風景をいくつかご紹介して参ります。




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牧の戸展望台から三俣山。


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この日のお宿はこの山裾の辺り。
夜には星空も楽しめるのでは?とかすかな期待を寄せていたのですが、夕刻から雨模様となり残念ながら…。

その代わりに翌朝は嘘のような快晴に!



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お宿から勧められたガイド付き早朝散策にも参加して来ました。



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長者原自然研究路。
森林や沢筋から湿原地帯をめぐる一周約2.5km、30分くらいのコースです。



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まずは樹海のような小径を行きます。


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道中、日頃あまり見かけないような様々な植物とも出会い、変わったところでは「どんぐり」の実が弾けたものとかも足元に転がっていました(写真右側)。




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林から抜け出るとパッと視界が開け、そこに広がっているのは「タデ原湿原」。
くじゅう連山の北側の火山地形の扇状地にできた湿原で、中間湿原としては国内最大級の面積を有し、ラムサール条約(水鳥の生息地としての湿地の保護を謳う)にも登録されています。



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湿原地帯は木道を通って。



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湿原に咲く可愛い花たち。
左のピンクは「サクラソウ」、右の黄色は「リュウキンカ」という名前のようです。



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(この画像はクリックで拡大表示可)
湿原から振り返ればこのような絶景が。



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噴煙が湧き立つ「硫黄山」。
九州らしいダイナミックさです。



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「三俣山」。
どこから見ても三つの峰が見えることからついた名称ですが、実は四峰から成っているのだとか(龍安寺の石庭の石みたいですね)。

湿原保護のため毎年行われている野焼き後だったため、足元はちょっと殺風景な感じもしますが、これがやがて緑生い茂る草原のようになるそうですよ。



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ということで、宿に戻り朝食を摂って慌しくチェックアウト。

旅の最終日の始まりは「九重夢大吊橋」から(早朝の散策でとうに始まってますが)。
こちらは「ここのえ」と読みます。


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玖珠川上流の九酔渓に架かる高さ173m、長さ390mの日本一高く長い歩行者専用橋。前日の原尻の滝の吊橋とは比べ物にならないスケールの大きさです。


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吊橋で有名な所というと奈良県十津川村の「谷瀬の吊橋」に行ったことがありますが、あちらは地元住民の生活のために架けられた橋であり、それに対してこちらは完全に町おこしのための観光資源として架けられたもの。

それだけに頑丈な造りで幅員も1.5mあって余裕ですれ違いできますし、大人1,800人の荷重にも耐えられるように設計されているそうで、さほど揺れも大きくありませんので、真下を見て高さに愕然とならない限りは大丈夫です(汗)。


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吊橋上から見える「震動の滝」。
雄滝(落差83m)、雌滝(落差93m)の2つの滝が並び「流れ落ちる勢いでその周囲が震動するかのよう」というところから「震動の滝」と名づけられたようです。

斜面一面をモミジ、ツガ、カエデなどの落葉樹が覆い尽くす「九酔渓」を横断するこの吊橋は、秋の紅葉がひときわ素晴らしく、九州でも有数の名所として知られています。

その頃に訪ねてみたい気持ちももちろんありますが、橋の上もここに至るまでの道のりも恐ろしいほどの大渋滞間違いなしでしょうね (^^;)


【このページの写真は平成22年4月30日・5月1日に撮影したものです】



《メモ》
  くじゅう花公園 【地図】
   大分県久住高原850
   TEL:0974-76-1422
   拝観料… 一般600円、小中学生300円(5歳以上)
   拝観時間… 8:30-17:30(1~3月休園)

  長者原ビジターセンター 【地図】
   大分県玖珠郡九重町大字田野225-33
   TEL:0973-79-2154
   入館料… 無料
   開館時間… 9:00-16:00(火曜日休館)

  九重夢大吊橋 【地図】
   大分県玖珠郡九重町大字田野
   TEL:0973-73-3800
   入場料… 一般500円、小学生200円、小学生未満無料
   営業時間… 8:30-16:30(7~10月は17:30まで)
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by kiratemari | 2010-05-31 19:55 | └九州 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ともp at 2010-06-01 21:30 x
手鞠様

おひさしぶりです。
なかなか時間がとれず書き込みができませんが
いつも楽しく拝見しています。

やまなみハイウェイは昔いったことが
あるのですが、素通りしただけですので
このような素晴らしい所が
あるなんて、まったく知りませんでした。
そのとき、『九重』と『久住』と
どうして2つの表記があるのか
わからなかったのですが、
手鞠様のおかげで
16年ぶりにわかりました。
感謝いたします。

九重夢大吊橋は私達が行ったときには
まだできていませんでした。
今度このあたりを旅行することがあったら
ぜひ渡ってみたいです。

私は、吊り橋は祖谷のかずら橋しか渡ったことが
ないのですが、あまりにもスリリングだったので
吊り橋は二度と渡るまいと思いました。
でもこの吊り橋なら大丈夫そうです。

それでは旅行記の続きを楽しみにしています。
Commented by 手鞠 at 2010-06-03 20:00 x
ともp様、こんばんは~♪
月末月初はちょっとバタバタしていたもので返信が遅くなってどうもすみませんm(__)m

やまなみハイウェイはお天気次第で全く風景が変わりますから、私も一昨年通った時とはまるで別世界でビックリしました。今回も阿蘇方面が全く見えないなど残念なところもありましたが、くじゅう連山を青空を背景に見ることができたのは大収穫でした。

祖谷のかずら橋は…、大昔に一度通りがかったことはあるのですが、いかにも渡りにくそうな形状とあまりに細く小さな橋に人がびっしり鈴なりだったのを見て結局渡らず終いでした。

九重夢大吊橋はあれと比べると普通の橋と変わりありませんから、余裕で大丈夫だと思いますよ (^-^)

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