秋の立山黒部アルペンルート 前編
伊豆旅行のレポの途中ですが、季節物だけに先にこちらから片付けたいと思います。
富山県と長野県にまたがる北アルプスを貫く山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。
この三連休のど真ん中10日にかれこれ20年ぶりの再訪にトライして来ました。
前回はゴールデンウィーク中でしたので、もちろん大混雑で待ち時間も何時間にも及びましたが、秋の紅葉シーズンは初めて。高速道路1000円の効果もあって先月のシルバーウィーク中など凄まじい混み様だったようで、それよりやや最盛期は過ぎた頃ではありますが、一応三連休中ということもあり、例によって前日夕方に大阪を発ち現地へ直行。駐車場での車中泊で当日を迎えたのでした。
朝日が眩しい~♪
山の観光は何を置いてもお天気が命ですので、まずは幸先の良いスタート。
長野県大町市の扇沢駅。
アルペンルートには富山側からと長野側からと二つの起点があり、電車やバスの利用であれば一直線に通り抜けるのがベストでしょうが、マイカーの場合は車を置いた駅に戻らないといけないのがネック(業者に頼んで車のみを反対側へ回送してもらう方法もありますがそれなりに費用がかかります)。で、前回が富山側の立山~大観望を往復しましたので、今回は長野側の扇沢~室堂の往復をセレクトしてみました。
途中で買い足すこともできるので、とりあえず無難に黒部平か大観峰までという選択肢もあったのですが、この朝の晴れ具合を見ると「もう行っちゃえ!」と… (^^ゞ
下がいくら晴れていても、山の上の天候は正直行ってみないことにはわからないので(今晴れていても、行きつく頃には雲の中ということも)、半分賭けですけどね。
ということで、関電さんの誇る超エコ車両、現在日本で唯一現役という電気の力で走るトロリーバス(全線トンネル)に乗って黒部湖へ。午前6:30の始発でも満員で、立ち乗りになってしまいました。
(この画像はクリックで拡大表示可)
黒部湖駅から220段の階段を登り展望台へ。
少し靄がかかっていましたが、それがまた幻想的な効果を生む朝一の清々しい風景。
しかし、奥の雪山を入れようとすると手前が暗くなり、手前の紅葉に合わせようとすると雪山が飛んでしまう…。二兎追って一兎も得ず…という感じもなきにしもあらずですが… (^^;)
黒部ダムといえば何と言ってもこの観光放水でしょうね。
日本一、そして世界でも最高クラスといわれる高さ186mのダムから、毎秒10立方メートル以上もの水量が怒涛のように吹き出されています。
間近で見ると物凄い迫力!
風向きによっては水しぶきが雨のように飛んできます。
また、この日の朝は随分冷え込んだこともあってか、この放水からどんどん水蒸気が立ち上り、下流方向は霧に包まれたようになっていました。
さて、この辺りは帰りにもまた見ることができますので、ともかくへ先へ。
ダムの堰堤を歩いて向こう側のケーブル黒部湖駅へ向います。
黒部湖駅(1455m)から黒部平駅(1828m)へ、標高差373m、最大斜度31度の急勾配を上って行きます。
黒部平(1828m)。
後立山連峰の方角はあいにくの逆光模様 (-_-;)
対するこちらは立山方向のタンボ平。
山の上部は薄っすら雪化粧し、そろそろ終わりかけながら紅葉とのコラボが美しい。
ただ、惜しむらくは上部を覆い隠す雲のカーテン… (>_<)
とはいえ、上空の風の流れが速く、瞬く間に青空も姿を現し始め、さながら雪の白、紅葉の紅&黄、そして常緑樹の緑の三段紅葉の様相に。それでも、どうしても雲が完全に消えることはなく、山の頂きがくっきりと見えることはありませんでした。
お次は黒部平からロープウェイに乗車。
こちらももちろん満員で場所取りが難しいところですが、運良く列の最後尾でしたので無事出入り口付近を確保。窓の外の雄大な景色を心行くまで堪能することができました。
(この画像はクリックで拡大表示可)
「紅」がやや乏しい感じもしましたが、紅葉の上にまるで粉砂糖を振りかけたような冠雪に、雲に阻まれがちとはいえ時折垣間見える抜けるような青空。
いやもう眼福眼福~♪
ということで、標高2316mの大観峰駅に到着。
しかし、黒部湖方面の眺望は、逆光のせいもあるとはいえ、すっかり雲に覆われて何も見えない (>_<)
対する立山方向は秋を通り越してもはや冬。
美しい雪の花も見ることができましたが、それにしても2000mを超える超えないの地点での500mの標高差はとてつもなく大きいですね。
今回の動画編集では初めて Windows ムービーメーカー を使用。
これまで何となく小難しそうで敬遠していたのですが、いざ使ってみると意外に簡単で、画像切り替え時のフェード効果や字幕入れなどちょっと手を加えるだけで、随分見やすくなったような気がします。これはハマリそうな予感も (^^ゞ
ということで、まずは前編として往路の大観望までお届けしましたが、後編では真打ち!室堂を含む復路編をお送りします (^-^)/
【このページの写真&動画は平成21年10月11日に撮影したものです】
《メモ》
立山黒部アルペンルート
・扇沢駅 【地図】
長野県大町市平2117
TEL:0261-22-2526
・立山駅 【地図】
富山県中新川郡立山町芦峅寺千寿ケ原
TEL:076-481-1145
by kiratemari
| 2009-10-14 19:26
| ├北陸
|
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|
Comments(2)
手鞠さん、こんばんは♪
アルペンルートにいらっしゃっていたのですか!一言おっしゃってくだされば、富山側から室堂まで駆けつけましたのにっ。
写真を見るに、お天気もまずまず良かったようで何よりです。
紅葉の時季のアルペンルートは混んでいそうで、敬遠してしまう私ですが、写真と動画できれいな景色を堪能させていただきました~。紅葉と雪景色を同時に楽しめるのは、この時季の高山ならではですよね(^^)
アルペンルートにいらっしゃっていたのですか!一言おっしゃってくだされば、富山側から室堂まで駆けつけましたのにっ。
写真を見るに、お天気もまずまず良かったようで何よりです。
紅葉の時季のアルペンルートは混んでいそうで、敬遠してしまう私ですが、写真と動画できれいな景色を堪能させていただきました~。紅葉と雪景色を同時に楽しめるのは、この時季の高山ならではですよね(^^)
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Natsuさん、こんばんは~♪
いやあ、今回は宿をとっていないところからもご推察いただけるかと思いますが、行き先が決まったのが三日ぐらい前で、なおかつ日曜にするか月曜にするかお天気次第というかなりアバウトなものだったのですよ (^^ゞ
まあ、こういう融通の利くところも車中泊のメリットですしね。
紅葉シーズンはどうしても混むというのが頭にあって中々出掛けられずにいましたが、でも、やっぱり多くの人が集まるものにはそれだけの価値があるんですよ。一度行ったら、それこそヤミツキ…みたいな (^_^;)
この後、さらに素晴らしい風景にも出会えましたので、後編もお楽しみいただければ嬉しく存じます。
いやあ、今回は宿をとっていないところからもご推察いただけるかと思いますが、行き先が決まったのが三日ぐらい前で、なおかつ日曜にするか月曜にするかお天気次第というかなりアバウトなものだったのですよ (^^ゞ
まあ、こういう融通の利くところも車中泊のメリットですしね。
紅葉シーズンはどうしても混むというのが頭にあって中々出掛けられずにいましたが、でも、やっぱり多くの人が集まるものにはそれだけの価値があるんですよ。一度行ったら、それこそヤミツキ…みたいな (^_^;)
この後、さらに素晴らしい風景にも出会えましたので、後編もお楽しみいただければ嬉しく存じます。
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