ツツジ咲く神泉苑

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こちらも5月5日分になります。

かねがねゴールデンウィークの時期に一度訪ねてみたいと思っていた神泉苑。
場所は二条城の真南ということで、三室戸寺から京阪電車で中書島経由で三条まで行き、地下鉄東西線に乗り換えて二条城前で下車して徒歩およそ5分。なお、別ルートでは少し歩きが増えますが(10~15分くらい)六地蔵で直接地下鉄東西線に乗り換えるという手もあります。



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ツツジが花盛りの神泉苑。
王朝世界に迷い込んだかのような龍頭鷁首の船の浮かぶ池。
それをぐるりと取り囲む色とりどりの花々の見事なこと!




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神泉苑は平安京遷都と共に造営された禁苑ですが、平安時代初期に大旱魃に見舞われた際、かの空海が祈雨の法で雨を降らせて以来、祈雨・請雨の修法を行う場となり、それが後に、ある男女の運命的な出会いをもたらすことに…。

時は源平の争乱の最中の平安時代末期。
やはり日照り続きで雨乞いの儀式が行われることになり、まず比叡山や三井寺、東大寺、興福寺などの高僧貴僧100人を召し集めて読経を上げさせたもののまるで効果なく、ならばと容顔美麗の白拍子100人に舞を舞わせみることにしましたが99人まで何の変化も表れず…。しかし、最後の一人が舞い始めるやにわかに黒雲が現れ、ようやく降り出した雨は3日もの間降りやまず、乾ききった大地を潤したと言います(『義経記』巻第六「静若宮八幡宮へ参詣の事」)。

後白河法皇はその奇跡を起こした舞人に「日本一」の宣旨を与え、また、その場に偶然立ち会った一人の武将も彼女の舞姿に魅入られたという…。そう、一の谷の英雄・源義経と希代の舞姫・静御前の歴史に名高いラブロマンスの生まれた場所が、ここ神泉苑と伝えられています。

といっても、往時のものとは場所も規模も大分異なるようですし、そもそも原典が『義経記』という時点で創作の香り芬々(汗)。100人の白拍子の中で第一とかいうのも、義経の母の常盤御前の1000人の女性の中から100人、その100人の中から10人、そしてその10人の中から選ばれた天下一の美女とかいう話に通じるものがありますし…(^_^;)

とはいえ、運命の恋というととかく昔馴染みとの再会的な設定が多い昨今の創作物を思えば(大河ドラマでいうと『義経』も『功名が辻」も今の『天地人』も全部そうですよね)、こういう突発的で(それこそ一目会ったその時から…みたいな)ドラマチックな出会いから恋へ急展開というのは逆に新鮮かもしれませんね。




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こちらが善女龍王社。
空海が雨乞いの修法を行った際に、遠く北インドの無熱池(むねっち)より水を司る龍神の一人、善女龍王を勧請し(平たく言うと「呼び出した」と)そのままここにお祀りしたというもの。
建物の形が舞殿のようになっており、白拍子達もこのような場所で舞を披露したのでしょうね。



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池の端に建てられた鯉塚と亀塚。
よく見ると台座にそれぞれ鯉と亀が彫り込まれています。
特に亀塚の方は台座を甲羅に見立てそこから頭が突き出る形になっており、見ようによっては亀の背に重い石柱が圧し掛かっているようでちょっと苦しそう (ーー;)



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池の端に不意に現れた一羽のアオサギ。
神泉苑には醍醐天皇より五位の位を授けられた「五位鷺」という謡曲にも謡われる伝承がありますが、これは鷺違い… (^_^;)



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視線を上げると周囲のあちこちに高い建物が見え隠れし、やや興ざめの感も否めませんが、それでも、街中にあるにしては驚くほど静かで、ここだけ時の流れが違うような…、どこかゆったりとした気分にも浸れました。
花時の4月下旬から5月始めは特におすすめのスポットですよ (^_^)v



【このページの写真&動画は平成21年5月5日に撮影したものです】



《メモ》
  神泉苑 【地図】
   京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町166
   TEL:075-821-1466
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by kiratemari | 2009-05-17 22:16 | ├京都 | Trackback | Comments(2)
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Commented by えりか at 2009-05-18 09:59 x
 手鞠さん、こんにちは♪

 神泉苑は、「いつか訪れてみたい」と思っているのですが、未だに訪れていない場所の一つです。義経と静御前の出会いの話は創作の可能性が強いと私も思いますが、ロマンチックな話ですよね。池を見ながら二人に想いをはせてみたいです。

 それにしてもツツジと池は美しいですね。平安時代の神泉苑はとても広かったようですが、規模は小さくなったものの、こうしてその面影を感じられる場所があるのも素敵ですね。
Commented by 手鞠 at 2009-05-19 00:45 x
えりかさん、こんばんは~♪
神泉苑には私も今回初めてお邪魔したのですが、所詮は作り話としても、美男美女が出会う場としてはロマンティックでぴったりだなと思いますね。ドラマにするのにも格好の題材のように思われるのですが、中々そういうのに当たらないのは残念です (-_-;)

確かに往時と比べると規模は随分小さくなってしまっているようですが、その分、王朝風の庭の粋がギュッと詰まっている感じもします。交通の便もまずまずですし、京都遠征の際に二条城とセットで立ち寄られるといいかもしれませんね。

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